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銃撃事件の映画

今年初の映画鑑賞は

「REVOLUTION+1」

こちらを選んでみた。

REVOLUTION+1(レボリューション プラスワン)

名古屋駅西のシネマスコーレ様

http://www.cinemaskhole.co.jp/cinema/html/home.htm


新年早々、重い・・・。

2022年7月8日に、
安倍晋三元首相の銃撃事件が発生し
実行犯の山上徹也容疑者を

「川上哲也」と名前を変えて、
モデルに制作された作品。

もちろん、
日本国民であれば
起承転結の結は知っている。

それ以外の起、承、転までを
深堀りされた。

普通の家庭よりは裕福な家庭の川上哲也

しかし、仕事に疲れた父親が自殺したことから
平和な家庭の歯車が狂い始め

兄は病に侵され片目を失明。

妹は反抗期に突入。

哲也本人も大学への進学を諦めざるを得なくなる。

母は藁をもすがるかのように
某新興宗教に入信し、
父が残した財産を献金し、自己破産をしてしまう。

宗教団体の建物に向かった兄は、母を解放するように抗議に向かうものの
教団幹部に捉えられ軟禁、失意の中、自殺してしまう。

川上は家庭を壊した原因は宗教団体にあると断定。

その宗教団体を日本に誘致したのは岸信介元首相ではあるが、
すでに故人であることから、
その孫である、安倍晋三首相に怒りの矛先を定める。

「奴(上級国民)は搾取する側 俺(下級国民)は搾取される側」

川上は一時期、自衛隊に所属した経験から
部屋にこもって拳銃を自作する。

そして、2022年7月8日に
川上の地元に選挙の応援演説に現れた安倍元首相は
凶弾に倒れてしまった。

その後から、現時点、テレビのワイドショーでは
新興宗教と政治家との関りなど
一気に採り上げられることとなった。

劇中で THE BLUE HEARTS(ザ・ブルーハーツ)の歌を口ずさむシーンが印象深い。

曲名 「未来は僕等の手の中」

>誰もがポケットの中に孤独を隠し持っている

>あまりにも突然昨日は砕けていく

>それならば今ここで僕ら何かを始めよう

川上曰く

「(甲本)ヒロト※(ブルーハーツのボーカリスト)だけが、僕に寄り添ってくれた」

>何かを始める

暗殺しようという方向に向かってしまったか…。

日本でも、これまでに

大久保利通、伊藤博文の暗殺があった。

それは教科書で習う程度の過去の話題だと思っていたのだが、
まさか、自分の生きている時代に、
自分の住む国で、このような事件が起きるとは。

映画館の支配人にも尋ねたが
この作品は、DVDなどにはなる可能性はないだろうとのこと。

劇場の中は、60~70代前後と思われる男性客が20人前後で
案外、のんびりしているような空気感だった。

昨年、制作公開されて間もないころだったら、
殺伐としていたことだろう。

時期を外しておいて良かった?


主役を演じられた俳優

田本清嵐(たもとそらん)氏は

仮面ライダー フォーゼにも出演されたとか。

うーむ、覚えていない…。

(フォーゼというと、千眼美子さん・・・。)

劇中にかかるノイジーな音楽は
大友良英氏が制作。

見覚えのあるお名前だと思ったら、
やはり、朝ドラ「あまちゃん」の音楽を担当された方だった。

もし、映画館に行けないという場合、
島田雅彦氏 作「パンとサーカス」という小説を読まれると良いだろう。

こちらは
2020年7月から21年8月まで、中日新聞に連載。

政治的関心を持たない国民には、
パン(食料)やサーカス(娯楽)を与えて
安心させている裏で、どんどん民衆の支配を進めていくというものだ。

この、おかしな国の構造に疑問を抱いた主人公は
日本を本来の姿に戻そうと暗躍する。

作中、日本の重要人物の暗殺事件すら起きてしまう。

作品は安倍元首相の暗殺される2年前に執筆されていた。

こちらの小説は架空の世界観だが、
あまりにも内容が似すぎていて驚かされた。


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