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ゲーム「風のクロノア」感想

 PS時代に登場した横スクロール型のアクションゲームです。厳密には横スクロールじゃなくて若干立体的な感じ。
今はPSアーカイブか、Wiiでのリメイクがあるようです。私はPSアーカイブ版をプレイしました。アーカイブめちゃくちゃ安かった。600円とかすごい。
(追記)swich版が2022年7月に発売されるそうです。

ジャンル:ドラマチックアクション
プレイ時間:約20時間
媒体:PSVITA

■ ゲームシステム

 主人公はクロノアという犬っぽい少年ですが、なぜか最初に主人公の名前入力を求められます(なぜ入力を求められるのかは後述します)
ストーリーがあって、ステージがあって、ステージ内で簡易セーブポイントがあって、残基(ライフポイント)を1つ失うと簡易セーブポイントから、すべて失うとステージの最初からゲームを開始出来るという昔からの横スクロールアクションって感じでした。
こういうタイプのアクションゲームをあまりプレイしてないので馴染みがないのですが、マリオとかヨッシーとかこんな感じですよね。


VITAでやると辛い

 ボタン配置はPSのコントローラーなら普通だったと思います。ただしVITA、てめーはダメだ!VITAは基本的にボタン配置が狭く、押し間違いが乱発してしまいました。
ボタン配置変更機能もあるのですが、私が一番邪魔に思った「START」ボタンをどうこうしてくれない。ジャンプ中にSTARTボタン押しちゃったとか、移動中にSTARTボタン押しちゃったとかでタイミングが分からなくなるのが一番辛いと言うのに。
 また、ボタン配置の影響もあるかと思いますが、プレイ中にステージが滑るため物凄く死にまくってしまい、「全然簡単じゃないぞ!!!」という気持ちで何度もやり直していました。ただ覚えゲーというか、ここの場所はこのタイミングでジャンプするだとか、この場所の敵はこのタイミングで来るから攻撃するだとか、何度も繰り返してパターンに慣れてくるとなんとかクリア出来るようになります。
 実はプレイする前にネットで評判を軽く見ていたんですが、どのサイトも「アクションが苦手な人でも何度かプレイすれば出来るようになる」だとか「簡単!」だとか初心者歓迎ムードだったので甘く見てましたが、振り返ってみるとこの評判には理不尽な気持ちになります。いや確かに私でも何度かプレイしたらクリアできたけどさ!簡単ではなかった!昔のゲームの簡単って半端ねえなとしみじみ思いました。
 オススメしてくれた友人からも簡単だと聞いていたので、友人が実はアクションゲーム得意だった説、もしくは私がアクションゲームあまりにも下手くそ説があるのですが、私のプライドのために前者を推しておきます。


■ 世界観

 ストーリーを語る前にまず世界観を。この世界は4つの地域しかなく、風の村・木の村・水の国、そしてちょっと特殊な月の国で形成されています。この世界では夢のエネルギーが重要視され、その夢のエネルギーを束ねているのが月の国の住人だそうです。
それぞれ種族が異なるのですが、話してるキャラクターごとに言語というか喋り方が異なります。
 主人公クロノアが「わっふー」と喋る時、友人の精霊ヒューポーは「ヒューポーヒュポポー」みたいに喋るんです。これが!とんでもなく!かわいい!!!(ちなみに台詞は日本語で表記されます)
 それぞれが独自の言語で喋っていても相手の名前を呼ぶ時にクロノアが「ヒュポー!」と言ったり、ヒューポーが「クロ(ノと小さく言ってる気もする)ア!」と言ってたり、ちゃんと会話してる感じが可愛くてすごく好きです。敵の名前も略して言ってるのが可愛い。あんなにいかついマスクかぶってるキャラを愛称で呼んでるように聞こえる。かわいい!


■ ストーリー

 主人公クロノアと友人であるリングの精霊ヒューポーが飛空船?墜落を目撃し、敵と出会うところから始まります。敵の主張は悪夢のエネルギーを利用し、この世界を滅ぼしてやるといった感じです。
それを阻止するために4つの地域の力を束ねて敵に挑む、といったお話なのですが、いやもうびっくりしました。
何がってエンディングに。





~~~~ネタバレするよ~~~~





■ エンディング

 ヒューポーは実は月の国の王子様だったんです!という事実は想像出来ていたのですが、その王子様がこの世界の悪夢に対抗するため異なる世界の夢、つまり異なる世界の住人を引っ張ってきて戦わせている、その人物はこの世界で過ごしてきた記憶があるが、その記憶はすべて王子様が作った作り物という衝撃事実を明かされます。
 つまりクロノアは別の世界の生き物で、今この世界での出来事は元の世界のクロノアにとってただの夢になってしまうんだと。幼い頃から一緒に成長してきたのはヒューポーの作った記憶だと。悪夢に対抗し終わったら元の世界に戻ってしまうんだと。
いや、それはないわ…。二人共離れがたいって感じだったけど、ええー……??

 この話をしてる途中で空にブラックホールが出てきてクロノアはブラックホールに飲み込まれそうになり、クロノアとヒューポーはリングを使って手を掴むも飲み込む力には勝てず、結局クロノアはブラックホールの中へ。そしてエンディング曲、という流れるなのですが、うんまあ呆然としたよね!!!なんだこの終わりは!!
 ただエンディング曲での動画が、今までの思い出を本にして1ページ1ページ捲るような感じで、更に過去の思い出のシーンが貼り付けられており、最後に表紙が映された時、「風のクロノア」というタイトルと主人公の名前(これが謎の主人公名入力の正体でした)が表示されていました。クロノアが作成した本という設定になってるみたいなんですよね。
なので、クロノアは今までの出来事をただの夢としか思えなくても、本という形で誰かに伝えたかった、本として残したものを振り返ってるのかなと思えました。

ただ、自業自得で申し訳ないんですが、この主人公の名前を「ハリュー」(別作品のキャラクター名)にしてしまったせいで、他作品キャラが出張ってきたぜ!感があって微妙な気持になりました。自業自得なんだけどさ、ほら、じんわり来てた感動がどっか行っちゃって……。


■ まとめ(ネタバレなし)

 結局プレイしたのは20時間くらいでしょうか。何度も死んだからもうちょっとかかったかも。
アクションゲームが苦手ではないなら是非オススメしたい面白さです。たぶん難易度は絶妙なんだと思います。初見出来ないところも、繰り返せば出来るってところがとても良い。苦手なステージ以外はたしかに1回死んだら次はクリア出来ましたし。ただアクションゲームが得意な人は物足りないんだろうな、という感想です。
 また、こういう世界、人間がいない世界が好きな人にもオススメしたいかな。世界観はすごく良いです。かわいい!
あとアーカイブ版だと600円だったので更にオススメ!気軽に楽しめます。
ただしSTARTボタンには要注意だぞ!!!!!

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