最高のBGMは“4分33秒”
『空腹は最高の調味料』と聞いたことがある。
おなかが空いているときこそ、
感覚が研ぎ澄まされて
なにを食べても美味しく感じるという。
私は、バイクに乗るときは、
スマホのナビをセットはするが、
音楽は掛けない。
バイクは体の機能をフルに使って運転することから、
耳からの情報を必要以上に遮られるのは、
あまりよろしくないように感じる。
しかし、
「運転中に音楽は掛けません。あしからず」
という一言では終わらせないのが、へそまがりな私。
『音楽』とは『音を楽しむ』ということ。
運転しながら、聴こえてくる音。
愛車の奏でる排気音や、
周囲の音が織りなすハーモニー。
一期一会の、その場限りの音を楽しむのであれば、
それは『音楽』でもあるのだ。
実は、このように
楽器を使わないのに、『音楽』とされている曲がある。
曲名は
“4分33秒”
ただ、楽器の前で沈黙して
何もしないという演奏スタイル。
『音楽』を楽器から奏でるのではなく、
会場に訪れた観客の椅子のきしむ音や、足踏みする靴の音。
演奏者の息遣いなどなど
周りの音に耳を傾ける。
作曲者はアメリカのジョン・ケージ
(1912年-1992年)
1952年に作曲
YouTubeなどを拾ってこなくても、どなたでも演奏ができる。
ストップウォッチやキッチンタイマーなどで
4分33秒、ただ、周りの出す音を意識する。
朝なら新聞配達のバイクや通勤などの車の行き交う音
昼なら宅配便の車や電話やテレビなどの生活の音
夜なら静寂の中で聴こえる虫の声
まさに『無演奏こそ、最高の音楽』
孤独のようで、誰かは居るし、生きている。
実は『無音』の状態なんて、人生で1秒たりとも無いことに気づく。
注意しないとならないのは、
ちゃんとクラシックとして登録されており、
4分33秒を楽器を演奏しないと著作権が発生してしまうので
4分あたりで、なんでもいいので
「あー」とか適当につぶやいてみよう。
このたびの企画に賛同する記事として執筆。
教えて♪ツーリングやドライブで聴きたい音楽
https://note.com/nadeshico_sr400/n/ndf267e9d23b7
https://note.com/miwaookouchi/n/ne11ad0b41e19
写真の場所は刈谷ハイウェイオアシスにて
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