塾のボールペン1

「ボールペン」のこと。

さくじつで、ほんねんのおしごとのアルバイトの日程が終わりまして。

きょうより1週間のおやすみっす。

ほんねんは、とくにここ数ヶ月間はいろいろあってたいへんな面もございましたが。なんとか、アルバイトおさめの日をむかえられて、ありがたい。。。

じぶんは、学習塾講師のバイトをしているですが。

仕事での必需品は「ボールペン」なのでして。

ぼくの勤めている塾はね、講師が各生徒を循環しながら見てゆく「個別指導型」ですが。塾のシステムとして、生徒が問題を解き、その答案が合っていたら「赤丸」、間違っていたら「赤のレ点」。再度解く答えが正答ならば「青丸」、間違いならば「青のレ点」。そして講師がヒントや解説をしながら、合えば「青丸」。

‥‥という、授業の流れがございまして。

なので、「赤色」と「青色」のボールペンを仕事中ずっと手に持っておるんですが。

まず「赤色」のほうは、ほぼ日手帳のおまけの「JETSTREAM」(トップ画像のうえ側のペン。いま使ってるのは、たまたま近くにあった「2012年」版のもの。)で、「青色」は塾の備品として用意されたペン(画像のうえから2番目)を使用しております。

また、「赤色」のインクが切れてしまったときに、すぐ書けるように。というのと、生徒たちから「(じぶんで使うための)赤ペン貸して!」と言われたとき用にもう一本、塾の備品の「赤色」のペンをスーツのポケットに入れているの。

ぼくは、字が上手なほうじゃあないので。だからこそ「丸」や「レ」や、メモで解説をするときの「線」や「字」だっても、なるべく丁寧に丁寧にえがきたいなあ、とは思っていて。

そして。

でも、「ボールペン」ってぇのは、「書く」だけの道具じゃあないわ。とも思ったりしているのよね。

えーと、たとえば、なんでしょう。。。

たとえば、中学一年生の数学の「−13+9=」という計算を教えるときには、、

こんな感じでボールペンの中央を指でつまみながら、これを数直線に見立て、親指のところを「0」として、指の右側が「+」、左側が「ー」、そう考えながら、まずは左のほうへ13行っていたとして、そこから右へ9行くと、どこがゴールになる???

‥‥みたいな伝え方をしたり。

ほかにも、たとえば図形の「平行」や「垂直」や、また「角度」のことを伝えるときには、ボールペン2本を手で動かしながら、これが「平行」でこれが「垂直」で。って伝えようとしてみたり。

ほかにもいろいろあるかとはぞんじますが。

ボールペンって、けっこういろいろ使えるよなあ。って。。。

これってば、なにに似てるか?! と考えれば、なんだか「落語」での高座にて噺家さんの持つ「扇子」に似ているように感じる。

有名な場面で申しあげますれば、おそばをすすったり、筆で文字を書いたり。みたいな。

また、せんじつの立川志の輔さん独演会を観ていたときにはね。志の輔さんの「徂徠豆腐(そらいどうふ)」という演目では、徂徠が「お豆腐」を食べたり、お豆腐やさんがお豆腐の入った箱をかつぐ「棒」だったり。これはすこしうろおぼえなのですが、神社の鐘を鳴らす「紐」だったり。また、切腹をするときの「刀」だったり。

扇子がいろいろに見立てられてお噺が進んでまいりますが。

そういうのが、すこし、なんとなく塾講師の「ボールペン」と似ているのかもしれないなあ。とゆうのはおこがましいかもですが、おもったです。。。

立川談春さんの著書『赤めだか』のなかで、師匠・立川談志さんより「座布団と平行に置かれた扇子が、客席との境界線(結界)になるんだ。」とのように教えられた。というエピソードがございましたが。

そういう、なんだか、先生と生徒との「境界線」として「ボールペン」が機能すればよいなあ。っておもいました〜。

平成30年12月28日


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