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本当に稼げる?NFTゲームの正体

※注意⚠️…この記事にはNFTゲームに対する一部否定的な見解が含まれますが、NFTゲームそのものの魅力やその可能性、将来性を否定するものではありません。

web3の入口としておすすめしたいNFTゲーム(BCG)ですが、そもそもふつうのゲームとどう違うの?って人もいると思うので、まずは簡単に解説を。

NFTゲーム/ブロックチェーンゲーム(BCG)って何?

それではChatGPT先生、お願いします。

NFT(Non-Fungible Token)ゲームは、ブロックチェーン技術を用いて作られたゲームで、プレイヤーはゲーム内のアイテムやキャラクターなどのデジタル資産を所有することができます。これらの資産はNFTとして扱われ、一意で取引可能なデジタルアセットです。プレイヤーはこれらのアイテムを購入、売却、取引することができ、ゲーム内での進行や所有権を管理するために使用されます。

(参考:Chat GPT)

…はい、こんな感じです。
イマイチよくわからないという人はコインチェックさんの解説ページもご確認ください。

NFTゲームとは?既存ゲームとの違いとおすすめ6選、利益を出す方法も

ブロックチェーンについてはこちらでまとめてますので、詳しく知りたいという人は見てみてください。まぁ仕組みがわからなくてもゲーム自体はプレイできますが。

予備知識としてはこんなところで、ポイントは現実社会のように、金品の交換に相当する行為をゲーム内でもユーザー間でできるようになったということ。

みんな一度は夢見たことがあると思います。自分が持ってるこのレアアイテムを、他の人と交換したり売ったりできればいいのに…と。

NFTゲームでは、実際にゲーム内のNFT化されているキャラクターやアイテムを自分の資産として所有できるようになり、公式にそれを他のプレイヤーと交換したり売買したりできるようになる。要はデジタル版メルカリみたいなもんです。しかもデジタルデータなので写真を撮らなくていいし、細かい説明文を書く必要もなければ、配送の手間もいらない。なにそれ最高じゃん。

さらにはゲーム内でプレイすることにより得た通貨(トークン)も売買し、NFT同様に実際のお金に換えることもできる。これが所謂「Play-to-Earn(P2E)」と言われている仕組み。P2Eとは文字通り、「(ゲームで)遊んで稼ぐ」という意味です。中にはエアドロップ(空から降ってくるの意)といって、NFTやトークンが無料で貰えることまであります。

NFTゲームに関する基本用語をざっくり翻訳して置き換えると以下のような感じ。

  • NFT→アイテムやキャラクター(※NFT化されたものに限る)

  • トークン→通貨(仮想通貨)

  • エアドロップ→プレゼント

  • ホワイトリスト/アローリスト→優先購入権

ちなみに売買やプレイによって得た仮想通貨は法定通貨と交換することで実質的な利益が得られます。

遂に遊んで稼げる時代が来た!と思いきや、そう簡単にはいかないのがこのNFTゲームの世界。ある程度の事前準備や知識、仮想通貨リテラシーが必要になる場合が多く、敷居が高い印象を持つ人もいるでしょう。そもそもゲームで稼げるって、いかにも胡散臭いですよね。遊ぶだけでお金になるものが貰えるって、どうゆうことなの?

NFTゲームで稼げるカラクリとその実態

これまでのソシャゲ等のゲーム売上というのは、主に人件費と広告宣伝費、ストアの手数料等に使われ、開発費用を回収したうえで利益を出す仕組みのようです。NFTゲームでは、この売上の人件費以外の部分からユーザーに還元して儲けさせようというのがひとつのセオリー。

ここで勘のいい人は察しがつくかもしれません。

あれ?でも売上ってそのユーザーから得てますよね??新規ユーザーからお金を集めて既存ユーザーに利益を分配する…それ、ポ ン ジ ス キ ー ムやん。

ポンジスキームは、新たな参加者からの投資や預金を使って、以前の参加者に高い利益を支払う仕組みです。この仕組みは長続きせず、最終的には崩壊することがほとんどです。ポンジスキームは不法行為であり、投資家や参加者を騙すことになります。

(参考:Chat GPT)

