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「ときめき」は消失していなかった?

こんな記事を書いたら、ついついまだ「ときめき」について書き足りなくて続きを……。

私は朝ドラ『なつぞら』を見ていて、小畑雪之助役の安田顕さんにキュンと来てしまった。
小畑雪之助とは、ヒロインなつの幼馴染み、雪次郎の父親である。
はて、私はいつからヒロインと同世代の男性陣にときめかず、彼らの父親世代にときめくようになってしまったのだろう……?

小学生の頃はりぼんっ子で少女マンガが大好き、ドラマだって月曜ドラマ・イン枠が大好きで(と思い今、調べたら……わりと知らないタイトルもちらほら)、とりあえずベッタベタ甘甘の恋愛ものが大好物。
マンガであれドラマであれ、作品にハマる度、ヒロインに感情移入し、その度、相手役の男の子に恋していたものである。

数年前から大量生産されるようになった(そして、もう下火らしい)キラキラ映画(少女漫画原作の実写化をこう呼ぶらしい。キラキラ……)も、そろそろというか、もうまったくターゲットでないことを自覚しつつ映画館まで観に行ったりした。
……うん、その頃にはもうきついなって薄々感じてたよ。そろそろ、ヒロインにそこまで感情移入できない、相手役の男の子に恋できないって。
なんてこった。私の人生の楽しみが、かなり削り取られた……。

結婚してすぐの頃、まだかろうじて恋心を保てていた(夫に対してではなく、先述した男の子たちに)私に、数歳年上の夫は言った。
「もう俺くらいの歳になると、男も女も関係なくなる。まず人間として、人を見るようになる」
「何それ、寂しいやん。ときめきが、胸キュンがないなんて……」
そう嘆いていた私だが、確かに今、夫の言っていたことがわかる。まるで、私の中からときめきという概念が消失してしまったようだ。あるいは娘に対しては「おはようってちゃんと言えたね、えらいね~(可愛いなあ、キュン)」というなんとも言えないときめきを感じるが、これにすり替わってしまったかのような。

ドラマ『花より男子』ではFにキュンキュンした。道明寺よりは花沢類が好きだったけど、なんていうかまんべんなく男性陣にときめいた。
しかし、『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』ではどうだろう? 神楽木晴にびっくりするくらい惚れ込めない……。今、調べたら平野 紫耀さん、22歳。若いな……。
あっ! でも……唯一、天馬くんには毎回キュンとしていたけど、中川大志さん、21歳だった。平野さんより年下だ。好みのタイプなら、多少年齢の壁を乗り越えてもときめけるとか……?
(今知ったけど、宝塚の花男、めっちゃ気になる……。明日まで、しかも赤坂だった……)

ともかく、そんな枯れた毎日を過ごしていたところに安田顕さんという救世主が現れた。……という風にだいぶ崇めているので、どこまで本当に好きなのかわからない。
でも次、それも朝ドラ以外でテレビでお見かけするのが楽しみだ!というようには、生活の潤いをプレゼントしてもらっている。それだけでもう十分、ありがたい存在だ。
だいたい本気でファンになってしまったら、テレビや雑誌も追わないといけないし、イベント情報だって調べて遠征とか行かないといけないし、北海道も!? 子育て中の私にはとんでもない話(どこまで追っかける気だ)。……でも、そのとんでもない話がとんでもなく楽しいんですよね。だから、ファンってどれだけつぎ込むことになっても、それによって仕事にしわ寄せがきたとしても、身体にガタがきたとしても、やめられない。まさに生きる活力だと思う。
そんな毎日は羨ましいなあと思いつつ、お金だって独身の頃のようにはつぎ込めないので、大人しく家で安田さんのツィッターを見ておきます(あ、でも、ロールケーキ睨んでる安田さん、めっちゃカッコいい……)。

お読みくださってありがとうございます!