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2024/03/23『布団から出よ、街へ出よう』

休日の午前中ほゴロゴロしたい。
ずーーーっと体を横にしていたい。
そんな気持ちを奮い立たせて、美容院に行く。
先月髪の色を明るくしてもらったら赤くなった。
しかも白髪の部分だけ赤くなった。
この一ヶ月、とさかのように頭頂部だけ赤いまま過ごした。それを自然になじませてもらう、それが今回の唯一の希望。欲望のままにゴロゴロしていたら、頭頂部が赤いままだ。行かねば…

「ごめんね〜、やり過ぎちゃったね!」
担当の美容師さんに明るく言われたけど、そうです、やり過ぎてこの一ヶ月ツラかったです…恥ずかしかったです…
もとに戻してもらい、新たに白髪のリタッチもしてもらい、前髪も揃えてもらい、ホッとする。

その後、映画「落下の解剖学」を見るため日比谷へ。

落下の解剖学

見終わって、事件の真相は多分こうだよね、という自分なりの考察はあるけれど、それ以前に物事はその真偽以前に本当に思えるものが本当、それが嘘でも本当に思えたら本当、それが事実かどうかは関係ない、そんなことを改めて実感して恐ろしくなる。ストーリーが進むにつれ、ちょっとしたセリフや登場人物の行動でこの事件の真相はこうだな、と観客は悟っていく。はっきりと描かれないので真実はわからないけど、おそらくこの事件の真相はこうだろうと確信をもって映画館を出る人が多いと思う。ただ映画の結末は観客の推察とは違う結末を迎える。少なくとも私はそうだった。そして、あぁ、世の中こうなんだよなぁという諦めのような納得をして映画館を出た。私が信じたものが真実、他の人から見たら嘘でも、私が信じたものが私の中では真実。これってとても怖いことだけど、柔軟な心の中なら原動力や武器になるのかもと思ったりして…やっぱり怖いな。

その後、久し振りにナイルレストランへ。
定番のムルギーランチを食べている間、店員さんがテーブルの横を通るたびに「混ぜてね」と言うのが毎回面白い。美味しかった。ごちそうさまでした。

ムルギーランチ

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