マガジン

  • ニンジャスレイヤーなどについて適当に

    ニンジャスレイヤーなどについて適当に

  • コーヒー焙煎メモ

    早川コーヒーというところで「おすすめセット」というバラエティセットを買って楽しんでます。そのメモ。

  • グルメ漫画覚書

  • コンテンツ産業:個人的覚書

    あくまで個人のメモとして。

  • 加熱式タバコ(の中でもPloom TECHびいき)について

    筆者はPloom TECHびいきですので悪しからず

最近の記事

【33円セールの次にお勧めしたい】ニンジャスレイヤーの素晴らしい敵役たち

ニンジャスレイヤーと言えば、数々のネットミームの元となったケレン味の効いた奇抜な文体と、決断的な主人公の性格が有名で、代表的なイメージと言えるだろう。実際、「アイエエエ!ニンジャナンデ!?」といったミームはネットの日常語の片隅を占め、ニンジャスレイヤー=サンはTRPGプレイヤーの間でも動かしやすいと評判で、最近のセールにちなんだクロスオーバー二次創作でも多くのファンが納得する決断的フジキドの姿が描かれていた。 ニンジャスレイヤーは敵役がスゴイ忍殺文体も、ニンジャスレイヤー=

    • アメリカで知るバイオスズメ真実

      現在アメリカに滞在中である。アメリカの中でも治安のいい都市で、ホテル近辺も治安のよい街区なのだが、裏に駐車場と公園に挟まれ孤立した2軒の建物があり、そこがスラム化している。 2軒だけなので通過する分には問題ないのだが(そこそこ人通りがある)、ただ座ってたむろしている人の挙動は怪しく、何か煙草ではなさそうなものに火をつけて吸っていて、建物前だけは路上がゴミで散らかっている。そこでゴミを漁るスズメがけたたましい声で鳴いているのである。 日本で言えばカラスか、あるいは隙間ではネ

      • 文字通りの「スペースオペラ」としての「巨神伝説イデオン」

        最近、YouTubeで「巨神伝説イデオン」が公式放送されている。有名な作品だが見たことがなかったのでチェックしておくかと思ったのだが、色々と感想が発生したので、メモがわりにちょっとした記事にしたいと思う。 全体的な感想この作品のストーリー(脚本)だけを見た場合、「悪くはないが、だるい」というのが正直な印象である。 悪くは無いと言うのは、話を回す要素自体は揃っていて、前半は(1)不可解な挙動をするロボットの謎を解き明かすこと(2)逃避行と、頼るべき人々から見捨てられる話を動

        • ちいかわ世界の言語と〈異世界転生者〉

          しゃべる/しゃべらないキャラクターちいかわの登場人物はしゃべるキャラクターとそうでないキャラクターにはっきり分かれている。主人公組ではハチワレだけがしゃべってちいかわとウサギは意味のない間投詞がほとんどである。識別済みキャラではモモンガ、ラッコ、シーサーはしゃべるが、栗まんじゅうはしゃべらない。この傾向は怪異でも同じであり、元祖キメラや魔女/山姥は会話が成立する一方、あのこやカブトムシのように鳴き声だけでしゃべらない怪異もいる。 言ってることは分かるし読み書きもできるしゃべ

        【33円セールの次にお勧めしたい】ニンジャスレイヤーの素晴らしい敵役たち

        マガジン

        • ニンジャスレイヤーなどについて適当に
          33本
        • コーヒー焙煎メモ
          83本
        • グルメ漫画覚書
          7本
        • コンテンツ産業:個人的覚書
          8本
        • 加熱式タバコ(の中でもPloom TECHびいき)について
          1本

        記事

          ちいかわにおけるモモンガと「あのこ」の位置づけ

          ちいかわの初期コンセプト案ちいかわに名前が付く前の初期コンセプトでは、「働かずに食って寝るだけ」「かわいいので無限に甘えられるし無限に許される」という、赤ん坊のように責任を負わされず享楽を維持される願望を描いたものでした。 この手の話はネットミームとしては「はやくこれになりたい」とコメントが付くような、自堕落な願望の垂れ流しで、どちらかと言えばミームに近く、お話になるようなものではありませんでした。 ちいさくかわいく世知辛いコンセプトへの転換ちいかわは、何度か描かれている

