長かったこのシリーズもようやく終わりが見えてきました。算命学で見るStray Kids、第7弾はスンミンです。スンミン、意外と掴みどころがないんですよね……。でも「書いてから考える」がモットーなのでとにかく書きます。よろしくどうぞ。

2000年生まれ、最後の一人です。ハンとフィリックスとは誕生日が一週間くらいしか離れていませんが一応二人より「年下」「弟」という扱いです。このへんはもうロールプレイの域ですね……。ちなみにヒョンジン・ハン・フィリックス・スンミンの4人合わせてコンゴンズ（00's）と呼ばれています。

ビフォー

アフター

そんなスンミンはスキズのボーカル担当で、JYPの公開オーディションで2位という好成績を収めて入社した逸材です。（ちなみにその時の3位はNiziUのマコちゃん。NiziUはスキズの後輩なんですよね）
スキズの曲はラップメインでサビ前に旋律的なパートが入ることが多いのですが、だいたいスンミン（とアイエン）が歌っています。逆にラップはあんまりやらないんですよね。公式だとFAMのメンバー紹介ラップくらいじゃないかな？他にもあったら教えてください。

で、白状すると初見では

スンミンが一番年上

だと思っていました。しかも勝手にリーダーだと思ってた……なんせV6と嵐の国に生まれたので歌が上手い人＝最年長リーダーというイメージがあったんですよね……まさか下から二番目とは……。

（デキラのソリクンで育ったのであれなんですがここのスンミンの貫禄すごくないですか？ワンフレーズだけでわかる歌の上手さよ……）

性格は折り目正しく真面目、そして勤勉です。優等生タイプですね。特に歌に関してはとても真摯で、一度大きなスランプに陥ったとき、すべてのSNSの更新を停止して練習に打ち込むほど。
またお父さんが検事ということで、自分の言動や立ち振る舞いには人一倍気を遣っているのかな、と感じました。万一何かあったらお父さんの仕事にも支障が出ますしね。

（ここでちょっとだけお父さんの職業について話しています。それにしても3年前の動画なのでみんな若い）

そういうフォーマルさが売りなのか、スンミンは他のメンバーに比べて衣装の露出が少ないんですよね。二の腕とか出してるのほとんど見たことないかもしれない。バンチャンとかいつも袖ないし丈も短いのに……。本人曰くあまり筋肉に自信がないとのことですが、まあ一人そういう方向性の人がいてもいいですよね。

（スタイルお化けなのでこういう服めちゃくちゃ似合う）

ただ、もともと韓国は男性アイドルでも露出に厳しく、上半身裸はNGらしいんですが、その代わりなのか短パンを履きがちなんですよね。だからスンミンも短パンは履きます。上半身はだめでも脚はいいのかという気がしないでもないですが……。

（メンバーの半数以上が短パンという驚異の短パン率、最年長のバンチャンでも履かなければいけないという……まあバンチャンはいつも袖も丈もないから今更かもしれないけど……←しつこい）

あと何故かその真面目さに反して、寸劇での立ち回りが結構不思議というか独特なんですよね。これは動画を見てもらわないとわからないかもしれませんが……。

皆が話し合ってるとき一人でずっと踊ってるキムドクター

嫁に叩かれて喜ぶスンミン叔父さん

でかいスンロロ……

そんなこんなで場もあったまってきたので（？）命式を見ていきたいと思うのですが、実はスンミンの命式を見る前にひとつ予想していたことがあります。品行方正、礼儀正しくきっちりした性格、口癖は「根本」…………

キムスンミン、牽牛男では？？？？？

違いました。でも東に「牽牛星けんぎゅうせい」がありますね。東は社会の位置、パブリックなイメージなので我々ペンから見たら牽牛星っぽい特徴が強く出てるんじゃないかな……ということで……（言い訳）

その前にまず日干の話をしましょうか。スンミンの日干は「癸みずのと」です。癸は「陰」の「水」で「雨」や「川」などを表します。小さな水なので空にいれば雨、地に落ちれば川、というわけです。

勤勉さ、真面目さは癸の特徴にも合致しますね。星は顕在意識であり、ある程度結果ありきの行動であるのに対し、干は潜在意識のため無意識レベルの行動です。暑かったら仰いで冷やすのが星の役目で、勝手に汗が出て冷えるのが干の役目、みたいな……伝わるのかこれ……。あとあまり羽目を外してワーッと騒がないところとか、感情がいまいち読めないところとかは癸のクールさが出てるかな？と思います。

