ドロップ

カラカラと缶を振ると音が聞こえる。
『まだ、何個かあるね』
手のひらに出そうとしても出てこない……
音だけはするんだけどね……
中を覗いてもまっ暗くて見えない……
『まぁ……いいかぁ……いつのかわからないしね』
食材をストックしていた棚からでてきたのだ。
食べかけのドロップが……

そのまま、テーブルの上にあげたままにして
うたたたねをしてしまった。

カラカラと缶から小さな音が聞こえる
ドロップの蓋が勝手にあいて、中から何がでてきた
ドロップの欠片を集めた髪飾りにワンピースをきた小さな小さな女の子。

『ちょっと、いい加減にしてよね!人が気持ちよく寝てたのにカラカラ缶をふるなんて、どういう神経してるのよ!缶の中には誰かがいるんだからね!』
早口でまくしたてたその子の勢いに負けてしまい思わず…
『ごめんなさい…』と言ってしまった…
まって?
なんで?
『いや、そもそも……』
『あなた、変わってるわねぇ。いままであったデカブツはみんな驚いたり捕まえようとしたりしてたわ。だから、見つからないように缶の中に入ったのに今度は忘れられてさ……ひさしぶりにデカブツにあったらなんだか嬉しくなっちゃった!誰かと話すのひさしぶりなんだもん!』
よくしゃべるなぁ……
ニコニコ嬉しそうにしてる。
『だから、あなたにコレあげる』
そう言うとその子は缶のなかからドロップを1つだしてきた。
『みんな、とっておきのときに食べるみたいで缶のなかこればっかりになるのよね……』
透明なドロップ……
『じゃ、私はまた寝るね〜おやすみ〜』
『あ……』
そう言って缶の中に戻ると器用に蓋をしてしまった
テーブルの上には透明なドロップだけ……

『これは夢だ……』
そうにちがいない…
うたたねのつもりが寝ちゃったんだな……
たのしい夢だなぁ……

テーブルに突っ伏したまま眠っていたから
寒さで目が覚めた……
『コーヒーいれよっと…』
フッとテーブルを見ると透明なドロップが1つ
…………………・・・
『え?!』
ドロップ缶は側で横たわっている。
…………・・・
『夢?だよね?』
ドロップ缶を振ろうとして手が止まる。
軽いのだ……持ったときの感じが昨日と違う
『夢?』
だったら、この中にあの子がいる。
なんだか、振るのに気が引けて……
テーブルの上の透明なドロップを口にいれた。
ハッカのドロップ……

『とっておきじゃないよ。苦手だから後回しにしたんだよ……』
思わず笑みがこぼれた……


5

へこたん

チョコっとSF

SF違うっしょ〜〜笑(*≧∀≦*)って声聞こえそう
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