ブッチ

本と映画が好き。自分のペースで自由に。本読むのが特に好き。
固定されたノート

【掌編】 あたりまえだと思わせて、他人の靴を履くことも

鳥の声の代わりに、銃声で迎えるような朝ではあるけれど、目が覚めないよりはよっぽどいい。  遠くの悲鳴に耳を澄ませる。見えない悲劇に目を凝らす。ぼくは生きているの...

【読書感想文】 厳寒の町

「アイスランドはこのままだと沈没するか?」 「ああ、俺はそう思う」  とにかくすっっごいミステリーでした!  著者はアーナルデュル・インドリダソンさん、翻訳者は...

【バケモノ】 大人になったら、何か変わるのかな? 【カクシ】

アナは愛されていた。 『アナは、とてもいい子よ。正直で、素直で、いとしい私たちの娘』  優しいお父さんとお母さん。絵に描いたような幸せな家庭、だとよく言われた。...

【バケモノ】 ぜんぶ気に入らないんだよ、きっと 【カクシ】

ぼくは、苦しくなった。病気じゃないし、怪我をした訳でもないのに。胸が苦しい。  大きな大きなこの街で、追いかけっことかくれんぼ。とある家のクローゼットの中。ぼく...

【読書感想文】 偶然の聖地

「この近くに動物園があってね。そこでドグマという象のような生きものが飼われている。特徴は、耳が大きくて、鼻が長いこと」 「で、住民のアイドルにもなっている。色は...

【バケモノ】 僕は隠さない 【カクシ】

僕は、隠せなかった。隠すつもりもなかった。だから、別に良かった。狂っていると思われようとも。 「これはどういうことだろう? ねえ、アーニー。セイギが二人いる」 ...