【旅行】茨城旅・中編~本場のあんこう鍋~
1日目の夜は絶対にあんこう鍋を食べようと決めていました。そもそも茨城旅を計画するに至ったのは、家であんこう鍋を作ったときに「これが”思い出のあんこう鍋”なのか?私はちゃんと再現できたのか?」と疑問をもったからです。
お店の予約は18:00にしているので、それまでは水戸市内の観光を楽しむことにしました。偕楽園から水戸駅まで戻り、まず向かったのは「東照宮」。宮下銀座商店街の中にあると聞いていた通り、お店が連なるその右手に建っていました。高い位置に鎮座している様子が、なんだか商店街を見守っているように感じます。
階段を上ると、黒塗りのかっこ良い門が現れました。どうして水戸に東照宮があるのだろうとぼんやり疑問に感じていたのですが、門に描かれた葵の御紋を見て午前中にもらった御朱印を思い出しました。
同じ徳川家なのだから、ここに家康公が祀られているのは至極当然ですね。思い至らなかったことが恥ずかしくて、お参りをする際に「気付きませんでした。すみません!」と謝罪も付け加えました。
参拝後は弘道館へ向かいました。弘道館に行ったら一度ホテルに行って、少しゆっくりしてから夜ご飯を…と考えていたのですが、弘道館周辺は大きな「学問の地」として見どころがたくさんあり、色々なところに寄り道してしまいました。今日一日で随分歩いたと思います!
弘道館の西側には、小学校や市民センター、県立図書館、警察署などがありました。フェンスではなく、瓦付きの塀がずっと続いているところが趣があって素敵でした。
市立図書館しか知らない私にとって、中にものすごくおしゃれなカフェが付いていて、さらにものすごい蔵書数(外から見ただけですが)の図書館があるなんて驚きでした。月曜休館なのが残念!入ってみたかったです。
図書館の前の広場では、子どもたちが野球をして遊んでいました。WBCの盛り上がりからか、侍ユニフォームを着て遊んでいる子もいて微笑ましかったです。
広場を横切ると、鹿島神社がありました。…えっ?あの鹿島神宮に関係があるの?
予想通り、鹿島神宮から分霊されたのだそうです。鹿島神宮からの分霊なら、建御雷の神がおわすということです!しっかりお参りしてきました。
そしてようやくお目当ての弘道館へ。ここでも1日フリー切符のおかげで400円が300円となりました!
文武両道を目指して整えられた建物を見学し、私ももっとたくさんのことを学びたいと思いました。
弘道館を後にし、今度は東側を散策することにしました。大きな門が出迎えてくれます。
そのまま、二の丸展示館→二の丸角櫓→見晴台→杉山門→と街中にある看板に吸い寄せられるようにして見学をしました。写真をたくさん撮ったのですが、データが消えてしまっていてしょんぼり…。
見晴台から見た景色はとても素敵でした。水戸市が高いところに位置していることがよく分かり、ここにお城を築こうと考えた理由も分かりました。那珂川も敵から守ってくれそうです。
一回りしてくたくたになり、本日泊まるホテルへ向かいました。駅前にある「水戸三の丸ホテル」です。とても古いホテルですが、中はリニューアルされていてきれいでした。大浴場が付いているのも◎です。
平日だったこと、旅行支援割引があったことで、とっても安く宿泊することができました。さらに地域クーポン2,000円ももらえ、お得感満載です。
このクーポン、どうしても夕飯前にもらう必要がありました。今日の夕飯は予算オーバーの贅沢をする予定で、このクーポンを利用することでギリギリ予算内になるのです。旅行先でケチケチするつもりはありませんが、ここで贅沢をしすぎてしまうとGWや夏休みの旅行に響いてしまうのです…。
そんなこんなで向かったお店はあんこう鍋の「山翠」。ホテルから歩いて20分ほどのところで、1日フリー切符を使えばバスで5分強ほどでした。お店に入ると、2階の端の席に案内されます。1人旅の端席、落ち着くのでとても嬉しいです。
メニューを一通り見た後、あんこう鍋(4,100円)を注文。ワクワクしながら待ちます。
あんこう鍋セットが運ばれてきました。お店の方が一つ一つどの部位なのか説明をしてくださいます。右端は卵巣だそうで、初めて食べました。
秘伝の焼き味噌を入れたお鍋から、柚子の良い香りが漂ってきます。なるほど、柚子を入れると良いのか!
いっぺんに全部を入れると溢れてしまうとのことで、2回に分けてお鍋を楽しみました。そうこうしているうちにどんどんお客さんが来店します。人気のお店なのですね。
甘めの味噌味がしっかりしみた、おいしいお鍋でした。あんこうもしっとりおいしかったです。初めて食べる卵巣が身の部分の次においしかったので、来年あんこう鍋をするときには絶対に入れたいと思いました。…角上魚類に卵巣はあるでしょうか?
取り皿もあんこうの形でかわいかったです。個人的には、左利きの私にとってしっぽ部分を持って食べたので食べやすかったです。
贅沢のし過ぎは…と思っていたのに、あまりのおいしさに良い気分になって、梅酒も頼んでしまいました。梅の街・水戸市。なめらかでまったりしたおいしいお酒でした。
さらにシメの雑炊まで頼んで、大満足の夕食となりました。味噌と卵、ご飯がとてもよく合っていておいしかったです!
余談ですが、帰り道の途中で一本隣の道がずいぶん低いところにあることに気が付きました。水戸駅周辺も坂がたくさんあり、高低差のある町のようです。
写真では分かりづらいですが、駅に向かって下り坂になっていました。くたくたの足でもすいすい歩けます。
こうして、2つ目の夢「本場のあんこう鍋を食べたい」も無事に叶えることができました。翌日は3つ目の夢「漁港や魚・海を観たい!」を叶えるべく、那珂湊へ向かいます。
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