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どうやってEMBA受験校を選ぶのか 第2回

選定基準の内、残りの2つは何だったかをご紹介。はじめの1つはこちらの記事で書いてます。

基準2 学費の高さ

安い方がいい。当たり前なんですが…。38歳、4人家族で小学生の娘が2人、家無し(賃貸)と言ったことを考えると、人生で将来必要になるお金を考えた上でEMBAが足かせにならないかを考える必要がありました。

フィーリングで決めましたが、1,000万円を基準値としました。

この時点で、米国のプログラムは脱落しました(笑)。2,000万~が相場で、高いところでは3,000万円近くします。一般庶民・サラリーマンの私には不可能でした。とすると、欧州かアジア。アジアは安く質も高いのですが、私の場合はアジア駐在歴8年、人的ネットワークも既にあり、ビジネス慣習も理解していたので、欧州でのEMBAを希望とした経緯があります。

ちなみに、2020年入学対象者向けのビジネススクールの学費の例を挙げると、以下の通りです(私が調べた学校だけなので、当然ですが、他にももっとあります)。

主要欧米EMBAプログラムの学費(Tuition Fee)一覧 ※当時為替レート

欧州各校は、大体1,000万~1,600万くらいですね。一番お得なのがIEでした。アントレプレナーシップに定評あり、更に、オンライン・ハイブリッド教育の項目では世界No.1のIEですから、IT投資もかなりしているはずなのですが、この学費というのは少し驚きでした。ちなみに、IEの宣伝をしろと言われたわけではないですが、”変わり者が集まる(飛びぬけて成果を出す人材を輩出する)”と言われてますね。EMBA受験に興味を持ったきっかけは、知り合いのIE卒業生の方がものすごく尊敬できる人だったからなのですが、いい意味で常識に捉われないとても変わった人でした(笑)

蛇足1:それにしても上の表、為替安かったですね。英ポンド130~140円くらいで推移していましたので上記の日本円になっています。今の為替だと、英国系スクールは受けられなかったかもしれない(笑)
蛇足2:学費は全体的に年々上昇傾向にあります。例えばケンブリッジは2023年入学対象の場合£78,800です。皆さんお早めに…。

基準3 大学機関であること

そして最後の3つ目は、大学のビジネススクールであることでした。

私は大学に結構な情熱と愛着を持っています。卒業した大学で、年に一度は訪れますし、共創プログラムのアドバイザーをやらせて頂いたり、研究室と共同勉強会をさせてもらったりしていました。

ビジネス(実業)はアカデミア(学問)を最大限活用するべきと言う信念があります。皆さんも経験あるはず。大学卒業した瞬間、入社して、今までと全く異なる論理で上司や先輩から業務指示を受けたときの違和感。更に、大学の研究のように論理的に考えたり、未知の探求を挑戦するマインドがなんか感じられない…。それでも若手の頃は、がむしゃらに働いていれば日々成長していくので良いですが、ミドル~シニアになると行き当たりばったりでの仕事の違和感は疑念に代わり、やはり、アカデミアのマインドセットをビジネスに取り込むべきと思うようになりました。

EMBA卒業後も、大学(この世界における知の積み上げ・未知への探求心の中核)とつながり、ビジネスに生かしたいと思いました。

最後に ー 個人の志向次第

以上、ご覧になったら分かる通り、どこを選ぶかは、個々人の志向や環境に大きく依存します。なのであくまでも参考として頂ければと思います。

結果、私は、OxBridge, LBS, IESEの4つに絞り、(特にDeep Techをレバレッジできる)Cambridgeを第1志望としました。大学じゃないところ入ってますが、大学でないと差し引いても素晴らしい学校だったので入れました。一応言っておくと、皆さんよーくご存じの通り、他の学校も、全て本当に素晴らしいところばかりです。結局どこに入ってもあとは自分次第で人生最高の経験は出来ると思います。


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