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史上最悪の仕事できない嬢

今日は前回の記事の続きを書きつつ、この世の中に私より仕事のできない在籍キャバ嬢は後にも先にも居ないかもしれない説について恥晒しを覚悟の上で綴りたいと思います。恐らく今までで一番何の役にも立たない内容だと予め前置きしておきます(笑)。

V店に本入店した後、私は改めて自分の仕事の出来なさぶりを痛感しました。今思うと本当にありがたい事ですが、家までの送迎中や一緒に食事に行った時に黒服や女の子から自分のダメな点をたくさん指摘されてきました。

その根底には、どうせ酒飲んでる客なんか適当にあしらっておけばいいんだから、指名として返ってこなさそうな相手には適当に対応しておけばいいと言う甘い考えがありました。だからこそ、今はそんな意識でも成り立つ派遣という働き方から抜け出せないのですが(笑)。

空気を読まない接客

団体席などに途中から付けられ、何かの話題で盛り上がった直後で次の話題に入ろうとしていた雰囲気の時に"今なんの話してたんですか?めっちゃ楽しそうじゃないですか!"と掘り返したり、この手の話題でならずっと語れると思ってまた同じ話題を蒸し返してしまった事。これって実は客だけでなく、自分よりも先に同じ席に着いている女の子達にとっても迷惑なんですね。せっかく別の話題でまた盛り上げようとしていたのに流れを崩してきた、という印象があったようです。(女の子談)

キャラ設定が弱い

以前3ヶ月間在籍していたU店でも言われましたが、少しでも可愛いと思われる雰囲気を出そうと無意識のうちにまたわざとらしい仕草が出てしまっていました。"店でのキャラを作るならこういう女の子だって具体的な設定をしてそれを貫かないとただの変な人になるし、不思議キャラを極めるならとことん極めるくらいやらないとダメだよ"という痛〜い指摘を受けました。(黒服談)

まぁ、実際私は世間一般的に変わり者の部類に入るから"変な人"扱いされるのは致し方ないんですがね…ただ、やっぱり客ウケという観点から考えるならその辺りはきちんと戦略を立てるべきですよね。その後、V店でキャラが迷走した経緯を経て、大宮の在籍店では飲みキャラという間違った方向に進みました(死)。

ヘルプ接客の甘さ

ヘルプで着いた客が既に酔っていて、自分を口説こうとしてきたり体に触れようとしてきたり席で寝てしまったりすると対応に困ってまともな接客ができませんでした。でも、あからさまに指名の女の子としか会話したくないという態度を見せてくる客も一定数いるのは事実なので、こればかりは未だに難しい点があります(泣)。ただ"指名が呼べないなら呼べないで、ヘルプ席を盛り上げたりボトルを空けたりなど自分なりに店や指名客を呼んで売上を作っている女の子に貢献すべき"と言われたのは痛いほど刺さりました(万年ヘルプ談)。確かに、指名キャストに対する売上バックが30%だとしたら、店側が我々に払う給料には残りの70%も含まれていますもんね…。

なんか…あの頃はきちんと自覚していなかった部分もあって当時の私と関わった皆様、本当にごめんなさい。今改めて反省しました。

他にも指摘された事は細かく挙げるときりがないほど多数ありますが、席に着く時の姿勢だとかテーブルワークをきちんとこなす事の大切さだとか、派遣となった今でも役立っている事もたくさんあります。特に姿勢に関しては高級店でなくともママのいるようなお店では厳しく言われる事もあるので、時々派遣先の店で客やママから"背筋がきちんと伸びていて綺麗だ"と褒められます。

V店は銀座のミニクラブやスナックと変わらない程度の田舎の小箱店でしたが、接客レベルを上げる意識の高いキャストと従業員が多かったので良い刺激になりました。

そして、あれから10年以上経った現在でも交流のある友達ができたのもV店が最初で最後でした。だからこそ、これだけダメ出しをされてなかなか結果が出せなくても2年以上あの場所で続けていけたのだと思います。こんな私をクビにせず長く働かせて頂き、たくさんの事を教えて下さったオーナーにも感謝しています。

そして私は"ホストでもサパーでもバーでも良いから、もし他店に飲みに行ったら従業員の接客を観察してくると良い。性別や営業形態は違っても水商売の本質は同じだから"という某黒服の言葉を受けた事もあり、定期的に元彼マサヤのいるサパークラブに足を運んでいました。

どんどん客からの反応が良くなって自分に自信をつけてきていた彼は、つき合っていた頃よりも格段に魅力のある男性になっていました。そして、接客の勉強や息抜きと称しつつ、マサヤの事をまだ想い続けて陰ながら応援している自分がいる事に気づいていました。

そんな時、マサヤに女の影を感じた出来事がこれまでに2回あり、これが良くも悪くも私の今後の生き方を変えるきっかけにもなりました。

その後の話は長くなるのでまた改めて更新したいと思います。

***

ここまで綴ってみて、改めて自身の意識の低さを痛感しました。本当にこの商売が向いている子は周りに指摘されなくても私みたいな失態は犯さないだろうし、こんな基本的な事で躓いたもしないんだろうなぁ…もちろん、皆それぞれに努力を積み重ねて結果を出しているんだと思いますが、私とは躓いたり悩んだりする段階が違うのかなと思います。

やっぱり水商売って簡単じゃないな。未だに正解が分からないし、そもそも正解なんてないのかもしれないね。

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