骨とミクロ

『Q』&『重力と呼吸』。

Mr.Childrenの2000年リリースのアルバム『Q』は、
「9枚目」なので『Q(=「9」)』。そして、
昨年リリースのNewアルバム『重力と呼吸』は、
「19枚目」なので『重力と呼吸』を略して「じゅうきゅう」。

そういう、アルバムの『Q』と『重力と呼吸』では、
「9枚め」と「19枚め」というタイトルふくめて、
なにかのつながりがあるんではないかなあ?!
ってえのを、前回noteで申しあげまして。

このことをね、
もうすこし詳しく言ってみようとするとぉ。。

9thアルバム『Q』は、ぼくは、
ミスチルのアルバムの中でもとくにだいすきでぇ。
ミスチルのすきなアルバム「MYベスト5」に、
入るとはおもうですが。

でも、初めて聴いたときには、そうじゃあなかった。

ちょっと、聴きにくい、と申しますか。
曲がわかりにくい、と申しますか。
謎が多い、と申しますか。
くせがつよい、と申しますか。
あまりにも自由なかんじ、と申しますか。

たとえば、
ベストアルバム『Mr.Children 1996-2000』(通称「骨」)
のライナーノーツによりますと、、

「前作も決め事なしにやったけど、自由にバンド・サウンドをやろう、ということ自体が決め事になってた」(桜井)

 シーンの動向を気にしながら、つまり音楽の中から音楽を捻り出す窮屈さではなく、日常の様々な楽しみの横に、さりげなく音楽があるといった、そんなスタンスが確認される。

 そこに名曲を作るためのセオリーなどなかった。不確定な要素を、あえてスタジオの中に持ち込むことすらあったのだ。“2000年ミスター・チルドレン・ダーツの旅” である。楽曲のテンポ感というのは、スタジオでは3桁の数字で表される。それを投げたダーツによって決定したりもした。コード進行を、あみだくじで決めた曲もあった。別に考えることをやめたわけじゃない。そうやって、ひとつの楽曲に対しての可能性を増やし、試していった、ということだ。後日、そんな話をメディアに向けて披露した彼らは、「え、ダーツ!?」と、キョトンとする相手の姿を楽しんでいた。

‥‥とございまして。

でも、この約10年後に発売となる
ベストアルバム『Mr.Children 2001-2005 <micro>』の
ライナーノーツでは、
<micro>の1曲め『優しい歌』について、、、

「それまでは、ちょっと内向きにバンドの音を追求していたとこもあった。でもここで再び、僕らの音楽を聴いてくれるリスナーの人達と向き合おうと思ったのがこの曲だった」。当時桜井はそんな発言をしている。

‥‥というような、
「内向き」というふうにも書かれてあって。

それは、なんとなくわかる気がするのよね。

さきほど、
「ちょっと、聴きにくい、と申しますか。」と書いたですが。
ぼくもさいしょはこう想ったし。
『Q』のCDを購入した友人もそう言っていたし。
おそらく、それがつまり、
「内向き」ということなのかもしれないんですが。

それがね、
『Tour Q』のDVDを観てから、とくには
アンコールの『友とコーヒーと嘘と胃袋』を観てから、
そのすばらしさや、謎の意味に気がついて。
『Q』というアルバムがだいすきになったのー。

と、前置きがあまりにも長くなったんですが。

こんかいのひとつめの引用の中で申しあげました
【自由にバンド・サウンドをやろう】
というのってば、最新アルバム『重力と呼吸』の
テーマでもあるような気がしていて。

けれど、『Q』のころ桜井さんおっしゃっていたような、
つまり、「自由」とは言っても、
もう、「内向き」な「自由」ではない。
ともうしますか。

なんだか、たとえば、
12thアルバム『I♡U』や16thアルバム『SENSE』も
「バンド・サウンド」のアルバムなのかもしれないけれども。
ぼくは、そういうようなタイトルのつながりから、
『Q』と『重力と呼吸』では
なにか深い縁があるように想えたのよねぇ〜。

一番安らげる場所で。。。

平成31年2月26日


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