          ちいかわにおけるモモンガと「あのこ」の位置づけ

          銀河英雄伝説の悪役欲張りセットになっている感のあるロシア

          ネットで戦争ネタが話題になると何かと「銀河英雄伝説」が例えに出されるが、今回のロシアによるウクライナ侵攻では、特にロシア側で、小説上の悪役・憎まれ役の属性が集中して出現しているように見える。なんというか、銀河英雄伝説の悪役欲張りセットになっている感があるのだ。 補給無視かつ戦略目標が曖昧な一大侵攻作戦を企図し、見事に補給を狙われて頓挫「銀河英雄伝説」の前半のハイライトの一つとして、自由惑星同盟軍が銀河帝国領内に大規模侵攻するエピソードがある。ただし、その作戦内容は 作戦目

          銀河英雄伝説の悪役欲張りセットになっている感のあるロシア

          A journey across the space of midjourney

          お絵描きAIのMidjourneyでニンジャスレイヤーの挿絵を作って遊んでいた際の、希望の絵を取り出すためのメモ書きをまとめておく。 ニンジャスレイヤーまずは普通に「赤黒の忍者」をキーワードに投入してみる。赤黒を直訳してRed and blackにしてみたが、このワードではツートンカラーの装束になるため、dark redにした。ただdark redでも明るすぎるので青みがかった小豆色になるがmaroonのほうが安定する印象である。 また、画風指定なしでNinjaと入れると

          A journey across the space of midjourney

          iwaki(イワキ) ウォータードリッパー 別解 緑茶編

          冷茶を冷水で淹れたいiwakiの冷水点滴器は、コーヒーを淹れる道具として活用しているが、それ以外にも緑茶を淹れる用途としても期待していた。アイスコーヒーでも急冷法は美味しさを保つことのできる条件がシビアだが、冷茶を作る際には急冷法ではどうしてもお茶の風味を保てず、冷水浸漬ではいまいち風味を抽出できない問題があったからである。 しかし、この方法で淹れた緑茶は見た目こそクリアだがコクがなく味はいまいちである、というのが欠点で、問題を解決できずにいた。 答えは粉茶最近、この問題

          iwaki(イワキ) ウォータードリッパー 別解 緑茶編

          グアテマラ カフェピューマ SHB

          概要こちらの記事にもある通り、VOLCAFEが「昔ながらのグアテマラ」を目指し、昔ながらの経営を続ける小規模農家から集荷・選別を行ったものだそうである。「ピューマ」というのは、環境破壊の影響を受けやすい頂点捕食者をシンボルに据えてSDGsに取り組んでいますよというアピールする目的のようだが、実効性は不明である。 生豆インプレッションインプレッションの項で書いた通り、生豆の選別が非常に厳格に行われているのが特徴で、コモディティのグアテマラSHBの時にも書いたが、ハンドピックの

          グアテマラ カフェピューマ SHB

          昭和の深煎り愛好、王道の中煎り

          久々にコーヒーの記事を書いたので、前によくスキを付けてくれていたユーザーの記事を見てみたところ、大学生で通販商売をしていたあおみどろ珈琲さんは大学を卒業しており、同じく大学生のまなみんさんは喫茶店を開業していた。 そのまなみんさんが、自家焙煎の本について「少し年配の方の堅苦しい話ばかりで若者にはキツイ」と辛口の評価をしていた。Amazonレビューを見ても、「価値観が偏りすぎ又古い印象」「昭和的なコーヒーが前提であって、実用的な部分はあまり無く」と散々な評価である。 主著者

          昭和の深煎り愛好、王道の中煎り

          コーヒー生豆価格、昨年の2倍に高騰

          次の記事の通り、昨年の今頃ほぼ1年分の豆をまとめて買った。 それがほぼなくなったため、追加の豆を買うべく発注してみようと、通販サイトを訪れた。だがしかし…… 高っか! とにかく高い。生豆ダイレクトはマージンが少ないぶん国際価格の影響が直撃しており、回転の速いコモディティ豆は昨年の2倍ほどまで高騰している。 今現在の価格高騰は、昨年後半の南米での不作から生じたもので、これはニュースでも報じられていた。さらに、ロシアウクライナ紛争が影を投げかけ、来年あたりまで豆の高騰が続

