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なんで会社を作ったのか.

所属していた組織から独立するにはそれなりの覚悟や理由があるわけですが,自分はどうだったかな.と,思い返しながら書いてみようと思うのです.

まじめな理由はいくつかある.主に以下.
・当時の組織の上層部メンバーと価値観に乖離がある
・無責任に人売りする営業への嫌悪感が僕の許容できる閾値ぎりぎりだった
・個人で続けた場合,60歳になっても1人で働いているのはさみしい

ふざけた理由もいくつかある.主に以下.
・妻に社長夫人という肩書きがあったらおもしろそう
・娘に社長令嬢という肩書きがあったらおもしろそう
・ランボルギーニがほしい

それでは,1個目の理由から順番に説明しますね(まじめな方).

当時の組織の上層部メンバーと価値観に乖離がある

価値観があわないとどうなるか.
何かしら意思決定が必要な場面で相当なパワーを要するわけです.
・必要以上に資料をつくる
・強引な説得,政治的な動きが必要になる
・自分に嘘をつく
これらに要するコスト(時間,お金),ストレス,体力を考えたら,未知の領域ではあるものの,起業したほうが精神衛生上良いだろうと.そう考えました.

無責任に人売りする営業への嫌悪感が僕の許容できる閾値ぎりぎりだった

これは以前ちらりかきましたが,本当に嫌い.適当な横文字をひけらかして,言わば,お客さんも社員も自覚なく騙す.そして相当額の中抜きをし,なぜか自慢してくる人すらいる.

そういった訳で,ミスマッチが頻繁に発生するのである.例えば,入社時には「あなたの希望通り,自社でインフラをお願いしたい!」とか言っておきながら,いざ入社したら「今ちょっといい案件があって,あなたの成長にもつながるのでお願いします!」と,なぜかJavaの開発案件につっこまれたりするのである.

そりゃすぐやめたくなるよね.

ここからは営業の話とはちょっと脱線するのですが,こういった組織は得てして,現場以外での作業も要求してくる.

上述した通り,中抜きしている結果,給料は高くない場合がほとんどだが,そういう組織に限って,やれ「自社の仕事もしろ」,「業務外で勉強しろ」,「後輩社員,新卒社員の教育しろ」と言ってくる.当然見返りはない.

彼ら曰く,見返りは「通常は得ることのできない貴重な経験」らしい.

バカも休み休み言って欲しい.金銭的,時間的ゆとりがないのに,業務以外のことなどできるわけがない.彼らの中でhello, worldかける人なんてほぼいないだろう.自分のことを棚にあげて本当におかしな話である.

個人で続けた場合,60歳になっても1人で働いているのはさみしい

ふざけているように聞こえるかもしれませんが,要は,1人でできることには限界があり,同じ価値観を持ったメンバーで少しずつ大きなことができたほうが楽しい.と,いうことです.

僕は創業以前,個人事業主として10年ほどエンジニアをしていたのですが,そこで先述した「1人でできることの限界」をすごく感じたのですね.得られる報酬もそうですし,思いついたサービスの展開もそう,1人でやれることって限界があるように感じたのです.

もちろん,1人で激しく活躍される方もいらっしゃるとは思うのですが,そういった方は稀有なのかなぁと.少なくとも僕には難しく,かつ楽しくない感じがしました.

エンジニアには正しい地位と報酬を

これを胸に会社をつくりました.そして今ではvision, mission, valueを明確にし,体現しつつ,会社を少しずつ大きくし,関わる社員,パートナーさんがが1人でも多く「エンジニアでよかった」と思えるようにがんばっています.

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