イエスタデイ。
きのうは、サンドウィッチマンさんがゲストで出演された11月1日放送「直撃!シンソウ坂上」のテレビ録画を観ました。
この回では、サンドウィッチマンさんが当時、宮城県気仙沼市で被災されました「東日本大震災」についてのことを坂上忍さんがインタビューなさっておりまして。
ぼくは、震災でのサンドウィッチマンさんのことをほんのすこしだけしか知らなかったので。義援金の立ち上げや被災地でのお笑いライブのことや、観れてもっとよく知れてよかったぁ。
そのなかでもぼくがすばらしいと感じましたのは、震災より一週間後に放送されたというラジオ「オールナイトニッポン」でのことでして。
当時お笑いやバラエティが自粛されていたなか、また、急遽被災地の宮城県内でも放送されることになったという経緯もあり。サンドウィッチマンさんは、とくにラジオ冒頭で何を語ればよいのかを、放送直前まで悩んでいたとのことで。
たとえば、震災に関することなのか、お悔やみのことばなのか、それとも、お笑いなのか。
そして、おふたりが出された結論というのが、、、
伊達さん:ショートコント「CD屋さん」。
富澤さん:すみません。
伊達さん:あ、いらっしゃいませ。
富澤さん:あの、CD買いに来たんですけど。
伊達さん:ありがとうございます。
富澤さん:曲の出だしはわかるんですけど、タイトルがちょっとわからないんですよね。
伊達さん:あぁ、よくありますよね。
富澤さん:あ、そうですか。
伊達さん:じゃあ、もしよろしければ歌っていただければ、僕、それでわかったら探しに行きますので。
富澤さん:あぁ、そうですか。じゃあ、ちょっと歌ってみますね。(咳払い)イエスタデェ〜!
伊達さん:『イエスタデイ』だよ!!!
おふたり:はい、オールナイトニッポン。
‥‥という冒頭だったとのことで。。
このところでサンドウィッチマンさんが「お笑い」を選んだ。というのも、もちろんかっこよいのですが。そのネタが、ビートルズの「イエスタデイ」のCDを買いにゆく。というのがすばらしいなあ、って。
「イエスタデイ」って、たとえば、以前坂本龍一さんがたしかどこかでおっしゃっていたですが。アメリカでの同時多発テロ事件のあとには、悲しみで、ニューヨークの街に音楽という音楽が消えてしまったけれど。事件より数日後、坂本さんが通りを歩いていたら、ストリートミュージシャンが弾き語りで「イエスタデイ」を演奏しているのを見かけられて。
坂本さんは、その演奏につよく感動した。という。。。
「イエスタデイ」はそういうような、「昨日の悲しみ」のことが歌われていて。
そして東日本大震災の直後、サンドウィッチマンさんのオールナイトニッポンでは、この「イエスタデイ」がテーマとなっているショートコントより始まって。
そのネタのなかでCDを買いに来たひとは「イエスタデイ」を聴きたかったのでしょう。
これはさ、「大震災の悲しみ」でもあるし。「哀悼」でもあるし。「祈り」でもあるし。もちろん「お笑い」でもあって。
そういうネタで始まったというのが、素敵だなあって想ったの。
たとえば、歌の出だしからタイトルが分かる曲で、しかも超有名な曲、というのだってもどれだけあるのかわからないけれど。そのなかでも、「イエスタデイ」なのだから。。。
と、そういえば、いつぞやのほぼ日でもね。東日本大震災のことで、サンドウィッチマンさん×糸井重里さんの対談コンテンツがあったもんで。ひさしぶりに読み返したいたいなあ、とおもいました。
平成30年11月6日
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