あなたのピントはどこに合っているか

昨日は日曜日であった。

せっかくなので家族で遊びに
いきたいところではあるが、
天気予報を見ると午後から雨マーク。

我が家は午後から出かけることが
多いのだが、
せっかくなので雨が降り始める前に
車で10分ぐらいの場所にある
公園に家族で出かけた。

その公園は非常に新しく、
以前から気になっていた場所。

車から降りるなり走り出す娘。
小学生の息子ははしゃぐのは
恥ずかしい様子であるが、
初めてみる遊具に明らかに
テンションが上がっていた。

いろんな遊具で一通り遊び
子供たちも満足げな様子で
帰路についたのだが、
家のすぐ近くに差し掛かったときに
娘が「見て、すごい綺麗」と
声を上げたのだ。

運転しながらわき見を
するわけにはいかないので、
家についてから娘と歩いて
その場所に行ってみると
そこには色んな花が咲いていた。

色んな花といっても
誰かが植えた花ではない。
空地に勝手に生えた花である。

最近外来種の花が日本中の
アチコチに花を咲かせているが
我が家の近くの空き地にも
そんな外来種をはじめとして
色々な花が咲いている。

自然と生えるためには
植物が何らかの方法で種を
その空地に運び、
そして育ったのであろう。

特定の種類が密集することなく
様々な色の花が並び、
その花々を味わうように
白い蝶たちが飛び交う様子は
とても美しいものであった。

実は私たちのすぐ目の前に
美しい景色は転がっているのである。

遠くまで美しい景色を見に行くことは
決して悪いことではない。

そこでしか見れない景色は
必ずあるものである。

しかし、そこに目を向けたとき
私たちは身近なところにある
美しい景色に気づけなくなる。

正直娘に言われるまで私は
近所にこんな景色があるとは
全然気づいていなかった。

その道が私の通勤路であるにも
かかわらずである。

実は私たちが目指す何かも
これと同じようなことが
起こっているのではないだろうか。

私たちは何かになりたいと
そこに向かうために行動を起こし
日々学び行動をしている。

しかし、実はすごく身近にも
大事なものは転がっているのに
気づけていないのかもしれない。

私たちの目は構造的に
遠くに焦点を合わせると近くの景色が
ぼやけてしまう。
そして、その逆も然りである。

この調節は目の筋肉で行われるが
それがうまくできなくなった状態が
いわゆる近視や遠視である。

私たちの心も同じように
どちらかに偏りすぎて一方が
見えなくなっているのではないだろうか。

目が悪くならないためには
テレビやスマホなどの画面を
近くで見るばかりでなく、
時々遠くを見るようにすることが
効果的と言われるが
私たちも遠くの目標を見るだけでなく
時には近くのものを見ることが
大切なのである。

日々目標に向かって前に進むときこそ
時には自分の足元がどうなっているか
ゆっくりとみてみてはどうだろうか。

遠くを見ているだけでは
気づけなかったものが
きっとそこには転がっているはずである。

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