老人清洲会議

老人の会話って面白いよね。面白いっていうかなんか笑っちゃうって言った方が正しいけど。面と向かって話されると中身がないし、相槌を打つのがめんどくさい。このnoteも内容ゼロなのは一緒だけど。ところがどっこい老人同士の会話はルール無しのストリートスタイル。R指定やら般若やらを軽く蹴散らす程の図太さ、無神経さ、独自のフロウを兼ねさ備えた最強のフリースタイルラッパーなわけです。

てな訳で舞台は某駒込の某デニーズ。試験前にファミレスオールで勉強!っていうのに密かに憧れてた僕が今いる場所です。勿論勉強なんて実際するわけがないです。フレンド0のHUNTER×HUNTERのゲームと将棋アプリでのコンピューター対戦をひたすらして続けていると虚しくなってくるんですよ。俺何してんだろうって。そこで、今日話題に上がったnoteをやろう!ってなるんです。すんごい自然な流れ。

ところがどっこい、書き始めようとすると何も浮かばない。いわゆる又吉が初めて小説を書こうとした時にペンが全く動かなくて絶望したあの状態。先輩と二人で電車に乗ってる時、話題が見つからずに車内の広告をひたすら見ながら話題を探すあの状態。そうです。I川さんと山手線に乗っている時の今日の僕です。そんなこんなでどっかの有名な偉い人が言ってた「困った時は周りをよく見ろ。ヒントがあるから。」を実践してみたんです。ありましたよ。話のネタ。隣でやかましい老人三人組が繰り広げる言葉のストリートファイト。偉い人の言うことは聞いとくもんですね。

まずはプロフィール紹介から。いっちょまえに茶髪にしてる一番やかましい女、せっちゃん。「声が大きいよぉ〜、せっちゃん」とでかい声でたしなめ続ける女、きみちゃん。全くウケてないエピソードトークを得意げに披露するMVS男、しげちゃん。どうやらきみちゃんとしげちゃんは夫婦らしいです。せっちゃんは謎ですけど。一通りしげちゃんのすべらない話が終わると興味深い内容の話が始まったんです。口火を切ったのは、たしなめる女、きみちゃん。

「ゲンさんのとこの遺産相続問題は結局長男と次男どっちが勝ったのかねぇ」

そうです。やつらは深夜のファミレスで、オニオングラタンスープを飲みながら他人の遺産相続問題についてディベートを始めたんです。MVS男しげちゃんは長男が大部分を継ぐべきと主張し、いっちょまえ茶髪女せっちゃんは次男が継ぐべきと主張するです。まさに清洲会議。織田家の後継者を決めるのに沢山のおじさんが集まって白熱した議論を交わす。三谷幸喜が描いたようなあんな笑えるもんじゃないでしょ。この辺から登場人物が多くなってきたし、介護があーだこーだとかどうでもいい。聞いてる僕も理解不能になったので細かいことは書きません。てかどうでもいいんで。書きたいのはそのディベートスタイル。

1.相手の話を最後まで聞くことは絶対にない。

2.自分の主張は絶対に曲げない。

3.イヤホンをしてるOLでさえ振り返るほどの圧倒的ボリューム。

4.自分で何を言ってるのかわからなくなっても崩れることのないあの自信に満ちた顔つき。

老人に限らずたまにいますよねこうゆう人。めちゃめちゃ嫌われるタイプの人たち。ホリエモンだかドラゴン堀江だか、西野だか東野だかようわからんけど、バカとはつきあうなって言ってましたよね、あの人たち。でもあの人たちって多分上に書いたような人たちでしょ、めちゃ偏見だけど。想像してみたんです。自分とこの手の人たちが何かで対立した時。いや絶対勝てねえな。怖いもんこういう人たち。そういう時は負けちゃっていいやって思うんですよね。僕の場合。僕みたいに折れる人間は一定数いるから上に書いたような人たちの意見が通って勘違いしちゃう。彼らが全て悪いわけじゃないんです。僕みたのがいるから彼らがウハウハしてんだなあって。逆に言えば、嫌われる覚悟があればある程度自分の意見って通せるんでよね。どっちの道を選ぶかってだけで。

相変わらずたしなめる女、きみちゃんはたしなめてて、せっちゃんとしげちゃんは対立し続けてます。要するに老人が会得しがちなこの能力を持っている人は強いよね、ってこと。もっと深いこと書こうと思ったけど眠すぎて頭が回らない。この辺で終わらせたい。

落とし所が見つからないので、しげちゃんのすべらない話から抜粋。

「美人な姉ちゃんが運んでくるレモンサワーはレモンサワーじゃねえ、レモンジュースだ。」

おやすみなさい。

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