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儚げな光を放つ土ボタル

ゴールドコーストで人気の観光名所の一つ、世界遺産スプリングブルック国立公園の中にある洞窟「ナチュラルブリッジ」
ここで土ボタルを見ることができます。
土ボタルと聞くと日本の蛍と同じだと思われそうですが、土ボタルという名前は観光用でつけられたようなもので、実は蛍ではなく「ヒカリキノコバエの幼虫」です。
日本の蛍のように飛んだり、点滅したりしません。
幼虫のお尻が青白く光る様子が蛍に似ていることから、土ボタルと名付けられたのですね。
英語では「GLOW WORM」といいます。
この土ボタルは、オーストラリア、ニュージーランドにしか生息していません。オーストラリア国内では、シドニー、ケアンズ、ゴールドコーストで見ることができます。

さて土ボタルは、なぜ光るのか?
捕食をするためです。
お尻からベタベタした粘液を出し、光に誘われてきた昆虫を絡め取り体液をすするそうです。
たった3、4cmほどの土ボタルが大きなゴキブリを捕獲することもあるというのですから驚きです。
土ボタルの一生は、たった10ヶ月。
そのうちの9ヶ月を幼虫として過ごします。
成虫には口がなく、食べることができずすぐに死んでしまうそう。

幻想的な光が訪れた私たちを癒してくれる土ボタルですが、コロナ前は生息数が一時減ってしまったそうです。
たくさんの人が訪れることが土ボタルに何らかのストレスを与えたり、ラッシュをたいて撮影したり懐中電灯の光を当てる行為は生命を脅かすことにつながることから減少につながってしまいました。
しかし、コロナの間は訪れる人がほとんどおらず、かなり数が増えました。
国境が開き観光客も増えてきて土ボタルツアーも再開されましたが、みんながルールを守って鑑賞しないといけませんね。

土ボタルツアーについて知りたい方はぜひご連絡ください。


YUMIKO


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