人に

あの人の姿は人ではなくて
ただ、ぼんやりとした形でした
毎夜毎夜やってきては
真っ暗なお向いの部屋にむかって
手を振るだけで…
毎日毎日飽きないなぁ……って見てた

さて、今日もかと窓の外をみると
お向かいに灯りがついていた。
珍しいこともあるなぁ……
ぼんやり見てると

あの人がお向かいの窓のすぐしたまでいっていた
お?
しばらくすると
あの人が垂直にあがっていくのがみえた
お!お!お〜〜〜
窓のすぐ外に立つと
ゆっくりと吸い込まれるように中へ入っていく
え?
やがて、小さなカチャンと音が聞こえたかと思うと灯りがきえた。
それっきり、あの人の姿はなかった

翌日の夜
その次もその次も………

何週間もあの人は現れず
それどころか、
お向かいも灯りがつかないままだった
私もすっかり忘れていた……

ある日
お向かいの下が賑わっていた……
人の山を見ていると
首をかしげながら数人の警察関係と見られる人が降りてきて泣いている女性と肩をだく男性に話しかけていた。
噂話で聞こえたから確かかどうかはわからないけど
さっきまでいた形跡のまま、女子大生が消えてしまったらしい……

あ………

私には心当たりがあった

あの人だ……あの人が連れていったんだ……

あの人は一体だれなんだろう?
何が目的なんだろう……

いまでも
誰かをあの人は探しているのだろろうか……

7

へこたん

チョコっとSF

SF違うっしょ〜〜笑(*≧∀≦*)って声聞こえそう
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