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日本列島くじの旅〜長野編〜

行ってきました長野!
今回はCHIYO-PI様に引いていただきました!
ありがとうございます!!!

特急あずさに乗り、快適に進むも乗り換えで乗車した各駅停車は『ICカードは使えないので一度精算し、車内の整理券番号をお取りください』という車内放送があり、出発まで4分だったのでダッシュで改札へ。

駅員さん「今から精算していると電車が出てしまうので車内乗務員に伝えて精算してください」
とのことで再びダッシュ。
他にもICカード組のお客さんがいたので同じようにダッシュをいたしました。
突如生まれる一体感。

車内乗務員の方に説明をすると「(電車)待ってるんで改札で精算をお願いしたいです」と…!
後ろで息切れしているお兄さんから絶望のオーラを感じました。(とてもかわいそう)
しかしながらもう発車時刻+他の乗客もいるので、ひとまずこのまま乗り、後ほど精算するとのことでした。
よかったよかった…
後ろのお兄さんの安堵された雰囲気を感じました。


私の脚力を唸らせるところでしたねあぶないところでした


岐阜の中津川方面に向かう電車に乗り、車窓から外を見ていると、まだ雪が残っておりました。

どんどん残っててもらわないと困るのですよ!!!!!!(明日は氷上でわかさぎ釣り)

乗務員さんに料金を支払い、どうしても一目見たかった阿寺渓谷へ。
なんと言いましてもわたくし、清流が大好きでして。
行くしかありません。


野尻駅から20分ほど歩くと阿寺渓谷に。


見た瞬間に思わず声が出る程に美しい清流に心を奪われました。
魚もきっといるのでしょうが、私の目からは見えず、あまりにも美しすぎて魚も寄り付けない川ってなんだかいいな、と思いました(厨二病)
恐れ多くて水に触れることを躊躇う程に神聖に見え、私自身はすごく脳内がクリアになったので一息つきたい方々におすすめのスポットです。


水量が多い時に上流から流されてきたであろう大きな岩も、岩に当たりながら勢いよく上がる水飛沫も、川底まで見える透明な水も、透き通った淡いエメラルドグリーンの色も、谷底を吹き抜ける冷たく澄んだ風も、山肌から川に合流する小さな滝も全て好きです。

散々堪能し、さて駅へ戻るかと時間を調べると、次発が14:52(現在時刻は12:35)


…和歌山で学んだはずですのに、なぜこうも人は失敗を繰り返すのか……(あんぽんたん)


行きの電車を調べた時についでに帰りも調べておけとあれほど…!
まぁ…また阿寺渓谷で川を眺めるか…と道を戻ろうとしたらバスが通りかかり、目の前で止まり、「乗りますか?」と聞いてくださいました。
咄嗟に「もっと電車がくる駅の近くまで行きますか?」と聞いたら、特急が走っている駅までいくとのことで乗車。

ありがたやーーーー!!!!!!!!


駅までの1時間程、バスを走らせながら運転手さんが観光案内のように昔から残っている宿場のお話しをしてくださったり、
「この後、右に滝が見えるよ!」
「左に御嶽山があるよ!」
「この役場は今年の頭にお引越ししてね。この後行くから見てね」
「発電所がこの辺りは多くて〜」

などなど有難いことにたくさんお話しをしてくださって、ほぼタクシーのようにバスを使ってしまいました。

私の他に途中で乗車された方はお一人で、こういったお客さんはあまり来ない(採算は取れない)けれど、生活になくてはならなくて、あると便利なサービスや事業は世の中にたくさんあるのだろうなと感じました。
それに今回私はとても救われました。
一人旅だとこういうあたたかさに触れる機会が多いように感じます。



電車に乗り、そこから4時間かけてお宿へ。
事前に電話連絡をしたら最寄駅まで車で迎えにきてくださってとても助かりました!
歩いて行ける距離だと思っていたのに、思いっきり山道だったので、迎えにきていただけて感謝しかございません…
車に乗りながら、これは無理だったな…と思う道のりでございました(走れば余裕だと思っていたあんぽんたん)

お宿である佐久屋旅館さんに着きましたら、目の前が凍った湖!!!!
すごい!!!!!!!!
一部が凍った湖は一度見たことがございますが、辺り一面凍っている湖は初めて見たので大興奮でございます!!!!!
店主の方に伺ったところ、昔はスケートも出来るほどに分厚い氷だったが、近くにスケートリンクも出来たのもあって、スケートはしなくなったとのこと。
いずれ湖でのスケートを楽しめるところに行ってみたいです。


お宿にて一晩過ごし、5:30に起床し、松原湖で氷上のわかさぎ釣りをして参りました!!
わかさぎ釣りをしたというお話しをお客様から聞いてからずっとやりたかったので大満足です!!!
こちら全て凍った湖で、氷の厚さが30cmと聞いて安心しながら渡りました!
新鮮!
朝6:30スタートで、14:00まで粘り、なんと2匹ゲットーーーー!!!!
釣れるととてつもなく嬉しいですねー!!!


