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【小説の書き方】何をもって完結とするか

・何をもって完結とするか

こんにちは、真野てんです。
小説に限らず物語の多くというのは、始めることよりも終わらせることのほうが難しいものだと自分は思っております。
Web小説界隈にも、途中で連載が立ち消えたり、ひとつの物語をなかなか完結させられないことを、永遠を意味するエターナルに引っ掛けて「エタる」などと言います。

これは書き始めた当初よりも、執筆にさける時間的余裕がなくなったであるとか、作品へのモチベーションが低下した、などが理由として考えられますが、大きな原因のひとつとして作者の完璧主義が挙げられると思います。

妥協という言葉をマイナスイメージで捉えすぎると、何やら作品に対する自分の情熱まで裏切ってしまうかのような気持ちになってしまいがちですが、決してそんなことはありません。
むしろ出来ないことを無理にやろうとして完結させられないくらいなら、未熟な状態でもひと目に晒してしまったほうがいいです。
未完のまま手の止まった状態では本当の問題点が見えづらいので、一度書き切ってしまってから原因を追求しないことには改善することすら難しい。

自分はもともと短編書きなので、思いついたアイデアは一度使い切ってしまわないと気持ちが悪いという性分です。
なので長編を書く際にも、着地点のない状態ではあまり書き始めることはしません。大雑把でもいいので、はじめから終わりまでのあらすじを作ることにしています。

また同じ長編でも、Web上で連載小説として公開する場合と、いわゆる新人賞などに応募するための場合とでは、同じ内容でも書き方そのものが変わってきてしまうので、きちんとした完結を目指すのであればそれぞれに合った事前準備が重要になってきます。

たとえば10万文字の長編を書くとして、Web掲載の場合、一話毎の読み切り感や読了時間などを考慮すると、毎話2000~3000文字の間に抑揚ある展開と次も読みたくなるようなオチやヒキを用意したいところです。
するとおよそ40~50話のなかでストーリーが展開することになります。
一方、掲載を考えない書き下ろしや公募用の作品の場合では、10万文字なら10万文字の尺のなかで盛り上がりを構築し、途中の細切れ感など考慮することなく、着地点に集中して物語を描くことが出来ます。
この違いは大きいです。

無論、この毎話2000~3000文字というのも、読了に掛かる所要時間五分*という数字から割り出した目安でしかありませんので、書きたいひとは500文字でも一万文字でもいいと思います。
*人間の読書スピードは一秒間に10文字であるという通説から。五分の根拠はWeb小説はスキマ時間に読まれやすいという前提での話。

ではそもそも何をもって完結とするか。
その条件を最初に考えておかないと、ゴールの見えないマラソンを続けるようなものなので目標を見失いがちで挫折もしやすいです。
内容的にもついつい横道にそれてしまい、アドリブで余計な設定を増やしてしまうということに。
まあそれはそれで書いてて楽しいとは思いますが、読者さんのことを考えるとあまり褒められたことではありませんね。
自分も読者であれば、好きな作品にはいつまでも続いて欲しいと思う一方できちんしたラストを読みたいと思います。
一番いけないのは、尻切れトンボで終わること。
読者さんは続きが読みたいのです(巨大なブーメランが真野てんに刺さる

物語の完結条件にはそれこそたくさんのシチュエーションが考えられるかと思いますが、大別すると以下の2パターン。

・主人公が目的を達する
・作中の大きな問題が解決する

ふたつはつねに相対関係にはありますが、主人公が巻き込まれタイプでとくに目的や目標などを持っていない場合もありますので実質的には後者一択かもしれません。
なお主人公の成長が云々という話もありますが、それもまた結果論としてそう見えるというヤツなので完結条件とは言い難いですよね。

また逆に作中での問題解決には至らないまでも、主人公の目的そのものは達成する場合は、次回作への期待などを含めて『ひとまず完結』みたいな感じになりやすいですかね。恋愛ものあたりは、付き合うまでがゴールなのかそれともスタートなのかみたいな問答もあるかと思います。

「主人公が~~する話」を基準に考えると「~~」の部分に、完結に対するアンサーが入ることになります。
魔王を倒すで完結でもいいですし、もっと進めて世界に平和を取り戻すまでで完結にしてもいいです。
恋愛もので言えば、好きな子とお話するまでなのか、それとも付き合うまでで完結なのか。付き合って、なにかのトラブルがあり、そのトラブルが解決したら完結なのか。
どこに着地点を置くのかは、書くひと次第です。
着地点が決まれば、おのずと道中のペース配分も変わってきますよね。

ただ世の中、オチのない話というものありますので、それほど真剣に終わらせ方を考えなくてもいいのかなとも思います。
書いていてキリのいいところがきたら、それがあなたにとってちょうどいい着地点だったということです。
それになかなか終わらせられないというのは、裏を返せば書きたいものがたくさんあるということですので、悪いことでもありませんしね。

あとは書いてる途中でラストが変わるということも往々にしてある話ですので、その辺は柔軟に対応していただければいいかなと思います。
といったところで今回はこの辺で。
それではまた。
ご読了ありがとうございました。

*後半は有料にて自己流の創作方法を公開する場にしております。
 ・物語の終わらせ方
 ・連載モノにおける一話ごとのラスト
 ・好きなラストシーンの演出


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【小説の書き方】何をもって完結とするか

真野てん|Web小説家

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真野てん|Web小説家

Web小説家の真野てんです。 自作『勃たない男と濡れない女』を掲載中。 ファンになってもらえたら嬉しいな。 Twitter→@heberex カクヨム→https://kakuyomu.jp/users/heberex

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