見出し画像

上海は夜のタクシー  運転手は両替商2017/06

数年ぶりに上海へ出かけることになり、国内で少額ほど中國元に両替をした。
カウンター越しにニセ札が多いから気をつけるようにと声をかけてもらったが、
気をつけても摑まされたらどうしようもないよなと思いながら搭乗した。



上海のタクシー運転手は親切だと聞いていたし、
ホテルが地下鉄では少し不便な場所だったので
移動はすべてタクシーを使うことにした。



Uberは使えるのかな?アプリを立ち上げてみたけど、
サービスは終了していた
「滴滴」「快的」という中国版があるらしく、
アプリで運転手と値段交渉というか優先的に迎えに来てくれる代わりに
通常料金よりは少しお高くなるようなんだけど
夕方や乗客の列がある時はなかなか通常料金のタクシーはやって来ず
ホテルのタクシー乗り場で足止めを食うことなる




まっ、




それは、可愛いもんで、




上海、夜のタクシーは両替商だった




その前にこの国ではニセ札がはびこっていて
なんと、銀行のATMからもニセ札が出て来るらしい。
ちなみに家庭用プリンターでコピーしたあきらかなニセ札である


すぐさま、窓口に行って


「ATMから出した現金にニセ札が混じってた」


「お客様、これはお金ではありません」


と言われて、はじかれて......
本物だけがを返してくれる



「お前のところで引き出したんだぞ! ちゃんと本物と交換してくれ!」



なんて言っても、



「これはお金ではありません」



「............................マジですか.............................」



日本でもし、銀行のATMからニセ札が出て来たら大問題で大騒ぎのニュースになるであろうが、この国はそんなことは無いようだ。




そして一番、ニセ札を摑まされるところが



そう、夜のタクシー。



お釣りでパサっと束にはさんで渡されたら、もう分からない
ババ抜きでジョーカーを引いたようなもんだ。



しかし、この国では昼間はあきらかなニセ札は誰も受け取ってくない。
ただ、「これは違う」と返されるだけ、
日本だと警察行きだけど。



摑まされたニセ札が使えるのはやはり「夜のタクシー」





タクシー運転手とババ抜きをやってようなもんで



夜のタクシーで支払う時はこそっとニセ札を忍ばせるのだ



夜のタクシーではニセ札はちゃんと真券と同じように価値を持ち
流通しているのだ



上海は「夜のタクシー」
それは、新しい価値をもたらす両替商なのです




もちろん、僕は旅行者でこんな芸当はできるはずはない、聞いた話ですよ。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?