近くで釣っていた男性が12:00まで1匹も釣れない私に声をかけてくださり、釣り方を教えてくださりました…
エサも「これ使いなね」と置いてくださったおかげで2匹釣れ、本当に本当に感謝しかありません…
男性と女性は100匹程釣ったそうで、技術の差を感じました…
こんなに繊細なのかわかさぎ釣り…

近くで釣っていた大学生4人組が「わかさぎ、この下にいないんじゃね?」「1匹も釣れねぇ…」「誰か潜ってわかさぎいるか見てこいよ!笑」と言っていましたが、
大学生達よ…単純に我々の力量不足ぞ…この下にわかさぎはいるのだ…と念を送っておきました。

我々が下手っぴなだけ!!!!!悲しい!!!!!!圧倒的な技術不足!!!!!!!!


「今日は釣れる日だからね!」と勇気付けてもらったおかげ&釣り方を教えてくださったおかげで2匹釣れ、女将さんが天ぷらにしてくれて美味しさを噛み締めました。
今まで食べたわかさぎはなんだったのかと思う程に美味しかったです。
身がふわっふわ。そして味が濃い。美味。
これも体験しなければ知らなかったこと…
何事も経験ですね…


お世話になったのは佐久屋さん↓
www7b.biglobe.ne.jp/~sakuya/
物凄く親切にしてくださいました…
また来ます…

佐久屋さん、釣具やテントも貸してくれ、ヒーターや座布団もつけてくれました。
ご飯もおいしく、駅まで送迎もしてくれて、最初から最後まで親切にしてくださいました。
またお世話になりたい場所です…




次の日は寒天工場のイリセンさんに伺いました!!

長野でしか棒寒天は作られていないとのことで、これは行くしかない!と予約をいたしました!

全て手作業で行なう棒寒天作りですが、12月〜2月までくらいしか気候の関係で作れないそうで、元々、冬に野菜が取れなくて仕事がない農家さんの副業だったそうです!知恵!

イリセンさんでは短期に一気に雇用するよりも一年を通して寒天に携われるように寒天を使ったお菓子を開発したり、こういった工場見学を始めたりして安定した雇用が出来るように工夫をしているそうです。
企業努力…

寒天に適した気候とは、カラッと寒い事とのこと。溶けて凍っての繰り返しで棒寒天になるんですって!(まず、ところてんが寒天になることすら知らなかった)

理想は12月頭にどかっと雪が降って、それから雪が降らずにいると、砂埃があがらないのと地熱が下がるのでよい寒天ができるそうです。

今現在、天草が取れにくくなっていて、海女さんが減ってるのか環境で天草がなくなってきているのか不明ですが、昔は海女さんから直接天草を買えたそうです。
今は法律で商社が仲介にはいるようになり、供給は安定しましたが、値段が上がってしまってかなり高級になってしまったとのこと。

天草、実は地名で名前が分かれているらしく、国をこえたら国の名前の天草だそうですよ!知らなかった!

ここでは一般に売られているところてんのように酸を使って漂白することはしないため、やや紫色をしたところてんが出来ます。
そうすることによって、抽出した後の天草を農家さんが肥料として使ってくれるためです。
酸を使うと早く煮ることができるので作業効率がよくなりますが、そのかわり農家さんは肥料として使えないためゴミになってしまうそうです。

そして必ず出てしまう塩分は直接川には流せないので、塩分を濾過するための専用の田んぼがあります。
環境にも配慮した取り組み、素晴らしいです…

蚕の竹籠でところてんを天日干ししますが、プラスチックだと乾かないため、竹籠を使用します。
太陽で乾かしてるわけではなく、竹で水分を吸って乾かしているそうです(へー!!!)

干す前にところてんに穴を開けて空気が出るための出口を作ります。
これがないと棒寒天が潰れてしまうため、ふわっとさせるためには穴をあけることが必要です。

ちなみに、乾燥し、棒寒天になるとなぜ白くなるのかいまだに解明されていないとのこと。

これは雑学ですが、寒天をパラパラとアイスにかけるとキーンと頭が痛くなるというのがなくなるそうなのでお試しあれ。

実際に棒寒天作りの一部の作業をお手伝いさせていただき、こだわりや経営理念も知れて、本当に勉強になりました!!!



長野、ありがとうございました!!!!!



【今回お世話になったところ】
・阿寺渓谷
・路線バス
・佐久屋旅館(お宿)
・イリセン寒天工場

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