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初めてのタコパ、と2つの法則の話


法則をいくつか持ってる。

「いちご大福とかやり始めるのは三代目」
「古着屋がプライベートブランド始めたら終わり」
とか、大したことないやつを本当にいくつかだけど。

そのうちの2つについて話そうと思います。


◆「プルーストの踊り子」という法則を持ってる。

これは小説『失われた時を求めて』のエピソードのひとつなんですけど、

◇エピソードの説明
主人公「有名な踊り子たんにどうしても会いたいよぉ〜みんなすごいすごい言ってるし」
→ どんな踊り子だろうさぞかし素晴らしいはず!
→ やっと見れる!さいこう!期待120%!
→ えっ…こんなもんなん?そんなでもなかったわ…しょんぼり…
となる、要するに期待しすぎているだけの話です。確か2巻の話。

なんかの実物見てがっかりするときに、結構この踊り子の話を思い出す。

※もしかしたら踊り子じゃなくて海だったかもしれない。私はことあるごとに海に行きたいと思うのだが実際行って満足したことはあまりないので、私を中心に世界を回した場合私はまだ一度も海に行ったことがないことになる。海に一度も行ったことがないってルクレジオのモンドみたいでかっこいい。

なにかに期待しすぎてがっかりしたときに、ああまた踊り子を探してしまっていました失敬失敬と思えば納得もしやすいものです。うそ。がっかりはがっかりだしそんな分類で人間の感情の価値は変わらない、大人はいつだってそう僕を騙すんだ…

幼稚園の時から「生きてる意味ってなに」と聞いてきた厨二病ネイティブである私の紹介も済んだ(承認欲求ゲージ30%)ところで、もう一つ法則持ってる。


◆「若い頃に得られなかったものを追い求める」法則

これは結構言ってる人いるのでツイッターとかでも見かけたことあるかもしれない。ゲームを買ってもらえなかった人が社会人になりずっとやる、とか、楽しい高校生活の漫画はそういう経験がなかった層にうけてる、とか。

私は小さい頃母が買ってくる服を嫌とも思わず着ていたし、全然化粧をしない母に何の疑問も持たなかったのだが、一時期お洋服と化粧品をたくさん買ってた時期がありなんとなくちょっとこれあるな、とどこかで思っている。コンプレックスにならないまでも、どこか人生のスイートスポットのような要素。

楽しい高校時代、みたいなものは非定型ではあるがありがたいことにまああり、別荘や持ち油田はなかったにせよ比較的楽しい生活を送ってきた気がしているので、前述の洋服を年頃の女性の範囲内とするとそういったものは無い…と思いきや


「楽しい大学生活」が地獄のように無かった。

・みんなで汚い狭い部屋で鍋?たくのみ?みたいなお金がないけど色んなものを持ち寄ってぐちゃぐちゃになるまで酔いつぶれ朝まで64をしたりして翌朝はバイトまでだらだらする
・なんかの先輩?が車?とか?でプチ旅行?みたいのに連れてってくれる
・社会に出る前のエアポケット?刹那的?みたいな雰囲気の景色
・あてもなく海に行って花火?する
・いっしょのバイトに入る
・友達に髪を切ってもらう
・自主制作のなんかをする
・恋愛⇄友情のいろいろ
・夜の帰り道ジュース飲みながら将来の話する
・自転車にのる

全部いまだにちょっと憧れがある。なんならむっちゃある。

私が大学でやっていたことといえば

・朝までマジスタンスを見て隣室の弟と笑い声をシンクロさせてしまう
・ゼミ合宿が夏なのにクソ寒い青梅の山荘で体調を崩す
・文化祭の日居場所がなさすぎてあてもなく葛西臨海公園に車で1人で行くも疲れすぎて帰りは運転できなくなり親を呼ぶ
・ずっとマスクしてる
・試験監督バイトでおじいさんの遅刻をたくさん見る
・髪切って即別のサロンで切り直す(表参道プラダ前のヘアサロン許さない)
・電車に乗りたくなくて車で通学する
・夜の帰り道車高の低い白のカローラに煽られ車線を変えるも最終的に抜き返す
・教務課とクソバトル

だめ、というか触れたらいけない感じのがちでダメな大学生活だ。負けである。あと人生において他人の家に行ったことが片手で済む数しかないので、死ぬほど行ってみたい。

こういう実現できなかった「いわゆる」を夢見てこれから生きていくのだろうと思うとすこし悲しいが、親からお菓子を制限されていたため社会人で食べまくる人生よりは、胃には優しいのかもしれない。


ただ、この間初めてたこ焼きパーティ、いわゆる「タコパ」に呼んでもらった。人が声に出して「タコパ」と言うのを初めて聞いた。中高型アクセントなんだ… むちゃくちゃ嬉しくて、でかいペリエ買っていった。普通の水じゃ失礼だし。

すげーわくわくしながら千葉の先まで行ったら、まじにたこ焼きしかなかった。


すごい机が低かった。ちゃぶ台だった。確かに一人暮らしはちゃぶ台だわ。ドラマとかであんまり映らないから意識したことなかった。
あと、たこ焼きで机がすごい汚れるし、他人の足が近いから触らないように体をぎゅっとしないといけない。

たこ焼きしかないからすごい飽きる。
テレビつまんないし途中で帰る人いるとすごいテンション下がる。
お酒を飲めないため横に氷があるのが恐怖すぎる。最初から自分で調整してくれ。
これが朝まで続くんか…あとなんか隙間風が寒い

結局、みんな徹夜でゲームするらしいのを断って夜勤ある組と一緒に帰った。弱すぎる…

ノリで紅生姜だけ入れたたこ焼き作るっていう、やらないとわからないあるあるを1個見つけたけどむっちゃ悲しかった。こういうの朝までやる大学生活に憧れていたはずなのに。

今気づいたけどこれプルーストの踊り子の法則じゃないの。1つの話で2つの法則をカバーしてしまった… いやいやでもきっと、これは偽物で世界のどこかにこんなんじゃない本物の楽しい仲間とだらだら生活があるはず!そう思うことにする。

ぶちまけると(c)夏目漱石、今得てもそれは「タイミング」という本質の部分で永遠に違うものなのだが、それが似て非なるものであっても摂取したい。きっと高校野球を見るおじさんたちもこんな気分なのかしら。ここまで打ったけど高校野球を見るおじさんたちはしっかり高校時代にそれを経験している「持つ者」であると気づいて5時間気絶した。



はー  海行きたい

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