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【TOPICS】2023年6月30日 「夏越(なごし)の祓(はら)え」

【TOPICS】2023年6月30日 「夏越(なごし)の祓(はら)え」

 「夏越の祓え」の行事は、一年を二季に折半した折り返し地点で、“前半が終わり後半がはじまる”、ハーフタイムのようなとき。

 この時期は、農業でも麦の収穫や田植えも終わることから、水や田の神を祀って手を休め、感謝と祈願のお祭りを行ってきました。また同時に、物忌み(戒慎)として、後半年へ向かって心機一転を心がけるお祓いの神事が形として残っています。 その一つ、茅の輪くぐりはもともと疫病を避けるための風習ですが、今でも多くの神社では、旧暦の6月の晦日に行われています。“8の字”で回り、輪をまたぐというおまじない的な作法には、永続的な循環の中で時の節目を刻むという深い意味が込められているようです。また形代を水に流すということも行われています。

東大阪 瓢箪山稲荷神社

半年分のあれこれを一度リセットしたり、水に流す機会として、夏越の祓えを意識してみてはいかがでしょうか。

ちなみに今年の旧暦の6月水無月晦日は、8月15日となります。

和暦は立春前後の新月を年始とし、月を和名で呼ぶ。
グレゴリオ暦のJANUARYと、和暦の睦月は、始まりも日数も異なる。

大祓いのご神事は、私たちが日常生活において知らず知らずのうちにおかした罪・過ちや穢れを祓い清め、身も心も生まれ変わった清らかな人間本来の姿に立ち返る神事です。
人は、本来、真なるもの、善なるもの、美なるもの。その姿を、劣等感や罪悪感など含め、本来の姿を包み隠していることが「罪」であり、氣が枯れている状態が「穢」」です。
日本人は昔から「穢れを祓うこと」をとても大事にしてきたのです。精神的な大掃除とも言える大祓。ちょうど1年の真ん中に行われる「夏越の祓」で半年間の穢れをリセットし、新たな清らかな気持ちで残り半分の年を過ごせたらいいですね。

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毎日の極楽語に笑う。そう、笑いで緩み、底力が湧いてくる。
GOOD VIBES ✩ *。.(♥︎´꒳`*)人(*´꒳`♥︎)イェーイ.。*

PHOTO: Kenji "Noiz" Nakamura (Nature Good Mode)

書籍 暦のススメより夏の養生訓

暦のススメ


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