雨の緑

家庭料理のおおきな世界。

ぼくは夜寝るまえ、
日記みたいなことを「ほぼ日手帳」へ記すんですが。
「ほぼ日手帳」のまいにちのページの下にはさ、
「日々の言葉」というのが掲載されていて。

このきのうの「日々の言葉」を読んで、
すんごいおどろいたー!

まずは、そのことばを引用いたしますと、、、

煮物で面取りするのも
「煮くずれをふせぐため」なんて言いますけど、
実際には面取りしなくても煮くずれないです。
あれは面を取ることで、集まる人のあいだに
「角が立たないように」という意味なんです。
——土井善晴さんが『家庭料理のおおきな世界。』の中で

‥‥という、
料理研究家・土井善晴さんのことばなのですが。

たとえば、カボチャを煮たりするときにね、
母から「面取りしてね!」と言われているから、
角の部分を三角に切り取りながら…。の、これがさ、
けっこうカボチャがすべって、むつかしくってぇー。

でも、この土井さんのおっしゃる
「面取りしなくても煮くずれない」
であれば、まあ、作業はラクであるし。
そして、その理由がさ、
「面を取ることで『角が立たないように』という意味」
ってえのは、なんだか、なるほどなあ! と思う。

そして、以前にも、
このコンテンツ読んでいたとはぞんじますが。
完全に忘れていたので、もっかい、
読んでみようとおもって。ほぼ日の検索をしてみると、
2017年のお正月企画として、
土井さんと糸井重里さんが対談されていたんだったなー。
そうでしたー、たしかにそうでしたー。

この「煮くずれ」のお話しは、
【第2回 和食の2つの方向。】(2017年1月2日)
のなかで出ていたのですが。

つまり、お料理には、
「面を取るとき」と「面を取らないとき」という
ふたつのケースがあって。それは、
どちらがよくて、どちらがわるい、というのでもない。

と、この箇所をあらためて読み返してみて、
なるほどぉ、って思ったの。

そしてそのほかにも、
対談最終回の「第11回」まで読みまして、
いろいろおもしろかったのですが。

なかでもね、あぁー、って感じたのは、
【第8回 きれいかどうか。】(2017年1月8日)
でおふたりが話しておられたことでして。

引用を申しあげますと、、

土井  だから、わたしはいまの世の中の
「おいしい」に疑いがあるんですよ。
みんなよく「おいしいものを食べたい」
とか言いますけど、
ほんとに誰もがそないにおいしいもんを
食べたいんかなって。

糸井  それ、ぼくも思います。そこは怪しい。

土井  だからいま、まるで「おいしいブーム」みたいに、
食べることばかりが主役になってるのは
おかしいと思うんです。
土井善晴さん×糸井重里さん対談「家庭料理のおおきな世界。」
【第8回 きれいかどうか。】
より引用です。)

‥‥ということばなのだけれどもぉ。

ぼくもね、けっこう、
「おいしいものたべたいー!!!」
って、言ったり書いたりしてしまうほうなので。
こういうの、ちょっと考えてみんとなー。と感じたの。

お料理って、どれだけのひろい世界なのでしょう。。。

令和元年7月11日


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