算命学で見るStray Kids⑥(フィリックス編)
算命学で見るStray Kids、第6弾はフィリックスです。ハン、ヒョンジンと割と重めの話が続いたのでもう何も書けん……となっていたのですが、ピリちゃんの顔見てたらなんとか頑張れました。読んでね〜〜!
バンチャンに続いて二人目の韓国系オーストラリア人。ハンとは誕生日が一日違いですね。
日本語だと「フィリックス」ですが、韓国語だと「ピリクス」に近い発音になります。(日本語はf音が[Φ]になるのに対して韓国語は[p]になるため)
よくハーフと間違われますが両親ともに韓国系で、ヨンボクという韓国名も持っています。動画の字幕ではFelixとなっていても、実際はヨンボクと呼ばれていることも結構あるんですよね。メンバーも呼びやすいのかな?ちなみに最年少のアイエンからはリクスヒョンと呼ばれています。名前多すぎィ!!!(K-POPあるある)
フィリックスを初めて見たのがソリクンのこれだったので
初見では「なんか一人髪長いやつおるな〜〜」くらいのびっくりするくらい薄い印象しかなかったのですが(ピリの顔面ガン無視とか今考えると信じられん)
シ、ショーパンニーソ……
Dance Practiceでショーパンニーソ履いてる子初めて見た……えっいわゆる「姫枠」みたいなやつなの?K-POPにも姫枠ってあるの??と思ってたけど別にそういうわけでもなかった。
(参考画像)
ただ私にとってK-POPといえば刈り上げマッシュのイメージで止まっていたので、エクステ付けてる子がいるのはグループの印象としては結構インパクトがありました。
まさかこれと同一人物とは思わなかったけど……。(一曲あたりの情報量多すぎん??)
とまあ見ての通りキュートな顔をしているフィリックスですが
(頑張ったヨンボク)
コンセプト消化の鬼なのでかっこいい系から奇抜なビジュアルまで何でもこなします。バンチャンもなんですが表情の作り方とかはやっぱり英語圏で育った子だな〜と感じますね。
(私はいつまでFFの画像を貼り続けますか??)
渡韓したばかりの頃は韓国語がほとんど喋れなかったフィリックスですが、もともと両親が家で話しているのを聞いていたので上達は早かったそうです。でも同郷のバンチャンと二人でいるときは英語で話していることも。そういうの……そういうのもっとちょうだい……!
(字幕だらけになる画面)
また、これもよく言及されていますが、顔のイメージに対してびっくりするほど声が低いんですよね。どっから声出てんのかってくらいの低音で繰り出すラップパートはスキズの曲の売りの一つになっています。
ドスの利いたLet it goを聴かせてくれるエルサフィリックス(隣は一人でフック船長と戦えそうなガチムチピッタパンチャンビン)
それに加えて英語ネイティブなので洋画の渋いナレーションみたいなのもできるんですよね。これスキズにとっても結構強みなんじゃないかな?と思います。
(2022年初頭にジョブズパロをやるスキズよ……)
性格はいつも笑顔で心優しく、カトリック教徒というのもあってか奉仕の精神を持っています。お菓子作りが得意でクッキーやブラウニーを作ってはメンバー達に配ったりしています。私も食べたい。言い値で買うから売ってほしい。
(割とゴツゴツしたテクスチャのブラウニーがまた""良""い)
一通り紹介も済んだのでフィリックスの命式を見ていきたいと思います。(毎回ここの繋ぎの文章悩む)
フィリックスの日干は「丙」です。丙は「陽」の「火」で「太陽」を表します。ヒョンジンの丁は人が使う小さな火でしたが、丙は大きな火、人の手の届かない火です。
実は私がStray Kidsを算命学で掘り下げてみようかな、と思ったきっかけがフィリックスなんです。
これ割と占いをかじっている人あるあるだと思うんですが、気になるグループがいるとすぐメンバーのことを調べてしまうんですよね。なのでスキズもまだ個々の特徴をよく知らない時点で調べていました。だからその後でフィリックスがStray Kidsの太陽と呼ばれていることを知ったんですよね。丙の人が算命学を知らないであろうペン(ファン)の間で太陽と呼ばれている事実、これは結構凄いことなんじゃないか!?と思いました。まあその時はまさか算命学で一人一記事ガッツリ書くことになるとは想像もしていませんでしたが……。
というわけでフィリックスは正真正銘の丙であることが分かったのですが、フィリックスもハンと同様に「宿命干合」という現象が起きます。しかも2回。具体的に言うと
丙乙庚 → 丙辛庚 → 壬癸庚
