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日記8

1/15
 修士課程から通う研究室を決定する期間も佳境に入り、4年生がそわそわしている。例外なく自分もそわそわしている。今日は自分が希望している研究室の教授とお話をした。優秀過ぎる人特有ののんびりさを感じた。
 未来に賽を投げるときはいつだって不安と後悔の足音に怯えてしまう。決断とは「そういうもの」だと思うが、「そういうもの」を内包して納得した気にならないようにしたい。世界と真摯に対峙するために。少年よ不安を抱け。Boys be anxious.


1/16
 Lime Gardenというバンドにハマっている。踊れるギターポップ。2/16にアルバムが出るらしい。楽しみ!


1/17
 煙草を吸うとコーヒーが飲みたくなるし、コーヒーを飲むとチョコを食べたくなるし、チョコを食べると文庫本を開きたくなるし、本を読んでいると煙草を吸いたくなる。ステレオタイプの悪魔に乗っ取られている。全部破壊しよう。手始めに本を破ってその紙で煙草を巻こう。あっ、インクのせいで燃えるのが速い!!!!


1/18
 実験実験実験実験実験実験実験卒論卒論卒論卒論卒論卒論卒論期末試験期末試験期末試験期末試験!!!!!!!!!!!!!!!!!

 他人に期待しないって言葉で理解するよりずっとずっと難しい。期待は期待として常に在る訳じゃないし、認識できない深度から突然浮かび上がってきたりもする。

1/19
 glass beachの新譜が出た。多分、このアルバムとは長い付き合いになる。とにかく最高。 それだけ。

 ここじゃないどこかに、今じゃないいつかに、こころは居る。現象が時間に縛られているのを考え直すと、時の流れの方が物質の移動に規定されていることに気付く。総てがそこに在るだけ、流れ変化し続けていくだけなのであれば、意味を見出した気になって歩んだり立ち止まったりする営みこそ人間そのものだ。波のようだねって、誰かに言いたい。一緒に海に行こう。


1/20
 江國香織「東京タワー」読了。自分の恋の終わった時を思い出す。電話で別れを告げられ、その週末に新幹線に飛び乗った。東京は雨が降っていた。その人がわたしの前に現れた瞬間、涙が溢れて止まらなくなった。これ以上は書かない。

 恋は人間の手に余る。だからこそするのだろう。あとがきからひとつ。「恋の前で、人はたぶん勇敢にならざるを得ない。」私もまたいつか誰かに恋をする。多分、笑顔が素敵な人だと思う。


1/21
 よく寝た!
 

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