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【イベントレポート】Heart Driven School #10 失敗から学ぶ資本政策

開催の背景

アーリーステージの資金調達を検討中の方、起業準備中で資本政策の基礎を押さえておきたい方を対象に、「失敗から学ぶ資本政策」をテーマにしたイベントを1月21日(木)に開催しました!

資本政策の問題点は「後戻りができない」こと。

よくある失敗は下記のようなものです。
・創業者/経営チームの持株比率が著しく低くなる
・創業初期からストックオプションを発行しすぎる
・株価/バリュエーションを高くしすぎて、次回ラウンドでつまずく

そこで今回のイベントでは、数多くの資本政策を見てきた専門家に過去の事例を元に資本政策について語っていただきました。

今回も当日のお話をレポートでお届けします!


登壇者の紹介

石井 隆(いしい たかし)
三井住友信託銀行 ウェルス・マネジメント部
主管 オーナーコンサルティング室長 兼 上級主席財務コンサルタント

大手金融機関を経て、2001年に住友信託銀行(現三井住友信託銀行)入社。企業コンサルティング業務、オーナーコンサルティング業務、不動産コンサルティング業務等、各事業部門におけるコンサルティング業務に通算20年以上従事。不動産鑑定士。
熊谷 祐二(くまがい ゆうじ)
株式会社アカツキ Heart Driven Fund ヴァイスプレジデント

IT企業3社を創業したシリアルアントレプレナー。 2014年にiemo共同代表取締役就任を経て、同社をDeNA社へ売却。 2015年にスポーツテック事業を手掛けるSkyBall社を創業、2018年にアカツキへ売却するとともに、アカツキのesports事業責任者並びにProfessional Esports League(所在地: スペイン)の取締役に就任。2019年7月より、Heart Driven Fund ヴァイスプレジデントに就任。自身の起業・経営経験を元に主にシード期の投資実行、ハンズオン支援を手掛ける。


事例Ⅰ 企業直後に安い株価で資金調達すると…?

図1のように、企業直後に創業者が40%、個人投資家が30%と15%、VCが15%保有していたと仮定します。その1年半後にさらに資金調達をすると、創業2年あまりで創業者の持株比率は30%を下回ることになります。その結果、この時点で買収等の拒否権がなくなってしまいます。
中長期を見据えた株主構成・資本政策を意識しましょう!

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事例Ⅱ 反対に高すぎる株価で資金調達すると…?

事例Ⅰとは反対に資金調達時の株価が高すぎても、失敗につながる可能性があります。
図2のように事業計画通りにならなかった場合には、投資家の目線も厳しくなり、良い条件でも資金調達が難しくなります。また、希薄化防止条項の有無にも気を付けましょう。

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事例Ⅰ・Ⅱからわかるように、創業初期の資本政策を成功させるには、適正な時期とバリュエーションでの調達が肝となります。一概に言えることではありませんが、ストレッチしすぎず、ある程度のバッファーを持った事業計画に基づいてバリュエーションを算定しましょう!

事例Ⅲ 役職員のインセンティブプランでの失敗

詳細は伏せますが、下記の内容が議論されました。
・ストックオプションの種類
・ストックオプション付与に関する注意点
・上場後の社員のモチベーションが低下した事例

事例Ⅳ 創業者が大株主のまま上場する際の注意点

創業者が大株主のまま上場すると、相続の問題に発展するケースもあります。創業オーナー保有の株式承継は個人、家族だけの問題ではないので注意が必要です。資産管理会社の活用を検討するのも良いでしょう。スタートアップの中には馴染みが少ない方もいますが、資産管理会社について学ぶ、良い機会になりました。

最後に

以上4つの事例をベースに専門家から資本政策について語っていただきました!Q&Aの時間も設け、多くの質問に答えていただきました。

参加者の皆さまにとって有意義な時間となったのではないでしょうか。

皆さまの経営に役立てるようなイベントを今後も継続的に行いますので、皆様のご参加をお待ちしております!

今後のイベント情報

イベント情報などをFecabookページに随時更新していますので、ぜひページのチェックもよろしくお願いします!
https://www.facebook.com/HeartDrivenFund/

Heart Driven Fundについて

起業家 、アーティスト 、クリエイターなど多様な才能へ投資、コラボレーションを通じて価値創出するアカツキの投資プロジェクトです。現在投資からハンズオン支援まで積極的に行なっております。

Heart Driven Fund ホームページ
https://hdf.vc/

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