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2000スキ記念式典! 分冊でお届け(追伸)

【あわせて読みたい:これは付録付き一話完結連作短編集『大人の領分』の完結記念&こんにちは世界アカウント2000スキ記念エッセイの、はみだし投稿です。智史さんの録音はこんな感じでした、エンドロールはこんな感じかなと思ってます、記念式典がまとめ読みできるようにマガジンを作ってみました  ほか】

記念式典という名のお祭りに長らくお付き合いいただき、ありがとうございました。こんにちは世界もようやく気が済んできまして、落ち着いて次のお話を考えようかなぁという気持ちになってきました。物語の書き手の皆さんはどうなんでしょうね、作品ごとの気持ちの切り替えって、私には結構、大変だったりします…。

今回はちょっとしたこぼれ話といいますか、蓮くんに波の音を聴かせた都合で溢れてしまった智史さんの溢れかえった録音と、式典ノート執筆中にこんにちは世界が聴いていた曲をご紹介。また、最後になってしまいましたが、一連の分冊をマガジンにまとめました。いつでもまたどうぞ、遊びにいらしてください!

ご縁に、感謝。

ありがとうございます、これからも、よろしくお願いいたします。



≫≫≫   茅瀬について話す智史  ≫≫≫

この世界に茅瀬がいたんだって、気づいた時の俺の衝撃を、どう表現したらいいかな。だって、茅瀬が、いるんだ。そんな大事なことに、俺はどうやって、気づかないで生きてきたんだろう? よく生きてこれたなって思ったし、どうにかこうにか、生きてきた自分に感謝したし…たまたまで、思いつきで、その先に茅瀬がいるなんて思いもよらなかったとしても、茅瀬に出会えるような行動を選んだ自分に、今でも、感謝してる。茅瀬が、いる。茅瀬がいて、茅瀬を見つけて、茅瀬が見つけてくれて、俺は茅瀬のことが、大好きだ。俺は…たぶん、かわいいなとか、頼りになるなとか、大切にしてあげたいなとか、そういう気持ちで女の子と付き合ってきて、それを、好きっていう気持ちだと思ってたんだよね。いつも、こういう感じなのかなって確信がなくて、なんだか、居心地が悪かった。でも茅瀬を好きだっていう、これは、疑いようもない。人のことを好きになるって、ひとりの人を愛するって、こんな気持ちなんだ。こんな幸せって、そうそうないよ。ね…? まあ…俺だって一応、もうそれなりの年齢だから…茅瀬に会ってないときは色々、打算も、計算も、…戸惑いや躊躇いも、あるんだ。茅瀬がどんなふうに俺のことを好きなのか、わからなくて不安なときもあるし、俺は茅瀬に相応しくない、少なくとも、茅瀬の幸せな人生に相応しくないだろうって考えて、暗い気分になったりもする。でも…茅瀬を目の前にして、あの硝子玉みたいな透き通った目でじっと、見つめられるとね…そんな、いじいじした考えに、一体なんの意味がある? 茅瀬を愛すること以外のすべてが無意味に思えて…いや、実際には、…やっぱり気持ちのどこかがそうなってるだけで、結局、茅瀬がいない日常を俺は営んでるんだけど、そんなのがとても浮薄な、子どもだましな生活のように思えているのもまた事実で…なにか、本当に意味のある、本当にすべきことをするとしたら、それは茅瀬と抱き合うことなんだ。俺は、茅瀬のことが、大好きだよ。いくら好きになっても、まだ、足りない。そんな風に、大好きなんだ。ん…?  ちょっとエッチな質問…?  茅瀬の体の、どこが好きか…?  もちろん、答えは1つだ。全部だよ。

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記念式典の自分的エンドロールはこちら:

式典でパシャパシャ取った写真をスライド映しで見る感じで是非!お楽しみください。照明室のカーテンをこっそり開けて、みんなを遠巻きに眺める私の背中を映した一枚も紛れ込ませておいてください(笑)

こんな私にも明日があります。あるんだなぁ。



もう一度読む  ♡:








今日は明日、昨日になります。 パンではなく薔薇をたべます。 血ではなく、蜜をささげます。