見出し画像

『Roar』のはなし

2023/8/4-5に清水マリナートで上演された
演劇ユニットHORIZONさんの『Roar』の感想をまとめました。

新選組に入隊した新人隊士2人が主人公の草野冴月さん書き下ろしの作品です。

観劇後にX(旧Twitter)に上げそびれていたのを、今更、こっそり放出します。

キャラクターごとの感想(Xサイズ)

元々Xで呟く用、下書きに入っていたものなので、感想はXサイズです。
今更出すほどでもないかも…。

野分

お前の相手はこっちだろうが、の声のトーンが、最高にツボです。声を荒げる赤島とのバランスがめちゃくちゃ良いんですよね。

赤島

今回の最推しです。初演の時の謝れよ、が好きでしたね…。舞台全体を通してのキャラの緩急がすごい。あんな怒鳴ってる役やるの珍しくない?なのに喉潰れないのシンプルに尊敬する。

沖田

立てますか、がいいですよね。全部詰まってる。2度目に見たとき、刀に手をかけようとしてたのに初めて気づいてビビりました。僅かな動きでセリフ外に意味をもたせるのが上手すぎる。
キャラの奥行きが計り知れないです。あと、抜刀が速くて格好いい。

台本の好きなところだけど、私は、私がいればなんとかなると思ってしまいました、それだけです。のシーンが、野分、実質戦力外通知で辛辣で、悔しいだろうなぁ、ってさせるのが巧みだなって、思って好きです。

土方

初登場シーン、襖開けて入ってきて閉めるだけの時間あんなに使って、それが完璧なのヤバいですよね。あの時間、めっちゃ舞台に惹き込まれました。集中して見ちゃった。すごいなあ。
あとはやっぱ、最後の殺陣がずるいですね。ずっと余裕なんだもん。あの余裕が崩れる顔が見たいです(癖)
抜刀が好きです。

風見

負け犬は用無しじゃ、で納刀するの煽りスキル高すぎません?で、しっかり野分を抑え込むの、強悪役ムーブがキマってて最高でした。好き。
あと、ハケてく時の横顔に、純粋に「顔がいい。」と思いました。
ドス声低音がすごい良いです。悪役楽しそうでした。

島木

葛藤って、あんなに綺麗に表出させられるんですか?人間の曖昧な感情をお芝居に乗せるのがマジで上手。

こち

島木呼ぶ声が可愛すぎる。可愛い中に、ちゃんと芯があって、島木を心から好いていたんだなあ、というのがすごく伝わって、辛かった。私にはあの緩急とリアリティは真似できないな…そらちゃんの芝居のすごいとこよね。こち、Roarの後も強く生きて…。

青凪

華。マジで。これは太夫にもなるよね、って思わせる説得力がありました。流暢な京言葉素敵。繊細な可憐さと、麗しの優美さと強さ。
そしてやっぱどうしても中の人とのギャップがすごすぎて笑っちゃう。天才。

かおる

あらあらとかなるほどね…とか、含みのある言い方上手すぎる笑
言外の言いたいこと全部乗っかってて好きです。すごく優しくて強くていい女。
着物似合いますね!!

稲佐

悪かったってぇ、とか、島木をからかうセリフが好きでした。悪役の子分、なキャラが立ってて良い。頭弱くて血の気が多い、人の気持ちは考えない。風見さんが格好いいから着いていく、みたいな感じいっそ愛嬌あって好きです。

アンサンブル

なんかすごい忙しくなかった??
殺陣もやって、ある時は長州、ある時は新選組、しかもふたりともあの厚い着物で…
フットワーク軽いね。使い方間違ってる気がするけど…


ゲネ中、舞台袖からこっそり撮らせてもらった写真

本当に取り留めもない感想文でした。

とにかく良かった。いいものを見ました。
爽やかで夏を感じる舞台でした。
着物の着付けと当日スタッフで参加させてもらいましたが、関われて光栄でした。

ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?