で、牽牛星の話に戻るのですが、牽牛星は間接攻撃の星、プライドと自尊心の星です。ハンの車騎星が戦を仕切る武官だとしたら牽牛星は政を仕切る文官です。（ちなみにスンミンも車騎星ありますね）自分自身ではなく周りを使って物事を動かしていきます。
私がスンミンの行動でいかにも牽牛星っぽいな、と感じたのはSKZ CODEのキャンプ回のミッションの「自分の誕生日の時間（9月22日なら9時22分）になったら自分の名前を宣言する」というくだりです。
先にミッションを終えたメンバー達が9時台（9月生まれ）のメンバーに「ミッションは中止になった」と嘘をついて失敗させようとしたのですが、時間制限ギリギリで嘘に気づいたスンミンが怒りながらすべての撮影カメラにミッションを遂行した形跡を残していたんですよね。別にただミッションを終えたことを周知するだけならみんながいる前でやればいいのに、わざわざすべての映像に残しておくのは周りを上手く（？）使って自分の正しさの証明をしているなと思いました。いくら無駄や手間が発生しても目的が遂行できればそれでいい、というのは非常に牽牛星っぽいです。あと騙されてめちゃくちゃ怒ってるのもそれっぽい笑

（公式で狂気と言われてしまうキムスンミン……）

ただ主星が冒険と改革の星、龍高星でヒョンジンと同じなんですよね。更に表現の星である鳳閣星との水火の激突、緩和する木性の星無し……と、これもヒョンジンと同じで、表現者としては結構激しいものがあるように見受けられます。メンバーの風呂も覗くし……（関係ない）

（宿舎の風呂に張り付くキムスンミンの怪異）

水火の激突といえばヒョンジンの回でも話をしましたが、ヒョンジンは東に調舒星もあるのでそのクリエイティブさが我々にも見えやすいの対し、スンミンは牽牛星の品行方正さや真面目さに覆われているので分かりにくいかもしれません。が、表現者としての情熱は近しいものがあるのかな、と思います。ヒョンジンが唯一スンミンとだけは喧嘩したことない、と言っていたのはお互いのこだわりどころや逆鱗がどこにあるのか何となくわかるからなのかもしれません。ヒョンジン、理解者がいてよかったね……。

（それにしてもすべての組み合わせを網羅するTwo Kids Roomの万能さよ……先月から2022ver.も始まったので楽しみにしています。スンミンとアイエンの番が来る前に全員書き終わりたい……）

スンミンがお父さんと同じ法曹人ではなく歌手・アイドルを目指したのもこの表現の星である鳳閣星が利いてるのかな、と思います。本人曰く、アイドルにならなかったらそちらの道も考えていたとのことですが、東の牽牛星はまさに法曹関係の仕事に適性があります。更に、玉堂星と龍高星の水性の星がどちらもあるので座学にも体験学習にも強く、頭もいいはずです。牽牛星（と車騎星）の金性から水性への流れもスムーズです。
その中で、南に一つだけある鳳閣星だけが異質なのです。龍高星と玉堂星の水性に鍛え上げられ、牽牛星と車騎星の金性を溶かす鳳閣星は、エリート街道を用意されていたスンミンにとっての反乱分子でもあり、同時に理想でもあります。仕事は手堅く押さえておいて、歌は趣味程度に留めておくこともできたと思うのですが、そこは主星が龍高星、予定調和な人生では面白くなかったのかもしれません。そして挑戦の場として選んだのが多数の人間の前で評価される公開オーディションというのはなかなか度胸があるなと思いました。スンミンは柔和な見た目に反してかなり行動力がありますね。改革はまず行動しなければ始まりませんから。
サバイバルオーディションでもHellevatorの歌い出しをやりたい人いる？とバンチャンに聞かれて、やりたい！と真っ先に手を挙げるスンミンが印象的でした。メンバーの半分以上が年上の中で、それはとても勇気がいることだったと思います。でもそのお陰でStray Kidsの初めての作品であるHellevatorの、一番最初の10秒間をスンミンは手に入れることができたのです。

雨垂れ石を穿つ、という言葉があります。どんなに小さな雨のしずくでも、同じところに落ち続けていればやがて石に穴を開けることさえできる、という意味の故事成語です。練習生の頃から毎日日記をつけ、体調管理を徹底し、歌に向き合う。一つ一つは小さな試みでも、それが自分の枠を壊し、他人の心を震わせることのできる動力となります。そこで初めて、彼の革命は成功するのでしょう。

（スンミン編　終わり）