Woman Career Lab. 第2回 さえりさん×石井リナさん 参加レポート

※画像は公式サイトからいただきました

昨晩、2/22(水)銀座のMedia Technology Lab.で開催されたWoman Career Lab.に参加してきました。

イベント概要はコチラ

ファシリテーターはリアルイベント・SNSマーケティングの指針をとるメディア「COMPASS」編集長でSNSコンサルタントとして活動されている石井リナさん(@rina_ishii_99)。そして毎回変わるゲストは、twitterの妄想ツイートやライターをはじめとした多方面での活動が若い女性に支持されている人気ライター、さえりさん(@N908Sa)。

ゲストのさえりさん目当てで参加した、という女性で会場が埋め尽くされるほどで、年齢は20代の学生や社会人といったところ。

私自身は、副業OKな会社に勤めていることもあり成功された方の話を聞きたいのが半分。もう半分はさえりさんってどういう人なのか知りたい。という感じでした。

さえりさんのツイートもライターとしての記事も日頃から楽しく読ませていただいていて、タイムラインでイベントを目にしたのがきっかけで申し込みました。

さえりさんの書く妄想ツイートには、社会に揉まれ「癒しがほしい…」「誰かに甘えたい…」「叶うことなら年下ゆるふわパーマ彼氏のいじけた顔を横目を見ながらニヤニヤしたい」という同世代女子の潜在意識?に刺さるものがあり、私も例外なく、その平和で温かみのある文章のファンでした。

イベント本編についてはあんまり詳しく書きすぎると議事録化してしまうので、わたしの備忘録兼参加レポートということで、心に残った言葉や感じたことをピックアップします。

(※写真もたくさん撮られていたので公式の開催レポートが出る…はず…)


石井リナさん『さえりさんは昔から自我がしっかりしていたんですね』

さえりさんが今の仕事に行き着くまでの半生を始めに語ってくださったのだけれど、今の活動に繋がっているところがとにかく多い。

中学時代は

”ポエム書いたり写真撮ったりポエム書いたりポエム書いたりしてました”

大学時代は

”写真を元にストップモーションアニメを作ってみたり、それを面白がってもらってラジオ番組のCMを作りました”

”ラジオでコーナーを一つ持たせてもらって、「妄想で世界を旅する」っていう内容だったんです”

”フォロワーに向けて言葉本を上下巻で出してみたり、「ポストを覗く喜び」(手書きのハガキを送ります、という内容)を10名限定でBASEで売ってみたりもしました”

”昔からいちいち考え込む癖があったんですよ。『私は中学校に行って何をしたいのか』『高校に行く意味ってあるのだろうか』とか。周りにはそんなことで悩む必要ないと言われたけど、続けてよかったと思います”

社会人になると「現状を鵜呑みにしないで。まずは疑ってみる癖をつけよう」と上司から指摘される方も多いかと思います。けれど、さえりさんにとってそれは自然と行ってきたことらしい。

若いうちは流行りものを取っ替え引っ替えして何にでも手を出したくなるけれど、さえりさんのように自分がどうしたいかと考えて行動する人は軸のブレない人生が送れるのだと感じました。

実際、さえりさんの写真や詩はインスタやweb連載などで活かされていたり、株式会社LIG在籍時のノルマだった月一ブログもノルマとして捉えずに成果を出したことによって、はじめは副業だったライター業が本業になっている。妄想は説明するまでもなく、さえりさんのtwitterアカウントを有名アカウントにした起爆剤ですよね。


さえりさん『ライターはアーティストではない』 

石井リナさん『さえりさんはクリエイターの顔ももったライターですよね』

昔からの職人ライターさんが書かれた"ライターの読モ化”の記事が最近話題になっていますよね、と切り出したさえりさん。

“私も顔を出して活動しているから、さえりさんみたいなライターになりたい!と言われることも多くて、嬉しいんだけど、本当に嬉しいんだけど…悪いものを生み出してしまったような気持ちになるんです…"

要するに、ライターの仕事は「文章を書くことが好き」「自分を表現することが好き」な人の仕事ではない。

「人に伝えることが好き」で「人を理解することができる能力」が文章を書く仕事には必要だと話されていました。

クライアントに対する理解やマーケットへの理解が必要で、ライティングする記事は自分を表現する場所ではないのだ、と。


正直、私も勘違いしていたところがありました。

逆パターンなのですが、「自分自身に立派な肩書きも経歴もないし、人を惹きつける美貌もないけど、これってライターとして魅力に欠けるのかな。人に伝えるのは好きなんだけど…」なんて。

