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短歌同人誌の作り方の一例(あくまでもわたしの場合)

①どの連作を本にするか決める

 わたしの場合は短歌賞に落選した連作があるので、それ+追加して作ります。この作り方だとある程度ボリュームが最初から分かっているので本が作りやすいです。もちろん色んな投稿を集めてもいいし、全部書き下ろしてもいいです。わたしは基本的にスマホで短歌を作っているのでグーグルドキュメントですべて打っています。縦書きが良い方は縦書きエディタをおすすめします。フォーマットをカスタムすれば縦書きエディタだけである程度紙面が作れます。

②仕様と印刷所を決める

 まず先に自分で決めなくても予め決まっていることがあります。1つは本文の紙です。短歌に限らず文章を読ませる本は真っ白い紙に本文をするのは避けた方がいいです。目がチカチカするので(やらかしたことある)。文章を読ませる本を作る場合は少し色がついた紙を選ぶと読みやすいです。淡クリームキンマリがよくある紙でしょうか。書籍用紙とか〇〇ノベルズといった名前の紙はその名の通り文章を読ませる本に最適です。ただし小説用の紙はちょっと薄いかもしれません。短歌同人誌には嵩高紙と呼ばれるものが最適だと思います。例えばSTAR BOOKSにあるオペラクリームウルトラなどが良いです。

 2つ目に行数です。短歌は1ページに1首〜3首程度にしています。あまり詰め込むと余韻が残らない気がする。実際A5サイズに対して6行くらい詰め込んでしまい、市販の歌集の組版を調べてくるようにと言われたことがあります。市販の歌集をご覧になればお分かりいただけるかと思いますが、市販の歌集はB6〜四六版に対して2〜3首くらいを一行で収めるのが標準のようです。1Pに1首を分かち書きする場合もありますが、分かち書きせずに一首一行が基本です。

 印刷所は少部数に適したオンデマンド印刷を選びます。なぜなら目立った実績がないのでたくさん刷っても捌けないので……。書店に委託するレベルの方は大部数に適したオフセットを選べばいいと思います。印刷会社の探し方は「オンデマンド 同人誌」で検索すると有用なサイトが見つかります。値段で見た場合のおすすめはちょ古っ都製本工房

です。とにかく安い。何気に変形サイズが選びやすい。ただしPDF入稿が絶対なのでPDFにうまく変換出来ない方には向かないかも。    仕様を凝りたい場合はプリントオン、

STAR BOOKS、

おたクラブ

がおすすめです。

③表紙を作る

 わたしはある程度入稿に必要な知識はあるので、印刷できる解像度のフリー素材探して、それを組み合わせて作るだけです。厳密にはフリー素材の写真をトレスして表紙描いたりもしていますが。とにかく印刷対応サイズのフリー素材のサイトをブクマしまくるのと扱いやすいフリーフォントをDLしておくと便利です。

④本文の組版をする

 InDesignのマスターページ作って、流し込むだけ。まぁ、マスターページ作るのが一番面倒くさいんですけど。予め最長の短歌が何文字になるかを調べて置くことが肝心です。それに合わせてレイアウトせざるを得ないので。

⑤表紙と本文が出来たらプリンタで印刷したりスマホで見てみる

 結構パソコンだけで見るとミスに気づかないので、必ずどちらかでチェックすること。それで問題なければ、印刷所の指定の方法で入稿します。

こうやって書くとめちゃくちゃ簡単ですね!その気になれば今はスマホでも入稿できるので読んだ方も同人歌集出すといいと思います。何ならわたしに頼んでくれたら本文書く以外の部分は手伝います。

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