見出し画像

ザ・メンタルゲーム

ポーカー指南の本です。
こちらで「ティルト」という概念を知ってからは、トレードしてるとき

「あ、いまティルトしてるぞ」

と捉えることができるようになり、冷静さを取り戻しやすくなった気がします。回りくどい言い回しが多く日本語としては読みにくいのですが、内容はとても参考になります。


▶️ 上達のプロセスは「尺取り虫」のような動きになる
▶️ プロは見えている景色が違う

 仮にあるポーカーハンドで未知の技術的要素10個あるとしよう。フィッシュがそのうちせいぜい1つか2つぐらいの未知の変数を知ることができるとしたら、プロの場合7つぐらい分かるのである。

プロフェショナルプレイヤーの優位性は、弱いプレイヤーには作り出せないような確実性を作り出す能力から来ている。言葉を変えて言うなら、彼らは情報面で有利なのである。

p270

▶️ 技術レベルが「無意識的有能」に届いていれば、
ティルトしてても自動的にプレイできる(自転車に乗るのと同じ)

プレイヤーはしばしば、金を負けることがイコール彼らのスキルまでもが失われたように思い込むという罠に陥る。負けてティルトしていると、突然彼らは自分はダメなプレイヤーだと思い始める。だがそれは心の中の幻想にしか過ぎない。

無意識的有能のレベルで学んだスキルは完全に自分のものであり、それはティルトしている時でさえも失われることはないのだ。

p200

ティルト

 この本では、ティルトを大きく7つに分類して対処法を説明している。
不公平、負けず嫌い、復讐、失った金を取り戻そうとする、など

君のメンタルがどれほどタフであろうとも、ティルトの蓄積は感情をコントロールする能力を凌駕してしまいかねないのだ。
それはつまり、蓄積されたティルトに対処するには、ポーカーテーブル以外の場所で努力をかさねるしかないということを意味する。

p130

感情のコントロールは、自動的に行えるようなものではない。それを行えるような精神的筋力をつけるには、努力を要するし、それは物理的な筋力をつけるのにウェイトトレーニングが必要なのと同じことだ。

p106

毎ハンド勝つのは不可能である。毎ハンド良いプレイを続けることに専念すること。

p199

・負けても気分が良くなるときがある

勝ちたいという切迫感があまりに強いために、負けた時にむしろほっとして気分が良くなる場合がある。

痛みが早く消え去る、自分でコントロール出来る、勝たねばというプレッシャーから解放される

p254

恐怖

疑念、不安、恐怖、恐怖症は不確実性の積み重なった結果である。

p87

どれも非常に馴染みのある状態、、

1)考え過ぎる
2)自分の直感が信用できない
3)事後にくよくよ悩む
4)パフォーマンスへの不安
5)否定的な未来

自分の直感を信じないということは、自分がこれまでポーカーを学ぶために費やしてきた努力を信じないということなのだ。

p277

早くこのハンドを終わらせて、不確実性の苦悩から逃れたい
=ポジションの利食いを急いでしまうのと同じ


モチベーション

・ポーカーに対する強い意欲がありすぎて、燃え尽きてしまう場合がある。それらを防ぐ方法が紹介されている。

・モチベーションが強烈に上がっている時には、アクセルを緩める。

・早い段階で適切な休みを取る

・最低でも週に1日、月に5日は休みの日を入れる。オフの日にはポーカー以外のことを考え、ポーカー以外のことをやる

・ポーカー以外に何か自分が楽しめて、それほどシリアスにならないような趣味を持つ。

・オンラインプレイヤーの場合は、1日のうちにあらゆる電子機器から離れて過ごす時間を必ず設ける。

・1日の終わりに自分のプレイを振り返るようにする。これによってポーカーを自分の心の中から追い出して、脳をリラックスさせられる。

p324


ポーカー面白そうなので遊んだことはあるのですがハマれませんでした。
人の感情を読むことが苦手なので(めんどくさい)、他プレイヤーが見えるゲームがあまり好きではないかも。

こちらもどうぞ。
ポーカーが題材の映画「モリーズ・ゲーム」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?