電子書籍の個人出版をしてみて

自著の漫画の電子書籍化で複数のサイトに登録したので情報共有の為に所感を書き留めておきたいと思います。

〇amazon kindle

ここに登録しないと意味が無いというほど他の電子書籍サイトより売れます。正直ここだけでもいいです。

登録時に英語で入力しないといけない部分があり少し面倒です。あと税務情報でマイナンバーの入力を求められますが、ここを入力してUSA在住ではないことを証明しないとあちらの源泉徴収の対象になり利益が少なくなります。

アップできるファイルは色々種類がありますが漫画の場合はepubとmobiです。無料配布されているkindle comic creatorからだと縦1200pxが上限ですがクリスタならもっと上の解像度でファイルを作成できます。comic creatorは使い勝手もイマイチなのでクリスタ持っているなら使う意味はないですね

ロイヤリティは通常35%ですがKDPセレクトに登録すると70%が選択できます。ただし3ヶ月の期間中は独占販売が条件でkindle unlimitedの読み放題対象にもなります。読み放題のロイヤリティは月によって変動しますが読まれた頁数の約5割から6割が収入となります。100ページ読まれたら60円くらいという事です。最低支払金額の設定は無く月締めで翌々月に指定した金融機関の口座に振り込まれます。

ロイヤリティ70%に設定した時に注意しなければならないのが海外での配信コストです。海外のamazonではファイルサイズの大きさに比例して配信コストを引かれてしまうのでそれを考えずに値段を設定してしまうとせっかく売れたのに収入ゼロなんてことになりかねません。ちなみに日本のamazonは特殊でファイルサイズ10M以下のものに限って配信コストを引かれます(ロイヤリティ35%の時は引かれません)。3G通信機能を備えていて10MまでのファイルのDLをamazon側が通信費を負担する機種が有るため、その部分だけ出版側に負担させるのだと思います。日本は漫画の比率が海外よりかなり高くファイルサイズが大きいのが普通なので特殊なルールになっていると思われます。ここらへん考えるのが面倒な方は販売地域を日本に限定したほうが無難です。

USAの企業なのでアダルト関係の判定が厳しいです。日本では一般扱いでもエロ要素あるだけでアダルトジャンル扱いになりやすいです。当然ですがアダルト扱いになると普通の検索では書影が表示されません。

管理ページで自著の売り上げ・読み放題で読まれたページ数・売れた国読まれた国等が確認できます。

本の内容を更新してUPしても反映されるのは新規に購入した方のみで、そのままでは過去に購入した方は最新版に更新されません。ヘルプページから更新通知の申請をして認可されれば既購入者へ最新版を提供することが出来ますが軽微な変更だと申請が通らない可能性があります。
 
本の最低価格はロイヤリティ35%の場合は99円、70%の場合は250円です。KDPセレクトに登録していると3ヶ月の期間中5日間だけ無料キャンペーンが実施できます。当然ですが無料キャンペーン中のロイヤリティはゼロです。

『kindleインディーズ』の方は無料販売です。当初DL数ランキング上位者のみに報奨金が支払われていましたが現在はDL数に応じて皆に支払うように変更されました。

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〇book walker

・登録が非常に簡単でkindleのようにマイナンバー入力が必要ありません。

・ロイヤリティは50%。

・アダルト関係の審査は国内基準で緩め。

・審査は迅速で販売開始まで1日か2日。

・更新ファイルがすぐ反映されます。

・アップできるファイルはepubのみで最大サイズ150Mまで。

・最低支払金額の設定は無く月締めで翌々月に指定した金融機関の口座に振り込まれます。

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〇kobo

・登録は簡単ですが海外でも販売しているのでアダルト関係の審査が厳しめ。

・アップできるファイルはepubのみで最大サイズ100Mまで。

・ロイヤリティは本の価格が0円~298円の場合45%、299円~100,000円では70%です。

・最低支払金額は1万円で、それに満たない場合は年に一度のみの振込です。

・利用者が少ない。

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〇Puboo(パブ―)

・アカウント登録は簡単ですが漫画のファイル登録に癖がありやりにくいです。

・ロイヤリティは70%です。

・外部ストアと連携できるのでここを経由してkindleやkoboに登録できます。ここに単体で登録しても売り上げ的にあまり意味は無いです。

・最低支払金額は三千円で、それに満たない場合は次月に繰り越されます。三千円に満たないままだと永遠に振り込まれません。

・ブラウザで読めるWEB版は解像度縦1024pxと低めですが出版側が高解像度のepubをupしていれば購入者は別途epubやmobiをDL出来るので高解像度版を読めます。

・販売価格は10円~3000円。プロ版を契約すると最高販売価格6000円に設定出来、DL出来るファイルに購入者のメアドを付加してコピー対策が出来ます。

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〇iBooks

※ここはmac os専用ソフトからしかファイル登録を受け付けないので利用していませんがアカウント登録だけしました。

・USAの企業なのでkindle同様登録時にマイナンバー入力を求められます。氏名や住所も英語入力です。

・アップできるファイルはepubのみ。無料サンプル用epubを別途用意する必要があります。

・ロイヤリティは70%

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とりあえず以上です。個人的にはkindle一択ですがストレスが無いという点ではbookwalkerがいいですね。

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