四冊目『持たない幸福論』

pha『持たない幸福』

28歳で会社を辞めた著者の考え方を、簡単に分かりやすく説明されていました。
サブタイトル「働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない」とあるように、仕事やお金や家族といったものに捕らわれず生きていく考え方です。

私は「他人や共感出来ない考え方に縛られて生活するのではなく、自分自身が何をしたいか、何に幸せや価値を感じるか、ということを大切にして生きる」というような解釈で読みましたが、phaさんは本を書いた目的をこのように書かれていました。


『「こんな生き方やこんな考え方もありなんだ」という選択肢の多さを紹介することで、この社会に漂っている「人間はこう生きるべきだ」という規範意識のプレッシャーを少し弱らせて、みんなが自分自身の生き方にも他人の生き方にも少しだけ寛容になって、生きることの窮屈さが少しマシになればいいなと思いこの本を書いた。』


ちょっとでも気になる人や、一般的と言われる考え方に上手に乗れずに苦しんでいる、もしくはそこからドロップアウトしたと思う人に読んでもらいたいです。

もともと、私自身が精神的なことで仕事を休んでいた時に「今後の生きる中でちょっとでもヒントになれば」と思い購入した本でした。
働きたくないわけではないけど、自分を追い詰めてしまうような仕事はしたくない、という気持ちがありました。

内容は、共感出来るところもありますが共感出来ないところも結構あります。phaさんは悟りの境地に近いというか……強いんだろうなぁ。

現状、私はphaさんほど割りきることができません。でも、それなら自分自身が思う「幸せ」は何だろう? ということを改めて考えるきっかけになってよかったです。

昔に比べて、本当に色んな生き方が出来るようになってきている。だから自分の気持ちさえ決まってしまえば、ありのままに生きることもできる。
幼い頃、大人たちから聞いていた「普通の生き方」に乗れない心理的な負担が少し楽になりました。
自己受容のヒントにもなりそうだな、と思う点もいくつかあり、読んで良かったです。

本文中に、他の方の本の言葉や考え方も紹介されていてリスト化もされているので、気になった項目や内容の本を合わせて読みたいな。

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