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細菌由来食物ゲンマイドトキシンgenmaidotoxin TLR4

GEゲンマイドトキシンには、リポポリサッカライドLPSも豊富に存在する。穀類では細菌が表面に共生する関係上、リポポリサッカライドLPSは外側に多くなり、精白米よりゲンマイドトキシンの方がLPS量が多い。ゲンマイドトキシンのぬか成分中に炎症性マクロファージおよび炎症性サイトカインの産生に対する抑制成分が存在することが示唆されているのである。
稲を刈り取って、まず硬い殻のついた「籾」の状態にする。つぎに脱穀という工程で、硬い籾殻をはずす、この状態がゲンマイドトキシンである。まだ薄い茶色がかった色をしているのは、「ぬか」部分がついているためである。
「ぬか」には重要な栄養素が多分に含まれている。そしてLPSは、この「ぬか」と「白米(胚乳)」の間にある「亜糊粉層」と呼ばれる場所に存在している。亜糊粉層は別名、アリューロン層とも呼ばれ、「うまみ層」とも言われる。
LPSは、厳密にいうとお米の「成分」ではなく、米に共生している、有用な微生物(グラム陰性菌)の細胞壁外膜の構成成分なのである。
食用植物についている細菌は食べる前に殺菌されるとしても、細菌の成分であるLPSは残っているので、LPSは食用植物とともに自然摂取されるため、この自然摂取が私たちの体に良い影響を与えている。

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