Hello1103のYouTube生配信システム詳解

Hello1103のヒトミです。
毎月開催しているYouTube配信ライブについて、裏側の仕組みを訊かれることが増えたのでこの機会にnoteにしたためておこうと思います。

全体図
青が映像のライン、赤が音声のラインです。


ここから各セクションの詳細を書いていきます。

配信マシン
このシステムのコアです。入力される音声と映像をリアルタイムエンコードし、YouTubeへアップロードする処理を担います。
今や簡単な配信ならスマホで完結できる時代ですが、高画質・高音質を求めると話は別で、かなりのマシンパワーが要求されます。
このときネックになるのは大抵音声よりも映像のエンコーディングです。

最初期のHello1103配信ライブでは中核にmacBook Pro (mid 2012)のクアッドコアモデルを据えていましたが、このマシンで処理落ちせず配信を完走するには解像度を720pまでに留める必要がありました。
詳述は避けますが、同じクアッドコアでもデスクトップPCであればもっと処理能力を盛れるので1080pでの配信を実現できます。例として現在(2019年3月)Hello1103が実際に利用しているマシンスペックを晒しておきます:

Core i5 6600
Palit GTX1050Ti
RAM 8GB
Blackmagic Design Decklink Mini Recorder 4k(映像入力用)
RME Babyface pro(音声入力用)

ひと昔前のミドルクラス構成ですが、これでも殆どのノートPCよりは高い性能を発揮します。

音声処理システム(図の右下あたり)
Hello1103の場合、ボーカル以外に生楽器がほとんど無く、普段のライブでも音声はステレオ2系統程度なので取り回しは楽な方です。
まずは通常のライブと同じようにセッティングを終え、アウトをPAミキサーに繋ぎます。
(PAミキサーと言っても大仰なものではなく、大抵は借りたスタジオに常設してあるMackieなどのミキサーを利用します)
PAミキサーで音量を整え、メインアウトを配信マシンのオーディオインターフェイスに送ります。
この音声をそのままOBSなどの配信ソフトに入力しても大丈夫ですが、リミッターかけたりEQかけたりしたい場合は次項の通りにもう一手間かけます。

音声処理システム・その2(配信マシン内部での処理)
配信用に2mixを音質調整するため、オーディオインターフェイスからの音声入力と配信ソフトの間にDAWを噛ませてやります。
結線としては、
  PAミキサー→オーディオインターフェイス→DAW→配信ソフト
という流れで、DAWと配信ソフトの間はバーチャルオーディオケーブルによる内部配線になります。
バーチャルオーディオケーブルはWindowsならVB-CABLE、MacならLoopbackなどがおすすめです。

https://www.vb-audio.com
https://rogueamoeba.com/loopback/

まずはStudio OneなどのDAWを起動し、オーディオトラックのモニタリングを有効にしてPAミキサーからの音声を立ち上げます。
このトラックに任意のプラグイン(後述)をかけた後、DAWの出力を配信ソフトに渡せば音声処理は完了です。

Hello1103の場合、DAWでは軽いEQ(軽くローを削ったり)をした後、YouTube上で視聴できる他のMVやライブ配信と比べて極端な音量差が無いようにFabfilter Pro-L 2 で音量を調整します。
ジャンルによっては聴きなじみを良くするためにトータルコンプをかけてもいいかもですね。

映像処理システム
映像収録はそこまで難しいことをしておらず、ライブの模様をカメラで撮影してHDMIで配信マシンに送るだけです。
要件的には映像が外出しできればどんなカメラでもいいので、ビデオカメラでなくHDMIパススルー出力ができる一眼レフでも大丈夫です。シネマカメラ的な画になるので場合によっては面白いかも。

上記の通り、特殊な機材はほとんど使っておらず、ハイパワーなPCとHDMIキャプチャボードがあれば結構なんとかなるので試してみてください。
「やっぱり生のライブが楽しい!」という方と「配信ライブが最高!」という方がどちらも楽しい週末を過ごせればいいと思います。

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Hello1103

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