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“やりたい”と”やらなきゃ”の差は、会社からの拘束感? 【2夜目 第3話 (全6話)】

青山でデジタルプロダクションを営む5人の社長たちが、夜な夜なお酒を酌み交わしながらへべれけで語る馬鹿馬鹿しい笑い話や熱いクリエイティブ論をゆるっと公開中。ぜひ第1話からお読みください。

へべれけになった人
今村 玄紀(BEES/HONEY INC)今夜も堅実!最年少敬語おじさん。
加藤 琢磨(SHIFTBRAIN Inc.)今夜は衝撃!ホワイトボードおじさん。
定金 基(COPILOT Inc.)今夜は突然の!ファシリテーターおじさん。
田口 亮(FOURDIGIT Inc.)今夜ももちろん!スピード飲酒おじさん。
村田 健(SONICJAM Inc.)今夜も安心!最年長まとめ役おじさん。

定金:
田口さんは”個別で休む派”ですか?”全社で休む派”ですか?

田口:
うーん、個別派かなぁ?

加藤:
社員多いですからね。

田口:
うん、まぁ、それぞれ休めばいいじゃんって(笑)もちろん、会社全体の休暇もありますけどね。

定金:
今の論点って、”個別に休みにすると周囲が動いている分つい気になって仕事してしまう”って所だと思うんですけど、そこは皆さんどう思います?

田口:
全員一緒に休むのもいいと思うんですけど、個別で休めてるんだったら特に”皆で休もう”って言う必要性がないじゃないですか。

定金:
そうですね。

田口:
加藤さんに聞きたいんですけど、正直、今回の休みで仕事しちゃったっていうひとはいないんですか?

加藤:
差し迫って案件のことをやったってメンバーはほぼいなくて、将来的に"こういうの使えそう!"っていうものの用意をしたとか、そういうメンバーは多いかもしれないです。仕事と言えば仕事なんですが、本人たちは仕事している感覚はなかったと思いますね。大きな違いは、拘束感があるかないかじゃないかなと。

田口:
うんうん。

加藤:
フレックスもそうなんですけど、"会社に来てやりなさい"なのか、"会社にくるかどうかは任せます"なのかで、全然モチベーションが違うなと。

田口:
なるほど。

村田:
いい話。…カットしよ。

加藤:
なんでですか(笑)

村田:
(笑)

定金:
皆で休むことについては大分わかったんで、今度は個別に休むことを実現するための環境づくりについてとか聞きたいですね。

加藤:
そうですね。

定金:
たとえば、深夜とか早朝とか、子供の世話とかで全然起きてるんで、育児の合間に仕事のSlackを返したりってよくあることじゃないですか。それを、社員側が「定金さんが起きて仕事してる!俺もやらなきゃ…」みたいなムードになっちゃうと困るというか。

田口:
「社長が稼働してる…」みたいな。

定金:
そう。だから、誰がいつ稼働してるかを気にしない環境が実現できれば、各人が好きな時に休めるのかなと。"休みは休みだよ、気にしなくていいよ"って環境にする方法を本当に知りたい。

田口:
人によるかも。気にする文化で育った人は気にしやすいんじゃないかな。

村田:
逆にやらない方がストレスって時もあるよね。

定金:
健さんはそういうとこありますね。

加藤:
人数比とかも意味を持ちますよね。”休みは休み”って思ってる人がほとんどの会社で仕事してたら”やりたいんだな”って分かるというか。逆に気にして休めない人がほとんどって環境だったら、やりたくてやってるとしてもそうは見えないですし。

田口:
うちだと、オフィスにいないときはあんまりレス来ないですけどね。

定金:
だから、それどうやってるの?

田口:
わかんない(笑)

今村:
一般的ですけど、そういったルールは最初に伝えることが大事って言いますよね。

田口:
リモートワークとか、いま結構色んな会社が取り入れてると思うんですけど…自由度の高い働き方って割といつでも仕事に対応するって状態になりがちなんですよね。

加藤:
はいはい。

田口:
なんで、うちはリモートはあえてやらずに、オフィスで働く、休みは休む、っていうのをなるべくやってるんですよ。

加藤:
要するに、仕事とプライベートの線引きがはっきりとできてるんだ?

田口:
線を引くというよりメリハリというか。何かあると例外は認めてますけど、”オフィスに来る”が一応ルールです。なので、オフィス出たらいったん切り替えって感覚はあると思います。

定金:
フィジカルにそこにいないときは仕事しないってことですね。

加藤:
なるほどね。そういうことかー。

今村:
分かりやすいですね。

田口:
うちのスタッフも、家にいる時に”仕事しなきゃ、いますぐ対応しなきゃ”とは感じてないと思います。家だし。

定金:
でもさー、仕事したくない?!

加藤:
(笑)

田口:
やりたい時はします(笑)僕自身、仕事とプライベートをきっちり分けたいタイプでもなくて、前のめりに仕事したい時がほとんどですし、そういうスタッフもいると思うんですけど、オンオフのメリハリがあるので、普段は家で実務上のタスクを”やらなきゃ”っては感じてないと思います。

定金:
僕は働く場所なんかどこでもいいって考えてる方なんですけど、今の話聞いて、働く場所をオフィスに決めることでそういうメリットもあるのか…ってちょっと思っちゃった。悔しい。

加藤:
定金さんは仕事とプライベートの混合を唱えてますもんね。

定金:
前回も言ったワーク・ライフ・ハーモニーですね。ジェフ・ベゾスが言ってることで、僕が唱えてるんじゃないですよ(笑)

※ ジェフ・ベゾス:Amazon.com CEO

田口:
正直なところ、場所のことは実はこだわりないんです。でもあえてそうすることで、"仕事しない時間"の意識ができるならそれはいいなって。僕も人生と仕事は切り離すべき別のものとは全然思ってないんです。けど、ほっとくとずっと仕事モードでいてしまうのは事実なので。

定金:
僕はずっと、公私混同ってありなんじゃないか…というより、それが自然なんじゃないかって思ってたんですよ。でも言葉で表すのも難しくて。ハーモニーってワードはいいなって。

加藤:
それぞれが循環してる感じがしますよね。

第4話につづく…!

話を聞いた人
aya.h(Facebook)インターネットとお酒がすきな"非"ライター。
絵を描いた人
仲村直 (Tumblr)お酒は控えめイラストレーター。
乾杯したお店
五丁目 千 きいろ(Facebook)魚が美味しい外苑前の会席料理店。

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