この仕組みのタチが悪いのは、実際に運営にそのつもりがなくても、人気が続かないと結果的に似たような状態に陥ってしまいやすいこと。

それに加えてNFTアイテムやトークンも、リリース前やその後の人が集まり価格が爆上げしたタイミングで、プレセール等で先に安く手に入れていた人たちが売り抜けていってしまいます。後はどんどん価値が下落していきそのままユーザーが離れていってしまい、買い手がいなくなるというのがありがちな流れ。

ゲーム以外のNFTにも言えることだけど、よく正式リリース前にNFTを数量限定で販売して先行者利益を得られます!みたいな煽りがされてるのは、多くがこのパターンだから。むしろほぼ先行者しか利益は得られません。後から入った情弱はカモネギです(元カモより)。しかもそもそも人気が出ず供給過多になってしまうと、先行投資していたとしてもその時点で損失が確定してしまいます。

まぁこれで利益を得ている人たちも実際にいる以上間違っているとは言わないが、本来ゲームをプレイし続けた結果得られるものに価値が付くべきで、あまり健全な状態ではないと思う。NFTの持つ利点が活かされきれておらず、持続可能性がないんです。

また仮想通貨を通して利益を得る以上相場の影響は避けようがなく、相応のリスクがあることも理解しておいてください。最も有名なNFTゲームと言えるAxie Infinityのトークン(AXS)ですらこんな感じです。

AXS 24年3月までのチャート

初心者には文字通り新世界なので、グランドライン後半並みの環境だと思ってください(怖)。

NFTゲームは稼ぐよりまず楽しもう

稼げるかどうかはともかく、しっかり長期運営をされてるプロジェクトももちろんあります。でも最初から売り逃げ前提で作られたような低クオリティで詐欺紛いのゲームが多いのも事実。初心者がなんでもかんでも飛びつくのは危険で、おもしろくもないゲームに大切なお金を投じた結果何も残らなかったなんてことにはなってほしくない。

そうならないために幅広く情報をリサーチし、そのプロジェクトが長く運営できそうか、本当に信頼できる人たちが作っているか、どの国のどういう会社が製作しているのかくらいは調べたうえで遊んでみましょう。せめてホワイトペーパー(製作元が投資家向けに出している報告資料のようなもの)だけでも目は通したほうがいいです。株式投資と同じようなもんです。

NFTゲームは初期投資を要求されるものも多いですし、当然そのほうがリターンを得られる可能性も大きいですが、まずは無理せず無料で遊べるものからはじめてみてください。最近では基本無料で手軽に遊べるNFTゲームも増えてきています。

もしNFTを購入するのであれば、最初のうちは投資としてではなく、純粋に自分がほしいと思ったから、そのゲームに自分のお金を投じる価値があると思えたときだけにしましょう。「なんか儲かりそう」で買うとほぼ間違いなく失敗します。

最後にひとつ言えるのは、モノの価値というのは欲しい人が多いか少ないかで決まるもの。魅力のあるコンテンツであればみんなお金払ってでも遊ぶし、より有利に楽しむために必要なアイテムは簡単に手放したりしないですよね。そのうえである程度の規模のプレイヤー人口が維持できないとゲームとして成り立たないので、コミュニティ作りや宣伝広告の上手さ、なによりゲーム自体の「おもしろさ」はやっぱり大事だよねってことです。

けっこうネガティブなことも書いてしまいましたが、せっかくWeb3ゲームの世界に興味を持って飛び込んだ人が、騙されたり大損させられてそのまま辞めていってしまうのはもったいないと思ったので、今回はあえて個人的に感じている問題点にも触れてみました。

それでもこれまでの流れを踏まえたうえで、海外だけでなく日本からもより「おもしろさ」が期待できるNFTゲームが登場しそうな兆しはあるし、ソシャゲが下火になりつつある今、これから盛り上がってくるジャンルなのは間違いないです。

なにより新しいことにチャレンジしてみると、これまでに体験したことのない楽しさやチャンスに巡り会えることもあるはず。最初は情報が得やすい国産ゲームや有名どころから触って遊んでみてください。そうしているうちに、自分に合ったより楽しめる作品と出会えると思います。

それではまた!


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