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逆算術

 本田圭佑さんとまこなり社長さんがR25で対談をしていたのを拝見した。本田さんが逆算力について語られていたので、僕はそこにインスパイアされて、逆算術というのを考えてみた。

 キーポイントは、根元と余白。

あらゆることに応用可能だと思うだが、僕があげるのはリスクマネジメントとタイムマネジメント。

 例えば、昨日のTouch &Goの練習中、Tower から、Run way 34 clear to Land wind 350 at 9 after Touch and go,turn left as soon as possible,Embraer is holding short .と言われたのに対して、僕はTurn right と返してしまった。すぐに訂正できたが、なぜこんなことが起こってしまったのか?Turn Left とはっきり聞こえたのに、口から出たのはTurn right.そこまでに至る過程を分析すると、5 step 踏んでミスが生じたことが分かった。そのFirst step 、根元は、結局心理的な焦りである。僕がdown wind の時JACのATRがfinal approach に入っていた。J-AirがHold short しているのを認識していた。僕は、No.2だ。Towerは僕をJair より優先させてくれた。内心、やべぇ、エアライン機待たしちゃってるよ。。と思って焦っていた。この焦りを継起に小さなミスを5 step 引き起こし、最終的にRead Back ミスに繋がった。焦りの原因は、エアライン機を待たせているという勝手なプレッシャーを自分でかけてしまったことだ。もちろん、エアライン機を待たせないような配慮と飛行は必要だ。しかし、管制指示が一旦出ているので、優先順位は僕にあるわけだ。となれば、僕は自分のフライトに集中しなければならない。これを例えると、1車線しかない坂道を下っている時に、後ろから高級車に迫られて、やべぇと感じてアクセル踏むのと同じことだ。危ない。法定速度を厳守しているのなら、後ろから迫られようが関係ない。安全運転を心掛けるのが優先なのだ。いわゆるこの法定速度が飛行機でいう航空法の厳守だ。航空法に則って飛行しているのなら、無駄な焦りは無用。このようなに、リスクの根元をつきつめるという逆算術が有効だ。

今日は長い。次、タイムマネジメントについて。昨日のフライトで出発時間は10:15を予定していた。だが、実際に出発したのは、10:23。8分遅れだ。この遅れの原因は種々あるが、遡れば僕が起床時間から出発時間までのタイムスケジュールを厳密に作っていなかったことだ。それに加えて、予期せぬトラブル発生。腹痛で朝トイレに籠る。いつもより早い登校だから、渋滞に巻き込まれる。あと15分家を早く出ていれば、もっと余裕を持って学校に着き、準備ができたはずだ。予期せぬことを加味して、タイムマネジメントには、余白を用意しておくことが必要なのだ。

起きた現象に対して、逆算して、分析して、根元を突き止める。根元が分かれば、余白を設定する。自分なりの逆算術を身につけていこう。