最遅本命発表~キーンランドC編~

「亀田温心」(かめだはーと)

8月29日に行われるキーンランドCは、この男の存在を抜きにして語ることはできないだろう。
現在想定オッズでは3番人気に位置しているものの、当日は1番人気に評価される可能性も十分だ。


と言うのも、亀田騎手にとって悲願の重賞初制覇となった葵Sの2着馬ヨカヨカはその後北九州記念を制覇。更に3着馬のオールアットワンスは夏の風物詩アイビスSDを制覇。
レイハリアが下した馬たちが古馬混合戦で結果を出していることにより、相対的にレイハリアの評価が急上昇しているのだ。

上記した馬たちに限らず、安田記念のシュネルマイスター、関屋記念のソングライン、記憶にも新しい札幌記念のソダシなど、今年はとにかく3歳馬が古馬をものともせず重賞で結果を残し続けている。


当然、世間の競馬ファンもこうした事情を踏まえてレイハリアの存在を軽視はできないだろう。
何より、亀田温心騎手にとっても今回のレースはここで人生を変える大きなチャンスだ。
同期の菅原騎手、団野騎手は既に重賞制覇を成し遂げ、岩田望騎手もいずれは重賞ジョッキーとなると思われる。
重賞での騎乗機会も今はまだそう多くはないため、何としてもここでレイハリアと共に重賞制覇を成し遂げたい想いは強いはずだ。


しかし、スピリチュアル馬券コーディネーターを自称し、馬券予想においても「姓名判断」をメインファクターに用いる筆者としては一つ気がかりな点がある。


「温心」(はーと)


一見すると、いわゆるキラキラネームにも思えてしまうこの名だ。
恥ずかしながら競馬歴の浅い筆者は最近までこの騎手を存じ上げず、初めてこの名を目にした時にはボクシングの才能の代わりに競馬の才能を授かった亀田家の四男の存在を疑ったくらいだ。

私が気にかかっているのは、温心という名の正式な読み方だ。
結果次第では、姓名判断の結果ももちろん大きく変わるのだから、気にかかるのも当然だろう。


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温(は)心(あと)
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なのかあるいは、


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温(はあ)心(と)
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なのか正解がわからず、筆者は苦心した。
プロのスピリチュアル馬券コーディネーターとして、中途半端な占いをするわけにはいかない。しかも悩み続けて頭を抱える内に、新しい可能性まで芽生えてしまった。

そもそも「心」という字が「heart」を意味するのだから、


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温()心(はあと)
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「温」という字に関しては発音せず、発音上は「心」の一文字で完結している可能性が芽生えてしまい、私の占いは振り出しに戻された。

だが、それなら「温」という字の存在意義は何なのだろうかと私は葛藤したが、これ以上時間をかけていては本当に予想が進まないと思い、「温」という字はつのだ☆ひろの「☆」のようなものだと思い、次の馬の考察に入ったのだ。

そう、何と言ってもこのレースの話題の中心を担う、じゃじゃ馬娘の存在を忘れてはならない。


【メイケイエール】


最大の注目馬として、この馬の名前を挙げる競馬ファンも少なくはないだろう。
圧倒的なポテンシャルとダッシュ力を武器にデビューから3連勝、更にG1での好走を経てチューリップ賞では重賞制覇も達成。このままスター街道を突き進む未来を、誰もが想像していたはずだ。


…だが、筆者は独自のスピリチュアル的な観点からこの馬の将来を危惧していた。


「2018年2月23日」


多少なりともスピリチュアルに精通している者であれば、この生年月日を見てピンとこない者はいないだろう。
そう、上記した生年月日からは明らかに「反骨の相」が見えるのだ。つまりは謀反の兆しである。

かの諸葛亮孔明は猛将魏延の頭骨を見て「反骨の相」を感じ取ったが、私はメイケイエールの生年月日からすぐに反骨の相を感じたのだ。

結果的には、この予感は桜花賞ですぐに現実のものとなった。
鞍上横山騎手の懸命な制止も空しく、出遅れからの暴走で最後の直線を迎える頃には既に失速。

3番人気の期待を背負いながらも、18着と大惨敗に終わったメイケイエールの走りを見て、今後の好走は難しいかもしれないと、多くの競馬ファン達がそう感じたはずだ。

だが、私はその風潮に一石を投じたい。

実は正史三国志においては魏延将軍は反乱を考えるような将軍ではなく、最後まで蜀の為に戦い続けた勇猛な将軍だったという説もある。

そもそも、ちょっと骨の形が変わっているからという理由でここまで血を流し頑張り続けた部下を裏切り者扱いする諸葛亮は、現実社会で言えば上司としての適性は余りにも低い。
「泣いて馬謖を斬る」という余りにも有名な逸話もあるが、せめて「泣いて馬謖を叩く」くらいに留めることはできなかったのだろうか。何も斬らんでも。

歴史的な反逆者としてその名を語られるようになってしまった魏延将軍も、もっとホワイトな上司と出会えていればその後の評価は大きく変わっていたはずだ。

…そう、武豊のような上司に出会えていれば魏延の人生も変わっていたことだろう。

某サイト掲示板における「上司にしたい競馬関係者ランキング」で栄えある第一位に輝いていた武豊騎手は、圧倒的な経験値と競馬センスによりこれまでも数多の名馬と共に栄光を掴み取ってきた。

断言するが、ことメイケイエールの騎乗においてはスピリチュアル的な観点からみても武豊が最も適しており、彼以外の騎手がこの馬を制御するのは不可能に近い。

と言うのも、


「1969年3月15日」


という生年月日をメイケイエールの生年月日である「2018年2月23日」と並べて占ってみると、見事なまでの“補完関係”にあることが伺えるのだ。
メイケイエールに足りない知性を武豊が、鞍上が老いて失ったパワーはメイケイエールがそれぞれ補い合う、完璧なスピリチュアルパートナー、ソウルメイト同士と言っても良い。

スピリチュアルに精通していなければ、今回のレースにおいてもメイケイエールの暴走を危惧してしまう気持ちもわかる。
だが、必要以上にこの馬の希少を嫌ってオッズが高くつくようであれば、優先的に狙う価値は十二分にあると筆者は見ている。

ここまでの見解が示す通り、キーンランドCは3歳牝馬のこの2頭が中心となりレースが展開していくはずだ。
札幌記念の結果を踏まえても、前残り傾向が強いレース質に軽斤量はベストマッチであり、ここで結果を残せば秋のスプリンターズSへの活路も開けるだろう。


馬券購入者以前に、一人の競馬ファンとして純粋に私はこのレースが楽しみでならない。
若き牝馬が歴戦の猛者達に挑み、北の最速を勝ち取ることができるのか。

想像しただけで興奮が収まらないが、何より全人馬が無事にレースを終えてくれることも祈りたい。
先日の札幌記念においても、バイオスパークにステイフーリッシュの安否の行方に多くの競馬ファンが胸を冷やしたことだろう。

全ての騎手、そして競走馬が命がけで戦ってくれているからこそ、私達競馬ファンは日常では得られぬ興奮やドラマを楽しませてもらえている。この事実は、決して忘れることなく常に胸に抱ける者でありたい。本コラムも終盤に近付く中、筆者は切にそう思うのだ。

では、ここまで前置きが長くなってしまったが、最後に本題に入ろう。

8月29日に控える、キーンランドC。

筆者の本命馬は、【カツジ】とさせて頂く。

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