          コーヒー生豆価格、昨年の2倍に高騰

          「パリピ孔明」の個人的好きポイント

          現在アニメ作品の「パリピ孔明」を見ています。私は基本的に(メディアとしての特性から)アニメは見ない人種で(原作漫画を気に入っていてもアニメは見ないというタイプ)、1シーズン見たアニメとしてはニンジャスレイヤー、ポプテピピック以来なので久しぶりです。 シリアスとギャグのハイブリッド話は基本的に単純な構造で、現代に転生した諸葛亮(主人公A)がスター歌手を目指す英子(主人公B)のマネジメント/プロデュースをする、というものです。作中では英子がトップ歌手を目指すという話が「シリアス

          「パリピ孔明」の個人的好きポイント

          intelは第12世代で性能・電力効率両面でApple M1とAMD Ryzenをぶち抜いたと勝利宣言したが、そう受け取られてない件

          最近の発表会で、intelがかなり強気なスライドを出していました。このスライドの意味するところは、 1. Ryzen 9 5900H(Zen3)の定格45Wにそろえたとき、Ryzenより40%速い  =次世代Zen4でも追いつくのに苦労しそう 2. M1maxの定格30Wにそろえたとき、M1maxより速い  =より低い消費電力で(線を横に引っ張って20W程度で)M1maxと同性能を達成できる であり、intel第12世代は性能でも電力効率でもライバル(AppleやAMD

          intelは第12世代で性能・電力効率両面でApple M1とAMD Ryzenをぶち抜いたと勝利宣言したが、そう受け取られてない件

          なぜMac proが今更intel macとして出るのか?その理由を考える

          新しいMac Proが、再びintel macとしてリリースされるらしい、という話が出ている。Apple SiliconのほうがIntelより強いのになぜ?という話が当然出てくるが、実はApple Siliconの優位はそれほど確かではなかったのではないか、とも思えるので、覚書を書いていく。 Mac proが使われる映像編集は桁違いの力が必要Macは前世紀から画像・映像の編集に強く、映像業界では伝統的にMacが一定の存在感を持つ。Mac proはそのような映像業界向けのワー

          なぜMac proが今更intel macとして出るのか?その理由を考える

          話題になっていた「日本語の原郷」論文は「弥生vs縄文は大陸まで広がっていた」という話だった

          「日本語の原郷は中国東北部の農耕民」という記事がTLで流れていた。言語学は(専門ではないが)ときたま興味をもって見る分野だったので、元の論文にも当たってみた。 トランスユーラシア語族仮説 上記記事のもとの論文はnatureのこれで、この論文で行われているのは、拡大版アルタイ語族説である「トランスユーラシア語族」説(トゥルク語族、モンゴル語族、ツングース語族、朝鮮語族、日本語族の合併)を大前提とした上で、言語学だけでなく考古学・遺伝学と合わせて年代推定しようという試みである。

          話題になっていた「日本語の原郷」論文は「弥生vs縄文は大陸まで広がっていた」という話だった

          日本と欧米豪の種牡馬選定の感覚の違いと、欧米豪における騙馬の活躍

          日本では去勢した牡馬、すなわち騙馬が活躍することは珍しいが、海外では騙馬が活躍することは珍しくない。「20世紀のアメリカ名馬100選」では4位ケルソ、8位フォアゴー、22位ファーラップ、23位ジョンヘンリー、29位エクスターミネーターを始めとして11頭が騸馬である。近年でも例えば2012・2013連続で米年度代表馬になったワイズダンなどデビュー前に去勢された活躍馬の例には事欠かない。豪州では並の馬は皆騸馬にされるほどである。 日本にいるとこれは奇妙に感じられる。(こと日本に

          日本と欧米豪の種牡馬選定の感覚の違いと、欧米豪における騙馬の活躍