見出し画像

まじめにJ1のことを考えているから前編

小林浩宣と言います。
鹿児島市武岡生まれ、武岡幼稚園、武岡小学校、武岡台小学校、武岡中学校、武岡台高校を経て、結婚して子供ができた今でも武岡にたてこもっています。
鹿児島ユナイテッドFCには36歳の時、2014年11月に加入しました。
2015シーズンはJFLで広報所属、クラブとしてはJリーグに入会した2016シーズンからホームタウン活動の担当を担うようになり、今年で8年目のシーズンが終わりました。

目標としているのは「J1タイトルを狙える鹿児島」です。
そこに貢献できるようにあり続けることです。
この目標については高校生や大学生や社会人を相手に話をする時には必ずお話をしているのですが、長くなるので略します。
そんな分不相応極まりない目標をひっそり抱いていますが、鹿児島にはそれだけの可能性があると信じていますが、それはともかく現在の鹿児島はJ3所属です。
J1タイトル、めちゃくちゃ遠いです。
でも、鹿児島で取りたいってまじめに思っています。

それでも仮に30年以内にその状況にいたると仮定します。
鹿児島ユナイテッドFCは着実に、クラブとして、選手やスタッフだけでなくそれを取り巻くあらゆる人たちが着実に成長していくことでしょう。
しかし、今のままでは自分はその力になれない、という焦燥感にここ数年かられています。
今の小林がどの程度クラブに貢献できているかは人によって見方が異なるでしょうが、まちがいなく、時間が進むごとに、クラブが成長して求められるものが高まるにつれて、老いる小林の能力との格差が広がり、広がり、広がり、、、昔話をするしかない老害に堕していく未来しか見えません。

こちらの記事は鳥山明を見出した伝説の少年ジャンプ編集者Dr.マシリトのインタビューですが、注目すべきは
・人気漫画家であろうと旬を見極めて連載を終わらせ、次なる漫画家の作品を世に送り出し続ける。
・そうして漫画家の顔ぶれは入れ替わっても、変わることのないテイストが雑誌の生命線になる。

という2つのところです。
ここでは、ひとつの媒体や連載における漫画家の賞味期限という概念がしめされています。
顔ぶれが変わっても受け継がれていくものこそがアイデンティティだと示されています。
このインタビューを2018年にはじめて読んで以来、ずっと「次世代への継承」と出処進退を考える日々になりました。

クラブを適切に循環させていくために、今からでも何かを変えなければならない。
成長しないといけない。
そんな想いでここ数年過ごしてきましたし、その想いは今シーズンさらに強くなりました。
ただ今シーズンの結果が出るまでは、先のことはあえて考えないことにしました。
ONE TEAM,ONE GAME.です。
目の前のひとつをする。
ひとつが終わったら次のひとつへ。
ただそれだけです。

同時に今シーズンは初夏くらいから本気でできるだけ「やり残ししない」「思い残ししない」ことをめざしてやってきました。
なかでも例のコラムは「この人を(公式に)出さないうちにクラブは去れない」と思える方々について、全員ではないですが、かなりの割合でしっかりお話をうかがうことができたし、自分なりの誠意を文章という形で自分なりに表すことができました。
ひたすら自己満足の追求と言われると否定できないっす苦笑
それはそれとして、色々とリスクがある中でも小林の与太話に快く応じてくださった12名の方々、心からありがとうございます。

11月20日、第34節に勝利したことを姶良から事務所へ向かう途中のコンビニで知りました。
もうちょい事務所で作業は残っていましたが「終わったなー」でした。
客観的には全然働きが足りないかもしれませんが、自分なりに持てるものを出し尽くせたと思えました。
これから先のことを考えてもいいよね、と思える時間がやってきました。
(長くなったのでここでいったん区切ります)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?