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日記6

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 あけましておめでとうございます。今年もなりたい自分を追いかけ続けて、なるべく健やかに生きていこうと思っております。

 川上弘美「猫を拾いに」読了。短編集を読むのってなんだか難しい。砂を掴もうとしているような感じ。「誕生日の夜」「真面目な二人」「旅は、無料」「ホットココアにチョコレート」が気に入った。
 また、骨が溶けるような恋がしたいなあってちょっと思ったけど、明日には忘れているだろう。真面目な顔して「恋はしようとしてするもんじゃない」なんて思っていることだろう。ロマンチシズム万歳である。


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 恋はしようとしてするものではない。

 油断すると1日1Lくらいコーヒーを飲んでしまうので、これはよくないと思い最近は白湯を飲むようにしている。暖かいだけでも随分嬉しい。あと、1日の中のここだ!というタイミングでコーヒーを飲むようになったのでその一杯にとても感動する。今日はいつ飲もうかな~となんとなく考えながら生活を送っている。恋かもしれない。


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 年末年始は大学のジムが開いていなかったため、約10日ぶりの筋トレだった。10日も筋トレをしなかったなんてここ三か月の自分にとっては大事件である。ベンチプレスやスクワットの上げれる重量が低くなってしまっていた。12/26にはクリアできたBP75kg 5rep5setが出来なかった。悲しい。
 筋トレを始めたのは、単純にダイエットの一環だった。それがいつの間にかどれだけ上げれる重量を大きくできるかの方に重きを置くようになっていた。基礎代謝の量は筋肉量に依存していて、より筋肉を大きくするためには新しい刺激を与え続けなければいけないため、論理的には当たり前の帰結なのだが。
  細マッチョになりたかった。細身の服がちゃんと似合うような体型になりたかった。骨盤が安産型なのだ。これはトレーニングではどうにもならない。仕様がない。


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 3時ころ、勇気を出して会ったことがない人を誘った。ちょっとドキドキしたけど、初めて会ったとは思えないような人だった。あれをコミュ力って言うのかなあ。一緒に海岸線を歩いて、砂浜のコンクリートの上に座ってしばらく喋っていた。星空のあまりの綺麗さに大きな声が出た。うわー、って。
 帰り道、助手席から見た朝焼け。見事なピンクと藍のグラデーション。明け方の、申し訳なさそうに上がってくる太陽。あれ、暁光って言うんだって。
 先に進むのはいつだって時計の針で、私は時々停滞しながらも頑張って追いかける。江國香織の小説で、「すぎたことはみんな箱の中に入ってしまう」という言い回しがあったけれど、私は割とこの言葉を信じている。
 お互いが自分の箱を恐る恐る覗いて、ちょっとずつ相手に伝える。咀嚼しやすいように言葉を選んで。幅の広い川のようにゆっくりと時間が流れる。

 健やか って、いい言葉だよね。凄く分かる。


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 江國香織「流しのしたの骨」読了。作中に深町直人という男性が出てくるのだが、こういう風にありたいと思いながら読んでいた。真摯で、懐が深くて、沈黙を愛せる人。凄く素敵。

 そろそろ卒論書かないとなーと思い始めて二週間が経過した。実験データが足りていないことを言い訳に一文字も書いていない。いや緒論とかはデータなくても書けるでしょ。そうですね。




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