シルバー仮面 VOL.2

第6話 さすらいびとの荒野
サブタイトルがかっこよすぎる。ゲストが佐々木功と南沙織という豪華作品。佐々木功の役名が南条隼人というのが重要。
冒頭の、海辺で雑煮を食って新年を祝う春日兄妹の映像だけで泣ける。70年代の空気を感じるには、数多ある映像作品を差し置いてこれを見ればいいのでは。樋口弘美監督は主にロマンポルノで有名な人か。すごい人が撮ってたんだな。映像がとにかくすごい…
ラスト近くで南沙織がいきなり「私は歌手になる」と言って、南沙織の歌をバックに海辺を走る映像。当時としても明らかにヒーローものの範疇を逸脱している。こんなのがテレビで普通に流れてたなんてすごい。最高傑作の一本では。
ゴルゴン星人は二人くっついた写真が有名だが、作中は一瞬しかくっついて出てこない。もっと、くっついたところを前面に押し出した映像がほしかったと思う。物足りないのはそれくらいか。必見の一本だと思います。

第7話 青春の輝き
ここにきてようやく、本編の主役が篠田三郎だということに気づいた。明朗快活なウルトラマンタロウの篠田三郎のいいけど、常にてんぱっていてキチガイみたいなシルバー仮面の篠田三郎もかっこいい。
というか、主役のはずのシルバー仮面こと柴俊夫のセリフが少なすぎる。ほとんど喋ってない。この話は商店街を爆走するシルバー仮面とキマイラ星人の映像が有名。Tシャツにもなっている。実際数十秒しかないがその場面のインパクトは絶大で見終わったらその場面しか頭に残ってない。リアリズムを追求した結果ものすごい映像を生み出してしまったシルバー仮面を象徴する名場面。

第8話 冷血星人の呼び声
これはひどい!あんまり関係ない人が不幸になって終わる珠玉の一編。ソロモン星人は小さいが強い。というかシルバー仮面の場合、同じ宇宙人の着ぐるみを二体作ることが多くて、予算はかかっているのに画面的に派手さがないという。これも見栄え的なものよりリアリズムを追求した結果か。

第9話 見知らぬ街に追われて
なんだか狂った一編。シュマイザー(多分)を乱射して人を殺しまくるにせ春日兄妹。火炎瓶を投げて検問を突破するにせ春日兄妹。「俺達に明日はない」や「ワイルドバンチ」に対するオマージュ?宇宙人が化けたにせものとはいえ、にせ春日兄妹の演技が異常すぎる。あと、とにかく画面いっぱいに人間が充満している映像が多くて、見ていて息がつまる。シルバー仮面とドミノ星人の戦いの場面も異常。最後の刑事のセリフが有名だが、個人的には映像の異常さが頭に残ってそれどころではなかった。いや、それどころではあるか。
あと、卒塔婆でドミノ星人を殴打するシルバー仮面も有名か。

第10話 燃える地平線
これ予告編の映像が異常で何がなんだかさっぱりわからない。本編を見ると、予告編の場面が本編に全然ないというのもわけがわからない。話自体もなんだか前衛コントのようでまともに見ていると頭がおかしくなる。「燃える地平線」というサブタイトルもよくわからない。
シルバー仮面とタイタン星人の戦闘シーンがとにかく派手で、室内で火を燃やしまくっていて危険極まりない。路線変更寸前のスタッフの無念の炎が燃え盛っていたのだろうか。よくわからないが。死刑台の下から炎がブワーッと出てシルバー仮面が飛び降りる場面と、燃える死刑台をバックに戦う場面がとにかくかっこいい。「燃える死刑台」というサブタイトルならぴったりだったのだが。
最後、光子ロケットのエンジンが発見される場面は、見た人は例外なく何をどう突っ込んでいいのかわからないほど突っ込みどころが多すぎると思うのだが、それは色々事情があるのが今はわかっているのでよしとしよう…

実質的には10話(9話という見方も?)から路線変更と言っていいのか?しかし10話のグランギニョールのような映像は一見の価値がある。
ふろくのブックレットを見たら、アイアンキングとレッドバロンのDVDも出る模様!一枚二千円かそこらのバラ売りなら、おれのような底辺生活者でもがんばれば買えるからありがたいところです。このシリーズがアホみたく売れれば、ピープロ作品とかも廉価版バラ売りで出るかもしれんからがんばって買わないと。

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失業者の館

となりの810ちゃん

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