見出し画像

青年海外協力隊でジンバブエに来ている。
見出し画像は、貧困層が住む地域にある青空フリーマーケットのような市場。ほとんどは、隣の国であるモザンビークから仕入れた中古の靴や服がぎっしりと積まれて、売られている。偽物も多くて、服は安いものだと30円ぐらい。

ここが市場の入り口。

最近、活動先の一部の生徒と仲良くなってきて、彼らに周りを案内してもらったり、一緒に山や街に行ったりしている。

そこで浮上してきた「金貸して問題」
仲良くしてくれている生徒のドミニカが、テスト期間の勉強疲れで寝過ごし、「学食を食べ損ねた」というので、私がクッキーをあげた。クッキーは、私が試験監督をして学校からもらったもの。(申し訳無いがすごくパサパサで不味かったのであげたということもある)

すると、翌日もまた「食べ損ねた」と言ってきた。私は、彼女の試験会場で試験監督をしていたので、今日も何か貰っていると思ったのだろう。
その日のクッキーは前のと違う味でマシだったので私は食べてしまっていたので、別の日に学校から貰った飴を二つあげた。(これも不味い)

自分が不要なもの、余剰分の分配は、私にとってなんの不利益も無い。むしろ分配したいところなのだけど、問題はここから。

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「モザンビークに買い出しに行くのに、あなたのカバン貸してくれない?」
→ねえ、私のカバン(addidas)モザンビークへ売り飛ばすつもりでしょうか?
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「エコキャッシュ(ジンバブエの電子マネー)にはお金があるんだけど、現金が足りないの、貸してくれない?」
→メール。無視。
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「家に帰るのに交通費が少し足りないから、貸してくれない?すぐ返すから」
→「私はボランティアで来ていて、お金を貸すことは禁じられてるの。」と返す。内心:モザンビークに買い出しに行ってたぐらいだから、お金あるでしょ。
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貸したらもう返ってこないでしょう。
私はドミニカと対立したく無いし、覚えて根に持ち続けるのも嫌。
だからどんな理由を言われても、お金は貸さないだろう。

街でも、ストリートチルドレンにコインをくれとねだられる。
私はお金に困っていないので、安い飴でも買っていっそバラまいてやろうかという気分に時々なる。自分が何か活動で変化を起こすよりも先に、ボランティアとして貰ってる手当をその子たちに分け与えるのもありなんじゃ無いかなと。
対価を払うのは悪く無いなと思っているので(私はジンバブエ人にお金を払って楽器を習っている)踊りでも踊ってもらって、50セントあげようか。何か仕事を与えようか。

過去のハイパーインフレーションのように、今もジワジワとジンバブエの物価は上がりつつある。食べ物の値段は毎日変わっているらしい。パンは1.7ドルだったのが3.8ドルになった。活動先の学生寮費も今年になってから2倍になった。

世界中に散らばっている青年海外協力隊であるが、その手当を現金で支給されているのはたったの2か国。コンゴとジンバブエだけなのである。理由は、ジンバブエでは銀行に現金が不足していて下ろせないから。
全く、興味深い国である。


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