と変化し、日干は「壬」(陽の水/海)になります。
これだけでもかなり多面的な人間になるのですが、フィリックスは更に現在の「大運」とも干合し、最後は「甲」(陽の木/大樹)になります。太陽、海、大樹と変化するわけですね。ちなみに大運とは「年」「月」「日」とは別軸の「その人だけが持っている暦」のようなものです。(大運は算命学にとって大変重要な要素ですがこのシリーズの趣旨からは外れるので詳細は割愛します。興味のある人は調べてみてください)
ちなみに宿命干合も大運との干合もそれ自体はそこまで珍しいことではありません。しかし、合わせて3回変化するというのはかなり珍しいと思います。ここまでくると「海」や「大樹」はもう一つの顔と呼ぶにはあまりにも朧げで、夢の中の景色のようなものです。
ここで重要なのは壬や甲っぽい要素を持っているということではなく、「何にでもなれる」ということです。
憑依、という言葉をカトリック教徒のフィリックスに使うのは適切ではないかもしれませんが、どんな世界観にも自分を寄せることができるんですよね。フィリックスがコンセプト消化に強いと言われる所以はそこにあるのかなと思います。冒頭でエクステつけてるフィリックスとサイドブロックのフィリックスが同一人物だとは思えない……と書きましたが、もしかしたら彼の中では本当に同一人物ではないのかもしれません。
媒体によってはまったく別人のように見えますね。もちろんメイクの加減や本人の見せ方の努力もあるとは思うのですが、やはり最後は天性のものではないかと思います。
気がついたら干合の話だけでかなりの文字数を消費してしまいました。星についても少しだけ触れましょう。
フィリックスの幼年期の星は「天南星」です。天南星は青年の星、子供時代を経て親元から巣立ち、一個の人間として自立する時期の星です。ハンと同じですね。これは誕生日が一日違いだからというわけではなく全くの偶然なのですが、二人の歩んできた道は少し似ているなと感じます。
フィリックスは現地のオーストラリアで義務教育を終えてから渡韓してきたので韓国の高校には通っていません。ハンも同様に、高校へは行かず高卒認定試験を受けています。同年代のメンバーが高校に通いながらJYPに所属していたのに対し、フィリックスとハンは十代半ばで既に「社会人」だったわけです。バンチャンのように渡韓に合わせて韓国の学校に通ったり、アイエンのように一年遅れで転学する選択肢もあったと思うのですが、本人たちはそれを選びませんでした。なぜ選ばなかったのかは本人たちにしか分かりませんし、本人たちがどう思っていたかも分かりませんが、結果としてそれが天南星の星を生かすことに繋がったのかな、と運命の妙を感じました。
(ハニペンなのでハン絡みの話ばかりで恐縮なんですがハニピリの対談めちゃくちゃ感動した、最初から最後まで全部良かった)
主星はチャンビンやリノと同じ「司禄星」ですが、東と南に「玉堂星」が2つもあります。スキズは同じ星を2つ持っているメンバーが多いですね。
玉堂星は座学による思考と習得の星です。伝統を重んじ、体系立てて学ぶのを好みます。人生が司禄星+禄存星の土性から始まり、牽牛星の金性を経て玉堂星の水性で止まるので、学ぶこと、考えることは彼の人生の目的でもあります。フィリックスが韓国語を学ぶときの集中力は凄まじく、またマインドマップを描いて常に考えているというのは玉堂星の影響かな、と感じました。
(フィリックスの韓国語のテキストを見てげんなりするヒョンジン。ヒョンジンは体験学習の龍高星しか持ってないので……)
外国人であるフィリックスは言葉以外にも文化や慣習など学ぶことが沢山あります。そのたびに壁にぶつかり、考えて答えを出さなければならないことも多いでしょう。でもそれはJYPに入ったときから今に至るまでやり続けていたことでしょうし、きっと彼にとってはやりがいのあることなんじゃないかな、と思います。
Two Kids Roomのハンへのメッセージの中で、フィリックスが「練習生生活がもう少し長くても楽しかったかも」と言っていたのがとても印象的でした。
サバイバルオーディション番組でチャンビンは練習生時代のことを「血汗と血の涙を流した地獄」と表現し、這い上がるための通過点だと示唆していました。しかし人より早く大人になってしまったフィリックスにとっては、太陽の光が降り注ぐ最後の楽園だったのかもしれません。
(フィリックス編 終わり)
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