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夢だと気づく夢

モルガナイト、水晶、ラピスラズリ、ラブラドライト、

4つの大きめのパワーストーンと、

ひき肉の入った袋をぶら下げて、

学食の様な所に入っていく。


不思議なことに

モルガナイト、という石を私は知らないし、

何か石らしくない見かけなのに、

これはモルガナイトである、と確信に満ちている。


突然、ひき肉の袋を破いてしまい、

中から液体がこぼれ出て、

一人で騒いでいる。


そこに来る途中でも、

買ったばかりのトマトジュースの缶の底が破れて

散々な目にあったばかりだったな、

と思い出す。

あれは安売りの商品だったからなのだろうか?

と考えている。


ひき肉の袋を適当なテーブルに置いてきぼりにして

素知らぬ顔をして食堂をうろつく。


一つのテーブルに木彫りのクマがポツンと飾ってあるが

なんだかそれが寂しそうに見える。

私はソレをそっと持ち去り、

個室の座卓の上に

熊用の台座を熊にプレゼントのつもりで置いてから

そこにそっと熊を置いて、

そこを立ち去る。


帰り道、靴はなく、

雨の中を靴下のまま歩く。

水が染みて冷たい。


先程まで持っていた石たちも

いつの間にか無くして、

手ぶらで床屋の前を通る。


何故か私は髪を切らねばと思い立つ。

床屋のドアを開けて

私は格闘家じみた店主にこう声を掛ける。

『カットして欲しいのですが、

息子を連れて来て傍に居させても良いですか?』と。

店主はおでこに皺を寄せて

『それは難しいだろう。』と言って断る。


またトボトボ歩き出すが

靴下は濡れて冷たく、おまけに迷子になる。


ざらついて錆び切っている

階段の踊り場の様な場所に出るが、

そこからどうやって帰っていいのか思い出せない。

しばらく困るが、

ああ、これは夢だ!と気が付く。

そうすると帰れはするが、

まだ夢の中に居て、

夢の中の家の前に到着する。


家の前はスーパーの様な小さな商店で、

赤ちゃんを抱っこした女性が

もう一人の2歳くらいの子どもの手を離してしまい、

その子は路上に飛び出して転ぶ。

アッと思ったが、

さすがに女性が駆け寄るかと見守るが、

離れた場所から観ているだけ。


私は、車が来たらどうするのか?

と思って駆け寄ろうとするが

女性の顔が目に入って、

『一人で起きろ、他人は邪魔するな』

という圧を感じ怯む。

転んだ子どもの方を見ると、

さっきよりも大きくなっている。

私は助けるのを止めることにして

目が覚めた。



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