…いや、ほんとに恥ずかしい話ですが…。

ライターは企業から依頼があって記事を書くわけですから、自分を表現することが大前提ではない、のは当たり前のことですよね。

ライター自身が面白い人間であるかなんてクライアントからすればどうでもいい事だし、それをライター自身が心配する必要はないというわけです。

そういえば前職でもモデルになりたい!という応募者の多くが「私はおしゃれが大好きなのでたくさん可愛い服を着れるモデルになりたい」という人が多かったのですが、モデルさんのお仕事の本質はブランドイメージを崩さないリアルマネキンを演じることであり、可愛い服を着た可愛い自分をアピールすることではないのです。もちろんタレントとしての魅力がある分には幅が広がりますが、それが全てではないのです。

※こちらの記事を読んでコメントくださった石井さんが「タイアップ記事を書いてそれを多くの人に見てもらえているさえりさんはクリエイターの顔も持ってますよね!の意味でした」と教えてくださりました。
モデルとタレントの本質の違い、みたいなところに通じるかもしれません。どちらが良いとか偉いとかではなく、それぞれ異なる性質があるので、求められることも異なるということとですね。


ブランディングについてー『ラジオのチャンネルという感覚でアカウントを使い分けてます』

仕事で書いた記事はさえり(@N908Sa)、それ以外の好きなことを書くのはさえりぐ(@saeligood)。フォロワーの性質や好まれる内容に合わせている。

フォロワーのちょっとした増減は今となっては気にならなくなったけれど、例えばそれがラジオのチャンネルだったとして、今までになかった毛色の違う番組が急に始まったらそれまでのリスナーは驚いてしまい、離れてしまう人もいるかもしれない。

フリーランスの場合、フォロワーの人数やどんな人がフォローしているのかをクライアントが見て仕事を依頼されることも多いので、クライアントが届けたい相手を自分のフォロワーとして育てることを意識しておられる、ということだと受け取りました。

”ブランディングは難しいから色々悩んでみたけど、「やらないこと」や「こういう人にはならない」というのを決めています”

ともおっしゃっていました。

フリーランスだからこそ、得意分野やもっている顧客(ファン、ここではフォロワー)の特性がはっきりしていることが武器になるとのこと。

"50代のお父さん世代に読まれる記事を書いて欲しいと言われても、自分にはそういうフォロワーはいないので、対価をいただくお仕事として結果を出しづらい"

・・・

イベントは元々19:30から22:00までだったものの、その後の懇親会ではライターや独立を目指す女子がさえりさんを囲み熱心にお話をされ、予定時刻を大幅に過ぎた23:30頃まで盛り上がりました。

さえりさんは一人一人と話をしながら親身に相談にものってくださり、純粋に「あ…この人天使だ。」と思いました。(語彙力)

共感力も高くて、”うんうんそうだよねー、大変だよねー”と困り眉をさらに下げながら可愛らしいほんわかボイスで、大変癒されました。(小並感)


最後に、私が言われてハッとした言葉

“妄想って便利だなぁと思っています。実体験を書くのは、いつか枯渇してしまう時が来るから。"

何か人に伝えたいけど、何を伝えたらいいんだろう、と自分史を振り返って悩んでいたのですが、答えをいただけた気がしました。

ありがとうございました。


そして、さえりさん中心の参加レポートになってしまったのですが石井リナさん(@rina_ishii_99)のファシリテーションも大変素晴らしく、イベントをより良いものにしてくださったと感じました。

マーケターの立場として見る市場・ビジネスマン向けメディアの編集長としてクライアント側に立つ時の立場・ご自身がライターをされる時の立場など、多角度から、話の流れにあった適切と思われるコメントを返されていたのがさすが、でした。言葉の選び方も絶妙で主張しすぎずなところでいらした。

WOMAN CAREER Lab.の第3回以降に行かれる方はそういう楽しみがあっていいな〜!

というわけで、いいイベントに参加してホクホクした気持ちで帰宅した夜でした。ありがとうございました!


2017.2.23 ※明日の朝読み返して修正するかもです
2017.2.24 ※読み返してみて変なところは直しました。思い出したりしたらちょくちょく直すかもですが、一旦これが完成形と思っていただければ!

2017.2.24 12:00頃 ※noteアプリで誤操作をし、誤って記事を削除してしまいました…こちらは復旧したverとなります。「スキ」をいれていただいた方やRTしてくださった皆さん、申し訳ありませんでした…泣 再投稿していますが、書き出しの一文は原文ママで「昨晩」でいかせてください。。かなしい。

2017.2.24 20:30頃 ※記事を読んでくださった石井リナさんより補足のご説明をいただきました!修正させていただきました。ありがとうございました!

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