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映画「第9地区」を今更観る。

こんにちは、真野てんです。
SF映画「第9地区」を今更観ました。
率直な感想としては、とてもしんどかったです。
イッキ見することが出来ず、途中何度も視聴をやめてしまい、十回くらいトライして何とか最後まで観ることが出来ました。

本作はいまを去ること2009年にアカデミー賞4部門にノミネートされ、ニール・ブロムカンプ監督の長編デビュー作として当時話題になりました。

その内容は、ある日突然、巨大な宇宙船が南アフリカはヨハネスブルグ上空に出現し、人類はついに未知との遭遇を果たしますが、現れたエイリアンたちは不気味な容姿を持つ宇宙の難民者でした。
人類は「人道的立場」から彼らを難民として受け入れますが、その不気味な容姿をして「エビ」と揶揄して、タイトルにもある第9地区という難民キャンプに隔離します。
主人公のヴィカスは彼らへの隔離政策を管理する組織のエージェントで、さらに劣悪な第10地区への移転計画を進めるために、エイリアンたちへの一方的な立ち退き交渉を開始します。
ネタバレになるので詳細は飛ばしますが、序盤はとくにノンフィクションのドキュメンタリー風に展開されていきます。
中盤以降はアクションなど、エンタメ性に振った映像作品となっていますがとにかく終始、主人公ヴィカスの性根の悪さにイライラします(ぁ
一方でエイリアンたちの悲痛な境遇には同情できるものの、肩入れするにははばかられるくらい醜く描かれています。
この辺はかつてのアパルトヘイト政策を想起させるような演出を取っているので、政治的にどの登場人物にも共感させないというドラマツルギーが取られているのは分かるのですが、あまりにも人間を愚かに描きすぎているために、観るのが辛くなってきます。
これを「深いメッセージ」と受け取ってしまうのも何だか違うような気がいたしますし、政治的だから嫌いと言うのも短慮に感じます。

はっきり言うと自分には不向きな作品でした。
ブロムカンプ監督自身がこの作品は政治的な風刺ではないと断言してはいるものの、辛さが先に立って、心から楽しめなかったというのが本音です。

唯一いい演出だと思ったのは、ラストでヴィカスの妻が、送り主不明の廃材から出来た造花を受け取るのですが、誰もがただのいたずらだと言うなかで妻が行方不明になっているヴィカスからの贈り物だと信じます。
またその次のシーンで、健気に造花を作っている寂しそうな彼が登場して本編は終わります。
はじめから失われていた彼の人間性が、皮肉にも最後で出てくるという見事な演出でした。

賛否あるかと思います。
この作品が何よりも好きという方もたくさんいらっしゃると思いますし、それで口論をしたいとも思いませんので、ご機嫌を悪くされた方がいらっしゃいましたら、謝ります。ごめんなさい。ぼくにはこの作品無理でした。

 ̄ω ̄)ノ ではまた違う作品で。

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真野てん|Web小説家

Web小説家の真野てんです。 自作『勃たない男と濡れない女』を掲載中。 ファンになってもらえたら嬉しいな。 Twitter→@heberex カクヨム→https://kakuyomu.jp/users/heberex

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