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三人目の旅人のように



小学生のころ、

「三人の旅人たち」

という物語を国語の時間で教わった。

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「さばく」という駅に

三人の男性が住んでいるという設定。

今でいう住み込み?

信号手の仕事をするスミス氏、

荷物運びの担当のジョーンズ氏、

キップ切りのブラウン氏、

彼らは幸せではあったが、
心から幸せとは言い切れなかった。

なぜかというと、

この「さばく」駅には、未だにお客が降りたことが無かったから。


彼らは、信号機を磨いても、キップを切るハサミを手入れしても
運ぶ荷物も無いので
持て余してしまっていたのだ。

そして、三人は汽車が止まる日曜日に休みを取っているので
休みの日はなにもすることがなかった。

そこで、あるとき三人は、それぞれが一人づつ
交代で休みを取って、残りの二人は仕事をしようということにした。

はじめて自分がお客という立場を体験するのだ。

一人目のジョーンズ氏は貯めたお金で汽車に乗って東に行き、

見てきた町でサーカスや劇場の見物を自慢した。

二人目のスミス氏は汽車に乗って西に行き、

見てきた山や海の景色を自慢した。

最後の三人目のブラウン氏は

汽車にも乗らず、
何もないと思われていた北に歩いて向かう。

二週間後、砂漠の中に美しいオアシスを見つける。

それから三人はオアシスでのんびりと休日を過ごしたのだった。

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前置きが長くなってしまった。

このご時勢なので、
私も遠出はしなくなったなあという実感はあるが、
今ではブラウン氏の行動心理がよく分かる。

「制限された中でも、精一杯の楽しさを見つける」

「できないことより、できることを味わい尽くす」


今年から意味が分からないうちに参加してみた
noteの自分の記事を見ても、
それなりに物語は残せたと自負している。

近所ながら、
けっこう濃い目のイベントやスポットに探検できた。

◎パキスタンの秘密基地


◎ヴィンテージバイクのミーティング

◎高速道路のレア体験(イベントではなくてトラブル、むしろ遭わないほうが良い)


たとえば、自動車でカフェに行っても

「ふうん、車の人か」

と日常の風景に埋没されがち。

バイクで行くことで、

「どちらからいらっしゃったのですか?」

と、お店の方からお声をかけてくださることが多い。

「ナンシーおじさん」

「イクラちゃん」

大いに結構。


一人で行動しているのに、
お店の人や居合わせたお客が、物語に
参加してくれて、いろどりを添えてくれるのだ。

「一人だが、孤独ではない」

「地味なのに、目立つ」

という独特の感覚に気付く。

もちろん、車でも、自転車でも、お店の方に

「おいしかったですよ」

「この〇〇は良いですね」

と、お伝えするのも良いだろう。

ネットでも、こうしてnoteに書き残すと
どなたかの目には留まるなら

そういった記事を来年も作っていこう。

※ このような所信表明のような記事は
年が明けると間延びしてしまう可能性があるので
年内にリリースした。


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