20181222空

「口先」か、「口後」か。

ことばを言おうと思ったら、なんでも、かんたんに言えることができちゃう。

じぶんが思いついたことをさっと口で言えば、

それを言えちゃう。

でも、そのときのことばってぇのは、

「かんたんに言っちゃったことば」なのだから、

それはある意味では「インスタントなことば」だ。

となれば、

もっと、言うのが、むつかしいことばだってあるはずだ。

たとえば、なんでしょう、たとえば、、、

ダウンタウンの松っちゃんの言うような「ことば」というのは、

なかなか言うことができない。

なかなか、というよりも、ぼくにはぜったいに言えない。

それはたとえば芸人さんのお笑いにかぎったことじゃあなくって。

どんなことでも、

だれしもがかんたんに言えてしまうような「インスタントなことば」と、

「なかなか言いがたいことば」がある気がする。

それはべつに、

お笑いや、文学や、ことばの才能で認められる的なことだけじゃなくて。

たとえて言うなれば、

「口先で言う」のか、

それとも、

「じぶんの内臓から出てくるようなことばを言う」のか、

の、ちがいのような気もするんだわね。

だから、なんて言うのか、

「口が先」なのか?

もしくは、

「内臓が先」で「口が後」なのか?

ってゆうような、

そういう「口後」のことばを言えるようになりたいのよね。

平成30年12月22日


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